チケット購入

B.MAGAZINE

佐伯 崚介(白鷗大学)/強豪・白鷗大学で2度のインカレ制覇を経験、エゴとチームプレーを両立できる3&Dプレーヤー B.LEAGUE DRAFT 2026

2026.01.25

選手

日本バスケットボール界が大きな転換期を迎えるなかで開催される「B.LEAGUE DRAFT 2026」 。この舞台に立つ候補選手たちは、いま何を想い、どのような覚悟でプロへの扉を叩こうとしているのでしょうか 。本連載は、実績やデータだけでは見えてこない彼らの”等身大の声”に迫ります。度重なる苦難を乗り越えた不屈の精神や、チームのために徹した献身的な姿勢 。一人のアスリートとして、人間として歩んできたこれまでの軌跡と、新たなステージへの決意 。ドラフトという運命の日を目前に控えた、彼らの「現在地」を届けます。

佐伯 崚介

さえき・りょうすけ/白鷗大学4年/185cm・85kg/SG/2003年5月4日(22歳)/土浦日本大学高校卒/茨城県出身
※年齢はドラフト当日の2026年1月29日時点

小さいころからの夢は、インカレ制覇によって、より明確な目標に【(C)月刊バスケットボール】
 

白鷗大学4年の佐伯峻介選手は、粘り強いディフェンスと勝負強い3ポイントシュートを武器に、昨年末のインカレにおけるドラマチックな優勝の立て役者となった選手です。

白鷗大学といえば、元日本代表である網野友雄監督のもと、荒谷裕秀選手(仙台89ERS)や前田怜緒選手(アルティーリ千葉)、脇真大選手(琉球ゴールデンキングス)、根本大選手(三遠ネオフェニックス)といったエネルギッシュかつアグレッシブな選手を多数輩出している強豪校。ディフェンス力に定評のある土浦日本大学高校でキャプテンを務め、「自分に一番フィットする」と感じた白鷗大学に進学した佐伯選手は、2年時の関東大学バスケットボールリーグ戦からディフェンス力を買われて先発起用されるようになり、その年のインカレで優勝の美酒を味わっています。

そしてこの経験こそが、「プロになる」という思いを明確にしたと佐伯選手は振り返ります。「プロは小さい頃からの夢でしたが、日本一のチームで主力として試合に出られたことで、もっと高いレベルでバスケをしたいという思いが高まりました」

佐伯選手の同学年には佐藤涼成選手(現広島ドラゴンフライズ)とモンガ バンザ ジョエル選手(4年)という強力な個の力を持つ選手がいました。先輩と後輩にも負けず劣らずの個性豊かなメンバーがそろっていたこともあり、佐伯選手はチームの調和を最優先に考え、自身はディフェンスと速攻のランプレーを軸としていました。しかし4年時の夏、佐藤選手がプロに転向したことによってチームの状況は一変。それまで佐藤選手が多くを担っていた起点となるプレーを全員で展開しなければならなくなったことにより、佐伯選手は「ペイントアタック」という新たな武器を磨き始めました。

土浦日本大学高校時代の佐伯選手。1試合平均4本近くの3ポイントシュートを決めるシューターとして貢献 【(C)月刊バスケットボール】
 

「高校時代は3ポイントシュートとディフェンスだけの選手だったし、脇さんたちの代も、脇さんや涼成がペイントアタックをして、自分は空いているスペースに行って3ポイントシュートを打つプレーがほとんどでした。でも、涼成がいなくなったことで『それだけでは優勝には届かない。自分のプレーの幅を広げないと』と思うようになりました」

下級生から主力を務めてきた経験と責任感を胸に、「自分がやってやる」という強い思いでリーグ戦初戦を迎えた佐伯選手。しかし、思いとは裏腹に勝利はついてきませんでした。どうすればチームはよくなるのか…。佐伯選手は2年前のチームを思い出したと振り返ります。

「脇さんたちの代のチームは、それぞれ我がありながらも自分たちの役割をしっかり理解してプレーしていました。2巡目からは自分の我を少し抑えて、みんなの良いところと悪いところを理解しないといけないと思うようになりました。みんなにも『良いところは伸ばそう。良くないところはチームみんなで助け合おう』と声をかけました」

白鷗大学4年時はチームのつなぎ役を担い、3&D選手としてインカレ制覇の立て役者となった【(C)月刊バスケットボール】
 

佐伯選手のチームファーストな思いは仲間たちにも伝播し、インカレではさまざまな選手が自らの持ち味を発揮しつつもチームとして結束していました。佐伯選手もディフェンスはもちろんのこと、ここぞの時の3ポイントシュートやペイントアタックでチームを盛り上げ、早稲田大学との決勝戦では17得点、7リバウンドと躍動。「佐藤選手抜きでは厳しい」という下馬評を覆しての優勝を果たしました。

プロになっても引き続きディフェンスを軸とし、「フィジカルを向上させて外国籍選手も止められるような選手になりたい」と話す佐伯選手には、プロとして目指したいことがもう一つあります。それは地元・茨城県を盛り上げることです。

「自分は小さい頃からずっとバスケしかしていなくて、遊びに誘われてもバスケを優先させるような子どもでした。プロになって、『一つのことに夢中になっていれば夢に近付ける』ということを伝えられたらと思うし、もっとたくさんの人にバスケに興味を持ってもらえるように頑張っていきたいと思っています」

果たして佐伯選手は「B.LEAGUE DRAFT 2026」で、この夢を叶えるための第一歩を歩み出せるのか。要注目です。

PICKUP VIDEO

Bリーグ
オリジナル特集