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2018.04.13

B.LEAGUEアナリスト 佐々木クリスの第28節展望

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第28節の見どころをB.LEAGUE 公式アナリスト 佐々木クリスの眼で要チェック!

B1各試合のみどころ

■B1各試合のみどころ
三河vs島根

既に中地区優勝を決めている三河と残留プレーオフ出場が決定している島根の対戦。前節の千葉との対戦で連勝が17でストップした三河だが「連敗すればそのまま千葉に優勝させてしまう」という危機感とプライドから、#32 桜木に始まり#14 金丸が本来の姿を取り戻し、#5 バッツもオフェンスリバウンド5本を含むトータル17本ものボールを吸い寄せた。速攻からは11得点、ボールプッシュは17回と決して多くはないものの千葉の守備相手に102点をあげるハーフコートの精度はやはりリーグ随一、自らを証明した。今節は疲労の蓄積が心配される代表クラスの負担軽減を目指し、勝負は早々に決め昨季から出場時間が激減しているオールラウンダー#12 西川の躍動と出場増にも期待したい。
対する島根は#40 スコットを欠いて状況は好転の兆しがなく、時に良いシュートで終わる事も困難に見える時がある。更に守備では三河の#32 桜木を#10 波多野、#22 小阪が分担して何とかいらつかせる事で勝機を見出したいところだが、PFポジションの対決が傾けば一気に勝負が付くだろう。前節GAME2で使ったオンザコート2-1-1-2で何とか食らいつけるか。

試合日時 会場  
4月14日(土) 14:05 ウィングアリーナ刈谷 →B.LEAGUEチケット
4月15日(日) 14:05 ウィングアリーナ刈谷 →B.LEAGUEチケット
千葉vs西宮

前節中地区1位の三河との対戦はGAME1で完膚なきまでリーグ最高勝率のチームを叩きのめすも、GAME2では強力なカウンターパンチをお見舞いされ1勝1敗、東地区1位をキープするもA東京とのゲーム差を開く事は出来なかった。どちらのゲームでも起点のひとりである#34 小野がベストパフォーマンスではなかったが、だからこそ千葉の総合力と自力の大きさを感じた節でもあった。走れるセンター#21 エドワーズが体現する”早い展開”は今節対戦の西宮とは一線を画すものとして相手チームの脳裏に刻まれるはずだ。チームはしっかり主導権を握り5試合得点から遠のいている#31 原が復調のきっかけを掴む機会も与えたい。
一方島根同様既に残留プレーオフが確定している西宮は受けに回った時点で光りのスピードで駆け抜ける千葉の残像しか見ない事になる。ここ3試合先発に据えている#1 エディーはオールスターダンクコンテストで楽々360度回転ダンクを沈めた運動能力の持ち主。彼の育成も進めながら、今季2試合しか先発しておらず、最近はめっきり出場機会も減少した#2 バーンズをPFで思い切って先発起用も考える余地もある。相手PF#3 パーカーはローポストの技術よりも走力とハッスルで相手を上回る選手。バーンズにその気があれば局地的な対戦は楽しみなものと妄想する。

試合日時 会場  
4月14日(土) 15:05 船橋アリーナ →B.LEAGUEチケット
4月15日(日) 15:05 船橋アリーナ →B.LEAGUEチケット
栃木vs富山

3Pシュート%を除くほぼ全ての面でキャリア最高のシーズンを送っている富山#11 宇都。ただし今節マッチアップするであろう栃木#9 遠藤もまた個人的なパフォーマンスはキャリアベストシーズンと言えるだろう。更に#9 遠藤は昨季のベストディフェンダー賞を獲得した折り紙付きの“エースキラー”。まだまだチャンピオンシップに向けた闘いが終わらない今季初対戦の両チームの対決はここの攻防に注目してみてはいかがだろう。#9 遠藤に対して#11 宇都がトリプルダブル級の活躍でチームを引っ張るのか?それとも#11 宇都に対して誰もなし得なかった様な崩し方を#9 遠藤がみせるのか?
また富山は昨年11月以来オンコートを1-2-1-2から変えていない。その中で#22 上江田や#81 小原を使い分けてきたが、今節の栃木は外国籍を2人先発に置いて来るチーム。何らかの対策を講じなければシュートの72%をペイントエリアで放っている#4 ギブスに粉砕され出端を挫かれてしまう。出だしの主導権争いに注目だ。

試合日時 会場  
4月14日(土) 15:05 ブレックスアリーナ宇都宮 →B.LEAGUEチケット
4月15日(日) 15:05 ブレックスアリーナ宇都宮 →B.LEAGUEチケット
A東京vs名古屋D

既にチャンピオンシップ進出チームを見渡すと、シーズンで14敗を喫しているA東京に対し、三河は僅か9敗。その三河が残り試合9試合で5敗する事は考え難く、狙いはリーグ最高勝率とは逆の山に入るリーグ勝率全体2位。そうすれば自ずと地区優勝も果たされる。
前節GAME2ではプライドあるSR渋谷の守備を前にペイント内の確率が抑えられ、100回の攻撃換算で見る得点は89点と普段の得点力より9ポイントも低下していた。しかし今節はA東京得意のピック&ロールからの攻撃に対し守備の脆さをみせる名古屋Dとの対戦、確率は十分に立て直せる条件が揃っている。
対する名古屋DはサイズあるA東京のインサイドに名古屋Dのインサイドが如何にフィジカルで対抗出来るか?キャプテン#24 バーレルひとりでは成し遂げられない。また最もペースが早いチームのひとつである名古屋Dが、最も遅いA東京のペースに引き込まれない為にも頻度の高い3Pシュートを最適なタイミングで的確に決めて行く必要がある。#21 笹山がA東京のプレッシャーを直接はねのけるばかりか、しっかりと周りを操るコンダクターとして束ねられるか?チームがチャンピオンシップに相応しい事を証明する為にもA東京から1勝奪いたい。中地区2位は守るものではなく、まだまだ勝ち取るものだ。

試合日時 会場  
4月14日(土) 17:05 アリーナ立川立飛 →B.LEAGUEチケット
4月15日(日) 15:05 アリーナ立川立飛 →B.LEAGUEチケット
三遠vs川崎

チャンピオンシップ進出ライン中地区2位まで2ゲーム差でしかない三遠が強豪川崎をホームに迎え今季初対戦。しかし昨季は同じ中地区からチャンピオンシップに出場した両チーム。メンバーに変更はあるものの、互いに手の内を知っているもの同士とも言える。三遠として当然警戒しなくてはならないのが川崎#22 ファジーカスを中心とした川崎のペイントアタックだが、流石の川崎は3Pシュート成功率でもリーグ3位と強力だ。三遠は既にノーマークで相手にキャッチ&シュートを与える頻度が最も少ないチーム、あとは強度を高く保てるかの勝負だろう。#8 太田、#2 ドジャーがマンツーマンでどこまで絶えきれるかに始まり、ファジーカスへのエントリーパスが少しでも遠くなる様川崎の外角選手達を3Pシュートラインからなるべく遠ざけたい。
対する川崎は#7 篠山のファウルトラブルが少し気になるところ。前節GAME2ではアジャストしたものの、先発PGを意志に反してベンチに下げなければならない状況はなくして行きたい。攻撃のキーマンは#00 デービス。守備では#33 長谷川、#11 野本を挙げたい。彼らが三遠#32 ホワイトが試合にインパクトを与える事を許さなければ、ゲームは常に優位に進められるはずだ。

試合日時 会場  
4月14日(土) 17:05 豊橋市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
4月15日(日) 14:05 豊橋市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
大阪vs横浜

残留プレーオフ進出が濃厚となった土壇場で4連勝を挙げ、滋賀を勝率で上回った大阪は同じく残留を争う横浜をホームに迎える。4月末に滋賀との直接対決を迎えるだけにまずは横浜相手に勝ち星を収め、残留争いのライバルを減らしたいところ。最近の傾向としては得点力こそ伸び悩む大阪だが、失点率はリーグで5番目に優秀。今節も横浜#1 川村相手に#27 熊谷や#1 今野といったサイズとフィジカルを有する好守備選手の貢献が欠かせない。
一方の横浜も前節西宮相手に2連勝を収め、最近5試合で4勝1敗と、ここ6試合の3P成功率が50%を超える#1 川村に支えられて昨シーズン最後の最後に何とか残留を勝ち取った底力を見せつけている。 横浜の攻撃で特徴的なのはリーグNo.1のオフボール・スクリーンからシュートを放つ頻度で、そのタイプのシュートの41%は…#1 川村が放っている。その決定力も凄まじく、まるでレイアップを打っているがごとく沈めている。
再び大阪に目を向けると#27 熊谷が#1 川村の武器であるスクリーンを使っての外角シュートを抑える事に長けているとデータは示す。シュートで様々な可能性の扉を開く横浜に#27 熊谷は南京錠を掛けられるか。

試合日時 会場  
4月14日(土) 17:05 府民共済SUPERアリーナ →B.LEAGUEチケット
4月15日(日) 14:05 府民共済SUPERアリーナ →B.LEAGUEチケット
北海道vs京都

川崎がCS進出を決め、北海道が望みを掛けたいワイルドカード枠はあと1つ。一方、京都は西地区優勝の可能性もゼロではないがCS進出を決めており事態の緊急性に両クラブに隔たりはある。 攻撃の連動を重んじると言う観点から両チームには共通点があるものの、今季初の対戦でGAME1の立ち上がりは互いに探り合いになってもおかしくはない。
明確に違うのは機動力で、京都はリーグでトランジション・オフェンスの頻度が最も少なく、北海道は千葉に次いで多い。京都は相手に走られると高確率で得点を許す事からも不用意なターンオーバーは最小限に留めておきたい。ハーフコートでは強大な威力を発揮する京都#34 スミスの切り替えの遅さを走力のあるビッグマン#43 永吉筆頭に周りがカバー出来るだろうか。ハーフコートでも北海道#15 トラソリーニが#34 スミスを外角に引き出せば、機能し辛くなる。
ガードのマッチアップは東海大学の同級生・北海道#1 関野vs京都#3 伊藤も実現するかもしれない。#34 スミスのポスト同様、京都は#3 伊藤のペネトレイトから勢いづく。特徴を熟知した#1 関野の貢献は欠かせない。

試合日時 会場  
4月14日(土) 18:05 北海きたえーる →B.LEAGUEチケット
4月15日(日) 14:05 北海きたえーる →B.LEAGUEチケット
新潟vs琉球

ポストプレーからの得点、アシスト絡みの効率がリーグで三河にしか引けを取らない新潟に対し、ポストプレーを守る強度はリーグ随一とデータが示す琉球の対戦は今季初。このインサイドの攻防次第でまずはゲームの音色が調律される。
新潟は何と言ってもフィジカルな琉球ディフェンス相手に#54 ガードナーが如何に気持ちよくプレー出来るか。また琉球の3Pシュートが落ちた場合に#7 五十嵐、#3 畠山がどの位アーリーオフェンスの機会をチームにもたらす事が出来るかがポイントになるだろう。
対する琉球は前節の川崎戦で#14 岸本が32得点と今シーズン最多得点で勝利に貢献。敗れたGAME1でも#12 マーティンが今季リーグベストとも言えるダンクでリングを強襲。今節はハイライト満載で西地区優勝を琉球が決めるのか。ホーム新潟が阻止し中地区上位に浮上することはできるのか。

試合日時 会場  
4月14日(土) 19:05 シティホールプラザ アオーレ長岡 →B.LEAGUEチケット
4月15日(日) 14:05 シティホールプラザ アオーレ長岡 →B.LEAGUEチケット
滋賀vsSR渋谷

残留プレーオフを回避したい滋賀とワイルドカード残り1枠を勝ち取りチャンピオンシップ進出を果たしたいSR渋谷の負けられない戦い。
勝率とは裏腹にHCが攻撃面で切れるカードがSR渋谷の方が少ない。それだけにSR渋谷は前節GAME2でA東京に1度もリードを許すことなく勝利する事が出来た守備を維持する事が絶対条件だ。更にオフェンスでは前節それぞれ26点、20点をあげた#6 サクレ、#9 ベンドラメの活躍が欠かせない。滋賀の要#40 フィッシャーからファウルを誘い、#7 並里に普段以上に守備でもエネルギーを使わせたい。
対する滋賀の注目は#55 ジョイスだ。Bリーグに参戦して22試合、3Pシュートはトータルで10本、FT成功率は37%の202cmフォワードだが、外を捨てても突進を止められず、ポストから大男相手にダンクまで待ち込める運動能力でリング周りは54.8%のシュート成功率を誇る。SR渋谷の外国籍では止められない機動力で1試合平均12点をあげる#55 ジョイスにSR渋谷は#24 広瀬などをつける場面が生まれるか。マニアにはたまらない生唾ものの数分間になるだろう。

試合日時 会場  
4月14日(土) 18:05 ウカルちゃんアリーナ →B.LEAGUEチケット
4月15日(日) 14:05 ウカルちゃんアリーナ →B.LEAGUEチケット