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DRIVE YOU CRAZY B.LEAGUE 2021-22 SEASON

B.LEAGUE 2021-22
シーズン開幕戦情報サイト

VISION

シーズン展望

DRIVE

バスケットボールにおいてDRIVEとは、リングへのアタック、得点につながるアクションを仕掛けることを指します。

様々な困難がある状況でも、前を向いて、ゴールを見据えてドライブし続けることで、Bリーグの感動・熱狂・そしてファンの皆様に夢中になってもらいたいという願い。
また、Bリーグとしては次のステージに向けて、さらに加速していく、と言った思いが込められています。

2021-22
シーズン展望

B.LEAGUE 2021-22 SEASON

REMARKABLE POINTS OF B1

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史上最多のクラブ数でCS進出を争うシーズン

6シーズン目となる今季はB2から昇格した群馬クレインサンダーズ、茨城ロボッツを加え、22クラブでチャンピオンシップに進出する8つの席を争うことになった。ここ3シーズンでB1のクラブ数は18から20、22と増加。ポストシーズンがより狭き門となっている。そればかりか昨季はBリーグ史上初めてCS出場クラブがいずれも勝率6割以上と、正真正銘の強者ばかりが勝ち進んだ。

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新レギュレーションがもたらした「攻撃力」

バスケットボールを分析するうえで攻撃の質と量は重要な要素だ。なかでも勝敗と最も相関関係が強く、攻撃の質を代表する指標が、eFG%(3Pの価値を加味したシュート成功率)。昨季はeFG%トップ10クラブのうち、実に7クラブがCSに進出している。リーグ平均でもコロナ禍で40試合ほどに終わった2019-20シーズンから1.5%増の52.2%を記録。2020-21シーズンでは最下位だった三遠ネオフェニックスの48.5%も、前シーズンだと14位に該当するほど、リーグ全体での上昇がみられた。ピック&ロールを主とする現代的な攻撃を展開しているチームが増加し、ショットの決定力も高まった結果で、リーグ全体の平均得点アップも頷けるところだ。
eFG%が向上した最大の要因は、昨季からレギュレーションが変更され、3人の外国籍選手の試合エントリー、ベンチ入りが可能になったことが挙げられる(同時出場は2名まで)。登録3人のうち2人までがベンチ入りだと、各クラブ登録3人目には資財を投じるのが難しく主力クラスとは言えなかった。だが、昨季から各クラブ主力クラスの3人を揃えることが増え、競争力が高まった。ここに帰化選手、アジア特別枠選手を加えて戦力を拡充させたクラブも多く、大阪エヴェッサは外国籍PGのディージェイ・ニュービルを起用して戦力を一気に拡大させた。今季アジア特別枠の活用は益々広がっており、Bリーグはさらなる多様化と攻撃の質の向上が進むとみて良いだろう。

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オフェンスリバウンドが勝敗の鍵となるか?

一方で昨季は攻撃の量、攻撃回数増加につながるオフェンスリバウンド支配率(ORB%)が勝敗に与える影響も目を引いた。支配率の高いトップ10のうち6クラブがCSに進出(6クラブのうち4つがeFG%でもトップ10圏内)。そして、ファイナルではORB%トップ3に共に入る宇都宮ブレックスと千葉ジェッツが3戦までもつれる白熱の戦いを展開した。結果的に千葉が悲願の優勝を達成したが、データを見るとORB%で上回ったクラブがどの試合でも勝利していた。リーグ全体では攻撃の質がCS進出の可能性を高めたものの、実力者同士のぶつかり合いでは攻撃の質よりも量が結果を大きく左右したと言える。能力の高い外国籍選手が増え、リーグ全体のリバウンド争いに拍車がかかったのは間違いない。
CSを逃したアルバルク東京もこの傾向に苦しんだ。シーズンを通じた3P成功率でリーグ最高の38.5%を記録した一方で、僅かながらもORB%で相手を下回ってしまったためだ。そのA東京は2021-22シーズンに向けて昨季チャンピオンシップMVPでBリーグキャリア1試合平均12のリバウンド数を誇るセバスチャン・サイズを獲得。チームとして昨季の3P成功率を維持すれば復権の日も近そうだ。サイズを失った王者千葉もジョン・ムーニーという強固なリバウンダーを獲得したのは抜け目ない。富樫 勇樹、ギャビン・エドワーズら優勝のコアメンバーも維持したことで、例年と変わらずライバル宇都宮や川崎ブレイブサンダースと共にリーグを牽引する役割を果たすだろう。

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新戦力が渦巻く西地区にも注目!

一方で今季は西地区にも楽しみなクラブが多い。これまでリーグ有数のロスターを誇りながらその可能性を最大化させることが叶わなかった名古屋ダイヤモンドドルフィンズはショーン・デニスHCを指揮官に迎え、組織改革を目論む。またデニスHCの古巣である滋賀レイクスターズには、昨季B2の佐賀バルーナーズでスペイン代表さながらの戦術も披露していたルイス・ギルHCが就任。トップリーグでの手腕に期待がかかる。そして攻撃的バスケで昨季CS進出を果たした富山グラウジーズも西地区に移り、琉球ゴールデンキングス、大阪、シーホース三河と火花を散らすという群雄割拠の様相だ。
同じ西地区では昨季33.7%とORB%リーグ5位に座した島根スサノオマジックにも注目だ。この数字に大きく貢献したのが、昨季1試合平均3.2のオフェンスリバウンドを奪取したリード・トラビスと終盤にトリプルダブルも2度記録したオールラウンダー、ペリン・ビュフォード。今季はそこにリバウンドに長けたオーストラリア代表ニック・ケイ、さらに安藤誓哉、金丸晃輔が加わり、主力に怪我がなければ昨季の西地区5位を上回り、CS進出を争う可能性を秘めている。

空中戦に肉弾戦、Bリーグが目標に掲げる国際基準への進化は着実に進んでいる。昨季は半数近くのクラブが終盤までCS進出争いに絡み、最後の1戦までシード順が決まらない息を飲む戦いが続いた。レベルアップに伴う競争が激化する傾向は、今季も続きそうだ。