茨城ロボッツ

心のバリアフリープロジェクト|車いす体験DAY in 牛久

DE&Iの浸透・共生

活動概要

加齢やけがなどで、誰もが使う可能性のある車いす。
茨城県は、有名な車いすバスケ漫画のモデルになった地であり、バリアフリーマップアプリ「WheeLog!」発祥の地でもあります。
近年「バリアフリー」という言葉は浸透してきましたが、街には車いすでの移動の難しさや、心理的な壁がまだ残っています。
設備を整えるには多くの時間とお金がかかります。
だからこそ、まずは人と人の間にある"心のバリア"を取り除くことから始められないかと考え、この企画がスタートしました。

本企画では、車いすバスケによる交流と、アプリを活用した街歩き体験を実施します。車いすというアイコンを通じて、参加者はスポーツの純粋な楽しさを味わうとともに、当事者の視点でしか気づけない街のバリアや人の優しさを肌で学びます。
目指すのは、一方的な「支援する・される」関係ではなく、属性の異なる多様な人々がフラットに混ざり合い、互いの違いを自然に認め合う相互理解の創出です。

プロジェクトの運営には、車いすバスケの魅力を伝えたいと奮闘する茨城県立医療大学の学生や、「"楽しい"は記憶に残る」をテーマに活動する県内の福祉関係者が参画しています。
茨城ロボッツと日本生命がハブとなり、産・官・学・民が手を取り合う「ALL茨城」の共創体制を築きました。
この力強い繋がりを通じ、誰もが安心して暮らせる共生社会を共に創り、「心のバリアフリー」を持続可能な文化として、この茨城から全国へ発信していきます。

活動レポート

企画背景・目的

「あらゆる人が気軽に牛久市を訪れ、さらに楽しむことができるように」
茨城県牛久市では、障がい福祉の観点でまちなかのバリアや合理的配慮の浸透に対し課題を感じていました。モノから変えていくには膨大な資金と時間がかかり、意識から変えるにも何から始めればいいのかわからない状態でした。そこで昨年の"心のバリアフリープロジェクト"を見て、「この街で開催してほしい」と打診をいただきました。

「福祉だけではなく、観光・防災・スポーツ・子ども・親子にも」
「ダイバーシティ」などの一側面ではなく、複合的にまちの景色と人を変えていく取り組みとして、牛久市全体を巻き込みながらプロジェクトは進んでいきました。20以上の企業・地域団体を巻き込み、茨城ロボッツと自治体とのコラボとしては初の「車いす体験DAY in 牛久」を開催いたしました。

※牛久市は、茨城県南部に位置し「牛久大仏」や「牛久シャトー」(日本初の本格ワイン醸造場)などの観光名所を有する、自然と都市機能が調和した街です。茨城ロボッツと牛久市は2022年にフレンドリータウン協定を締結しており、クラブと自治体それぞれの資源を有効活用しながら連携を重ねています。

実施内容、結果

本イベントは、牛久市役所や牛久シャトー周辺をルートとし、アプリ「WheeLog!」を活用してバリアフリーマップを作成するフィールドワークです。当日は101名の方々にご参加いただき、地元企業や自治体など24もの団体が連携する大規模な共創プロジェクトとなりました。
イベントには、車いすバスケットボール日本代表の香西宏昭選手をスペシャルゲストとしてお招きし、オープニングセッションや車いすバスケの体験イベントも実施しました。また、茨城ロボッツの陳岡流羽選手やRDTも参加し、会場を盛り上げました。
参加者は、車いすユーザーである車いすアンバサダーの皆さんとグループを組み、まちなかへ出発。観光地などを車いすで巡る中で、普段は気づかない段差に戸惑いながらも、自然と声を掛け合い助け合う姿が多く見られました。
参加者からは「車いすでの街歩きは想像を超える苦労があったが、思っていた以上の発見があった」という感想のほか、「競技用車いすの体験が刺激的だった」「香西選手のお話を聞いて車いすバスケをやってみたいと思ったし、試合も観戦したくなった」と、車いすバスケの魅力に触れ興奮する声も多く寄せられました。
福祉だけでなく、観光やスポーツといった複合的な視点から、まちの景色と人々の意識を変える本取り組み。茨城ロボッツはこれからも、地域と連携し「心のバリアフリー」が当たり前となる社会を目指してまいります。

今後の展望

「心のバリアフリーをALL茨城で」
このスローガンのもと、活動を県内全域へ展開します。バリアフリー情報のデジタル資産化や、リレーションタウン・地域団体・次世代を担う学生の育成・自走化を推進し、誰もが安心して楽しめるまちづくりをALL茨城で取り組みます。

参加者の声

車いすに乗っての街歩きは想像を超える苦労がありました!
思っていた以上の発見があり、親子共々参加して本当に良かったです!
競技用車いすの体験も刺激的でしたし、振り返りやクロージングセッションでの皆さんのお話には、学びが溢れていました!(ご家族で参加)

これまで車椅子バスケを含めバスケットボールの試合を生で観戦したことがありませんでしたが、すごく興味を持ちました!このような福祉の啓蒙活動含め、応援しています!(ご家族で参加)

香西選手のアメリカであれば調べる必要がなく外出ができるのは法律がしっかりしているからと言う話にアメリカの法律を学びたいと思った。車椅子バスケを私もやってみたいと思いました。(車いすアンバサダーとして参加)

イベントでは、「人は体験からしか学べない」ということを改めて身に沁みて感じました。また、スポーツと地域住民と地域企業がつながる可能性を強く感じることができました。
企画・運営をした皆様に敬意を表するとともに、今後さらなる活動の発展に地域企業として微力ながらご協力できますと幸いです。(株式会社クボタ筑波工場から参加)

茨城ロボッツの皆さんのサポートと、大学生や関係者の方々の元気と意欲が、とても印象的でした。今後も茨城発の素晴らしい取り組みに、ご一緒させていただける場があれば、とても嬉しいです。(メクテック株式会社、株式会社MEK-Jから参加)

クラブ担当者の想い

「心のバリアフリー」という想いを、牛久のまちなかで多様な立場の皆さんと共に形にできた一日でした。分野も組織も異なる仲間が、この地域でやる意義を見出し、それぞれの専門性を持ち寄ってくれたからこそ生まれた空間だったと思います。牛久シャトーで初めて車いすに乗り、段差に戸惑いながらも声を掛け合う参加者の姿や、学生が自分の学びや喜びを言葉にして伝えてくれる瞬間に、この活動の価値を強く感じました。こうした体験が牛久から地域へ広がり、やがて街の景色を変えていくはずです。この取り組みが運動論となり、茨城から全国の当たり前になっていくことを願っています。

ギャラリー

TOPへ戻る

地域を元気に B.Hope action 2025-26 茨城