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日本生命 B.LEAGUE FINALS 2021-22

日本生命 B.LEAGUE FINALS 2021-22

MAY 28-31, 2022

GAME REPORT

ゲームレポート

GAME2 2022.05.29[SUN]
「宇都宮ブレックスが2016-17シーズン以来、2度目の年間チャンピオンに」

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「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2020-21」は5月29日(日)、東京体育館でGAME2が行われた。前日のGAME1では序盤から互いに譲らぬ激しい攻防が繰り広げられたが、宇都宮が最終クォーターに26-5と突き放して宇都宮80-61琉球で決着。宇都宮が優勝に王手をかけたGAME2は、最終局面まで息を呑む死闘が繰り広げられた

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連続得点で宇都宮が先手を取る

ティップオフ直後、宇都宮はいきなりダブルチームを仕掛けて琉球の動揺を誘うと、オフェンスでは#18 鵤、#40 スコット、#6 比江島が連続得点をマーク。さらには#18 鵤の3Pシュートで9点を先取し、琉球はたまらずタイムアウトを請求した。その後、#14 岸本と#30 今村の3Pシュートなどで琉球もスコアを重ねたが、宇都宮は途中出場の#7 テーブス、#20 フィーラーなどの得点でリードを保ち、宇都宮21-12琉球で第1クォーターが終了した

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琉球が持ち直したが、宇都宮も主導権を渡さず

出鼻をくじかれた琉球だが、第2クォーターは速攻から#13 エバンスがダンクシュートを決めて先制。一方、宇都宮も#7 テーブスのスピードを生かして速い展開に持ち込み、そこから#42 フォトゥ、#40 スコットが加点して対抗する。開始3分15秒で琉球17-27宇都宮となり、琉球は前半2回目のタイムアウトを取って修正を図る。それでもなかなか流れは傾かなかったが、残り36秒に#30 今村の3Pシュートで点差を1桁に戻す。この10分間のスコアは琉球18-17宇都宮と互角となり、宇都宮8点リードでハーフタイムを迎えた

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#13 エバンスの奮闘で琉球が一時逆転

第3クォーター、琉球はインサイドから#45 クーリーと#13 エバンスが得点を伸ばし、立ち上がりで点差を2点に縮める。嫌な雰囲気が立ち込めた宇都宮だが、#6 比江島の3Pシュートと#18 鵤のバスケットカウントで6点を積み上げ、残り4分54秒には鵤がリバウンドで競り合った#45 クーリーから3つ目のファウルを誘発した。ゴール下の柱が一時ベンチへと退いた琉球。しかし、#13 エバンスが存在感を発揮して残り3分29秒から11-0を作り、一気に逆転。終盤で琉球54-52宇都宮となるも、宇都宮は残り22秒に#20 フィーラーの3Pシュートが生まれ、1点リードで第4クォーターへ

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意地と意地がぶつかったラスト10分間

琉球54-55宇都宮でスタートした勝負の10分間。まずは宇都宮が#42 フォトゥ、#6 比江島の連続得点、さらには#13 渡邉のシュートが冴えわたり一歩抜け出す。残り5分を切った時点で8点差とされた琉球だが、残り2分58秒から#14 岸本の3Pシュート、#7 ダーラムがバスケットカウントで66-68まで迫る。その後は激しい点の取り合いが繰り広げられたなか、宇都宮は2点リードで迎えた残り46秒に#6 比江島が渾身のバスケットカウント。琉球はこのプレーで#45 クーリーがファウルアウトとなるも、最後まで死力を尽くし、残り22秒で琉球75-77宇都宮とワンポゼッション差に迫る。それでも、宇都宮はフリースローのチャンスをものにして琉球の猛追を振りきり、琉球75-82宇都宮でタイムアップを迎えた

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ワイルドカードから無敗で掴んだ2度目の年間王者

歓喜の瞬間、エースの仕事を全うした#6 比江島も、ベンチから仲間を鼓舞し続けた#0 田臥も涙で喜びを分かち合った。東京体育館の半分を黄色に染めたファンも総立ちとなり、それぞれの感情を表現した。ワイルドカードから無敗で頂点まで駆け上がった宇都宮は、2016-17シーズン以来となる2度目の年間チャンピオンとなった。試合後、コート中央に立った安齋竜三ヘッドコーチは「最高です」と短くコメントし、感謝の言葉を述べた。

琉球さんが最高で最強のチームだったから、自分たちも力以上のものを発揮できたと思っていますし、『BREX NATION』の声援のおかげで勝ち取ることができました

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GAME1 2022.05.28[SAT]
「B.LEAGUE初の東西地区クラブによる頂上決戦」

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5月28日(土)、東京体育館で「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2021-22」GAME1が行われた。 年間チャンピオンを決める舞台に勝ち進んだのは、今季のB1リーグ戦で最高勝率を収め、初のファイナル進出を決めた琉球ゴールデンキングスと、2シーズン連続3回目の出場を果たした宇都宮ブレックス。 B.LEAGUE開幕以降、初めて東西地区クラブの対戦するファイナルとなったこの一戦、明暗がわかれたのは最後の10分間だった

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立ち上がりは一進一退

注目の第1クォーター、まずは#13 エバンスがセカンドチャンスから得点を奪って琉球が先制。対する宇都宮もインサイドからすぐさま#42 フォトゥが返した。開始3分間で4-4とやや重い立ち上がりとなったなか、宇都宮は#40 スコットが2つ目のファウルを宣告され一時ベンチへと下がる。中盤からは途中出場の#20 フィーラーが2本の3Pシュートを沈めて宇都宮が5点リードしたが、琉球もタイムアウトを挟んで修正。#45 クーリーの攻守に渡る活躍で巻き返し、最初の10分間は琉球19-18宇都宮で終了した

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琉球が先手を取るも、宇都宮が逆転に成功

第2クォーター、先にペースを掴んだのは琉球。開始から#14 岸本の3Pシュートを皮切りに#34 小野寺、#45 クーリーが続いて一時6点リードを得た。しかし宇都宮も慌てない。29-26でオフィシャルタイムアウトを迎えると、守備ではゾーンディフェンスを敷いて相手を揺さぶり、オフェンスでは#9 遠藤が立て続けに3Pシュートを決めて逆転。33-38とされた琉球は、終了間際に#4 フリッピンがトライブからレイアップを決め、試合は琉球35-38宇都宮、宇都宮3点リードで折り返した

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琉球#34 小野寺、#30 今村が貴重な3Pシュートをマーク

後半の立ち上がり。差を詰めたい琉球は、前半で13得点10リバウンドとすでにダブルダブルを記録した#45 クーリーの活躍などで得点を伸ばす。宇都宮は#6 比江島、#18 鵤のガード陣が牽引して対抗するが、琉球の#34 小野寺と#30 今村に3Pシュートを決められ、残り2分で56-50とリードを許す展開に。それでも終盤、宇都宮は#20 フィーラー、#42 フォトゥが連続得点をマークし、琉球56-54宇都宮と宇都宮が2点ビハインドで勝負の第4クォーターへ突入した

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宇都宮のエース・#6 比江島が爆発力を発揮

第4クォーター開始56秒、琉球ディフェンスを切り裂いた#6 比江島がバスケットカウントを奪取。#20 フィーラーのダンクも飛び出し、宇都宮がリードを奪う。琉球はこのクォーター開始から約3分間無得点が続く苦しい展開の中、#4 フリッピンがスティールから豪快にダンクを決めて流れを断ち切る。だが、ここから爆発力を見せたのが宇都宮のエース・#6 比江島だった

#6 比江島は直後のプレーで再びバスケットカウントを奪うと、次の攻撃でも強気なアタックからシュートをねじ込み、残り5分40秒で宇都宮は67-58とリードを広げる。反撃を試みたい琉球だが、宇都宮の堅守の前にシュートを決めることができず、残り3分27秒には#2 小寺がテクニカルファウルを宣告されるなど、リズムに乗れない。その後はペースを琉球に渡さなかった宇都宮が圧倒し、最終スコア宇都宮80-61琉球でタイムアップとなった

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敗れた琉球・桶谷HC「もう一度、しっかり準備して乗り越えたい」

重要なGAME1を制し、先に王手をかけたのは昨シーズンのファイナルで優勝を逃した宇都宮。計17得点中11得点を第4クォーターに稼いだ#6 比江島は、「なかなかボールをもらえていなかったので、強気でアタックすることを心がけました。チームに勢いを与えられてよかったです」と安堵した。

一方、敗れた琉球・桶谷大ヘッドコーチは試合後、「メンタル的にもタフになりますが、それを乗り越えないと勝利はない。もう一度、しっかり準備したいと思います」とコメント。気持ちを切り替え、次戦を見据えた。運命のGAME2は5月29日(日)16時5分ティップオフの予定だ。

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