2017/12/25B.HOPE ACTION#008

世界初となる長期療養を必要とするこどもの復学支援プロジェクトを始動
-第1弾プロジェクトとしてアルバルク東京へ入団!-

 

 

 

■プロジェクト実施期間

11月15日 ~ (約4ヶ月)

プロジェクトの目的

B.LEAGUE Hope(以下:B.Hope)では発足以来、B.LEAGUEクラブが実施可能であり、全国的に広められる、新たなプログラム開発を検討してまいりました。
その検討において、B.Hopeのパートナーである日本財団から、長期療養を必要とするこどもの復学支援プログラムとしてBeing ALIVE Japanが開発した「TEAMMATES事業」をご紹介いただき、その実現に向けてプロジェクトを推進してまいりました。

「TEAMMATES事業」とは?

本事業は米国非営利団体Team IMPACTの事業(大学スポーツチームと慢性疾患のあるこどものマッチング事業)を参考にBeing ALIVE Japanによって開発されたプログラムです。
長期療養を必要とするこどもがチームの一員として入団し、練習参加や試合会場でのスタッフサポート等、チーム活動に定期的に参加しチームメンバーとの関係構築を目指します。
チームとの繋がりを創出することで、こどもとそのご家族の生活の質が向上することに貢献していくことを目的にした事業です。

このような取り組みは北米のアマチュアスポーツでも一部の取り組みであり、日本スポーツ界としては初、世界的にもプロスポーツクラブの取り組みとしては例がございません。
クラブの姿勢として社会課題に目を向けて行きたいというアルバルク東京の受け入れにより、実施に至ることができました。 アルバルク東京は昨シーズンからB.Hopeのプログラムである「難病のこどもとそのご家族の招待」においても積極的に実施していただいておりました。
B.Hopeは「TEAMMATES事業」が、プロスポーツクラブが行うことができる社会的責任活動の1つと捉え、今後も複数のクラブへの展開が可能になるよう、活動をサポートしてまいります。

■プロジェクト概要 -入団式の実施による始動!!

2017年11月15日アルバルク東京の府中練習場でプロジェクトのはじまりとなる入団式が開催されました。
プロジェクト参加児童は、入団式後約4か月間アルバルク東京に所属し、チームの一員として2週間に1回練習参加や試合会場でのスタッフサポート等の活動を行います。
世界のプロスポーツでも試合日に「1日入団など」はやっていることもありますが、本取り組みは、一定の期間入団し『療養の為社会から長期間離れてしまう子どもが社会に復学していく為のプログラム』です。
1回の思い出ではなく、長期チームに所属するという事で、社会との繋がりに実感を得ながら、スポーツから得ることが出来る賢明さやひたむきさ、興奮や感動を体験することで、子どもが社会参加する勇気や希望・楽しみなどを提供できればと思っています。

アルバルク東京に入団したのは「人形 櫂世(ひとかた かいせい)」くん、7歳

プロフィール
氏名:人形櫂世 (ヒトカタカイセイ)
年齢:7歳
背番号:14
野球、図工(ジオラマ作り)、身体を動かすことが大好きな櫂世選手。今回バスケットボールを通して、できることを沢山きずくこと、増やすことが目標です。
またお友達を誘って、試合観戦に行きたいと話しています。

櫂世くんは太ももの骨の頭(大腿骨 骨頭)の端に本来であれば栄養を与える血管が、何らかの理由により途絶えてしまうことで、骨の部分が壊死してしまう、『ペルテス病』という病を今年の6月に発症しました。現在は2か月の入院を経て、2学期に復学したばかりです。
櫂世くんは疾患部分に荷重を掛けないよう、補装具をつけており、数年に渡りそれを着用した生活が必要になります。

11月15日に実施された「入団会見」の模様をご報告します。

入団会見は、以下のプログラムで行われました。
・TEAMMATES事業の説明、及びご挨拶
・人形櫂世くんとルカ・パヴィチェヴィッチHCの入場
・ルカ・パヴィチェヴィッチHC挨拶
・契約書へのサイン、及びユニフォームの贈呈
・人形櫂世くん自己紹介と質問
・正中 岳城キャプテンから歓迎の言葉
・集合写真撮影
・人形櫂世くんのアシストでアレックス・カーク選手のダンクシュート

Being ALIVE Japan:北野 華子代表 本事業の意義や目的を冒頭説明頂いた。

アルバルク東京:林 邦彦代表取締役社長 プロスポーツの社会的責任活動についての思いを話して頂いた。

人形櫂世くんの入場!

ルカ・パヴィチェヴィッチHCからの歓迎の言葉

契約書にサイン!

ユニフォームの贈呈!

 

 

集合写真※代表合宿参加中の選手は入っておりません。

 

 

 

最後は、アルバルク東京がいつも練習の最後に行う全員でのハイタッチ!

櫂世くんは今後4か月8回に渡り、アルバルク東京の一員として、できることにたくさん気づき、自信に繋げていくこと、また友人たちと同様の経験と感動を共有することで関係構築を図っていくことをゴールとして活動します。
活動の詳細は、追ってB.HopeのWEBページでレポート致します。
アルバルク東京・人形櫂世くんへの応援を宜しくお願いいたします!