活動概要
加齢やけがなどで、誰もが使う可能性のある車いす。
茨城県は、有名な車いすバスケ漫画のモデルになった地であり、バリアフリーマップアプリ「WheeLog!」発祥の地でもあります。
近年「バリアフリー」という言葉は浸透してきましたが、街には車いすでの移動の難しさや、心理的な壁がまだ残っています。
設備を整えるには多くの時間とお金がかかります。
だからこそ、まずは人と人の間にある"心のバリア"を取り除くことから始められないかと考え、この企画がスタートしました。
本企画では、車いすバスケによる交流と、アプリを活用した街歩き体験を実施します。車いすというアイコンを通じて、参加者はスポーツの純粋な楽しさを味わうとともに、当事者の視点でしか気づけない街のバリアや人の優しさを肌で学びます。
目指すのは、一方的な「支援する・される」関係ではなく、属性の異なる多様な人々がフラットに混ざり合い、互いの違いを自然に認め合う相互理解の創出です。
プロジェクトの運営には、車いすバスケの魅力を伝えたいと奮闘する茨城県立医療大学の学生や、「"楽しい"は記憶に残る」をテーマに活動する県内の福祉関係者が参画しています。
茨城ロボッツと日本生命がハブとなり、産・官・学・民が手を取り合う「ALL茨城」の共創体制を築きました。
この力強い繋がりを通じ、誰もが安心して暮らせる共生社会を共に創り、「心のバリアフリー」を持続可能な文化として、この茨城から全国へ発信していきます。
開催日時2025年10月1日(車いす体験 in 茨城県立太田西山高校)
2025年10月22日(車いす体験 in 私立水戸女子高等学校)
2025年10月29日(車いす体験 in 私立水戸女子高等学校)
2025年11月12日(車いす体験 in 茨城県立大子清流高校)
2025年11月13日(車いす体験 in 私立水城高校)
2026年2月22日(車いすバスケ体験 in 茨城県立牛久栄進高校)
2026年5月12日(車いす体験 in 私立水城高校)対象者子どもから大人まで
実施回数7回活動場所茨城県水戸市、常陸太田市、大子町、牛久市、つくばみらい市
参加人数【21名】2025年10月1日(車いす体験 in 茨城県立太田西山高校)
【18名】2025年10月22日(車いす体験 in 私立水戸女子高等学校)
【18名】2025年10月29日(車いす体験 in 私立水戸女子高等学校)
【6名】2025年11月12日(車いす体験 in 茨城県立大子清流高校)
【20名】2025年11月13日(車いす体験 in 私立水城高校)
【71名】2026年2月22日(車いすバスケ体験 in 茨城県立牛久栄進高校)
【6名】2026年5月12日(車いす体験 in 私立水城高校)
連携団体数【共催団体】
日本生命保険相互会社 水戸支社
茨城から福祉で世界を元気にするプロジェクト
茨城大学コロンブス卵の会
茨城県立医療大学
茨城県障がい者スポーツ研究会(ISE)
茨城県立医療大学車いすバスケットボールチーム「ROOTs」
【協賛企業】
メクテック株式会社
株式会社MEK-J
株式会社クボタ筑波工場
【後援】
茨城県
茨城県教育委員会
茨城県社会福祉協議会
【特別協力】
茨城県立太田西山高校(常陸太田市)
水戸女子高等学校(水戸市)
茨城県立大子清流高校(大子町)
水城高校(水戸市)
茨城県立牛久栄進高校(牛久市)
活動レポート
企画背景・目的
昨季の活動を経て「この感動と学びを、未来を創る子どもたちに直接届けたい」というプロジェクトチームの強い想いが発端となり、「心のバリアフリーを教育現場へ」を合言葉に企画がスタートしました。スポーツを通じて多様性を肌で学び、互いを認め合うDE&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の心を育む、一生の記憶に残る体験の創出を目指しました。
実施内容、結果
県内5校にて、競技用車いすを用いたバスケットボール体験や、アプリ「WheeLog!」を活用した校内外のバリアフリー調査を実施しました。
牛久栄進高校では、茨城県立医療大学「ROOTs」のサポートのもとバスケ部員が車いすバスケに挑戦し、車いすでプレーする難しさを体感しながらも白熱したゲームを楽しみました。
また、WheeLog!体験では、普段気にも留めないわずかな傾斜や段差、重い扉の開閉が大きなバリアになることや、エレベーター内の鏡の重要な役割などを実体験を通じて学びました。
体験を通じ、生徒たちはバリアを楽しく攻略する前向きな姿勢を身につけました。
障がいを社会側のバリアとして捉え直し、思いやりを行動へ移そうとする意識の変化が見られ、スポーツと当事者目線の実体験が多様性理解にもたらす高い教育的価値が実証される結果となりました。
今後の展望
「心のバリアフリーをALL茨城で」
このスローガンのもと、活動を県内全域へ展開します。バリアフリー情報のデジタル資産化や、リレーションタウン・地域団体・次世代を担う学生の育成・自走化を推進し、誰もが安心して楽しめるまちづくりをALL茨城で取り組みます。
参加者の声
「体験前は『なんとなく大変そう』というイメージでしたが、帰り道にはノンステップバスや低いボタンなど、街にある様々なバリアフリーの工夫に自然と目が向くようになりました。車いすの低い視点に立つことで、普段気にも留めない段差が大きな障壁になることや、最初から誰もが使いやすい環境を作ることの大切さに気づくことができました」(車いす体験参加の高校生)
「車いす同士がぶつかり合いながらボールを追いかけ、みんなでシュートを決めた瞬間の感動は一生忘れられません!どんな形であれ、みんなで一緒にスポーツをするのは最高に楽しいと改めて感じました。これからは、街で困っている車いすユーザーの方を見かけたら、この日のサポートを思い出して迷わず助けに行きたいです」(車いすバスケに参加した高校生)
クラブ担当者の想い
現場で最も胸を熱くしたのは、とにかく「楽しい!」を全身で表現しながらサポートする大学生や輝く大人たちと、その楽しさに引き込まれ、純粋な笑顔の中から多くの「気づき」を得ていく高校生たちの姿でした。車いす体験や車いすバスケというスポーツを通じて彼らの人生が交わり、高校生には"憧れ"が、大学生やPJメンバーには"やりがい"が生まれ、互いに高め合いながらパラレルに上向いていく。そんな予測できない相乗効果が生まれる瞬間に立ち会えたことは、かけがえのない喜びです。 特に育成年代である子どもたちにとって、こうした出会いや交流は、彼らの豊かな未来を創るための本当に大切な時間だと考えています。だからこそ、私たち茨城ロボッツがハブとなり、茨城で輝く大学生や地域の温かい大人たちを巻き込みながら、多世代・他分野の人々が心を通わせる場を提供し続けたいと思います。この輪の広がりが、子どもたちのより良い未来へと結びつくことを心から願っています。
ギャラリー
