2022/09/01B.HOPE ACTION#047

B.Hope × スペシャルオリンピックス日本「Challenge with ALL」 北海道連携 EKS DAY 2022

 

2022年5月、B.Hopeとスペシャルオリンピックス日本(以下、SON)(※1)は、全国の各地域におけるインクルージョン社会の実現に向けた共同プロジェクト「Challenge with ALL」を発表しました。B.LEAGUEのクラブとSONの地区組織が、地元市民や企業、行政を巻き込みながら知的障がい者への理解を深め、誰もが輝ける社会を目指す本活動は、第一弾としてレバンガ北海道とSON・北海道の連携がスタート。同年7月18日にSON・北海道主催のユニファイドスポーツ®️(※2)イベント「EKS DAY 2022(※3)」にて、連携発表会見が行われ、レバンガ北海道の選手らによるバスケットボールのスキル指導も行われました。

(※1)スペシャルオリンピックス日本は、知的障がいのある人たちのスポーツを通じた挑戦や社会参画を支援し、障がいのある人もない人も楽しめる「ユニファイドスポーツ」の普及に取り組む国際的スポーツ組織の国内本部。

(※2)ユニファイドスポーツ®️とは、知的障害のある人(アスリート)と知的障害のない人(パートナー)がチームメイトとなり、一緒にスポーツをする、スペシャルオリンピックス独自の取り組みです。

(※3)EKS DAY(ユニス・ケネディ・シュライバー・デー)とは、「知的障害のある人と共にスポーツを楽しむ」ことを通じて、社会の多様性と調和を目指す精神を世界に広めたSO創設者ユニス・ケネディ・シュライバーの功績を記念し、世界各地でこの日に合わせて「Play Unified to Live Unified(共にスポーツし、共に生きる)」をテーマに、障害のある人とない人が共同で行う活動を展開している。

【対応するSDGs】

 

2年振りのイベント開催に道内各地からSOアスリートらが集う

 

2020年の冬、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により「第7回スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム・北海道」が中止となって以降、全国のSOアスリート(※4)は通常の競技プログラムだけではなく、日常生活においても活動制限を余儀なくされてきました。そのような中、北海道で開催された「EKS DAY 2022」には、道内各地から約300名のSOアスリートや知的障がい者、学生ボランティア、来賓のほか、北海道のプロスポーツチームの選手、マスコットらが集いました。

本イベントの開会式にてSON有森裕子理事長は「2020年は(SOアスリートの)皆さんがスポーツを思いっきりする機会が奪われてしまいました。しかし再び、北海道のスポーツ関係者の皆さんとこのような素晴らしいイベントができることは、私たちの誇るべきレガシーだと思っています。これからも皆さんとこのレガシーを大切に根付かせていき、未来に繋げていける時間にしたいと思います」とお話されました。

(※4)スポーツ活動に参加する知的障がいのある人たちのこと

島田チェアマン、レバンガ北海道 折茂代表、橋本選手らがバスケ指導、ユニファイドスポーツを体験

ユニファイドスポーツ体験会ではバスケットボールブースが設置され、レバンガ北海道 折茂代表と橋本竜馬選手、松下裕太選手がSOアスリートらにシュートのスキル指導を行いました。独自のフォームでシュートを放つSOアスリートに、レバンガ北海道の選手たちは「狙いどころ」や「膝の力を使う」など、一人ひとりにあった細やかな指導を実施。上達の早いSOアスリートの姿に、多くのハイタッチや笑顔が生まれました。

また、同イベントでは他にもフライングディスクやボッチャ、チアダンスなどの体験会も開催され、島田チェアマンやレバンガ北海道の選手たちも初めてユニファイドスポーツを体験しました。 島田チェアマンは「ボッチャに挑戦させていただきましたが、本当に面白かった!!」「知的障害者の皆さんが、スポーツ、バスケを通して社会との共生をはかる素晴らしい機会となりました。参加した子供たちも本当に楽しそうにしていたし、支える事務局、ボランティアの皆さんも本当に一生懸命にイベントの進行をしていました」と感想を述べました。

バスケ指導をするレバンガ北海道 折茂代表

バスケ指導をするレバンガ北海道 松下選手

初めてボッチャにチャレンジするレバンガ北海道 橋本選手

イベントにはB.LEAGUE 島田チェアマンも参加

「お互いを認め合い、個性を活かすことができる社会を目指して」北海道連携がスタート

レバンガ北海道とSON・北海道の連携発表会見には、レバンガ北海道 折茂武彦 代表取締役社長とSON・北海道 阿部雅司 理事長、B.LEAGUE 島田慎二 チェアマンとSON 有森裕子 理事長が出席。さらに、北海道 小玉俊宏 副知事と札幌市 町田隆敏 副市長も来賓されました。

SON・北海道の阿部理事長は「北海道は独自の北海道オール・オリンピアンズという組織があり、アスリートからの情報発信などもさせていただいておりましたが、今回レバンガ北海道との連携により、まだまだ活動自体を知らない方々へ知っていただくきっかけやアスリートの数を増やしていきながら連携したいと思っています」と挨拶をしました。

また、レバンガ北海道 折茂代表は「スペシャルオリンピックスはパラリンピックなどと比べると日本ではまだまだ認知度も低く、障がい者スポーツ自体に対する関心もそれほど高くないのが現状であります。その中で今回、知的障がいのある方々への理解を深める活動を通して地域の皆様と北海道全域で取り組めるユニファイドな活動を行うことでクラブ理念でもあるより多くの方に感動をお届けし、笑顔になっていただける活動になると考えております」と述べました。

今後、道内での普及活動や交流イベント等相互に連携・協力しながら、北海道における社会課題解決の一助となる活動を実施してまいります。

※全登壇者のコメントは以下を参照ください。
https://www.levanga.com/news/detail/id=15410

左から小玉副知事、有森理事長、阿部理事長、折茂代表、島田チェアマン、町田副市長

「夏季ナショナルゲームが11月に広島で開催

スペシャルオリンピックスは、オリンピックと同様4年に1度、世界大会を開催しており、「2023年スペシャルオリンピックス夏季世界大会・ベルリン」の選考会となる「2022年第8回スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム」が、今年11月4日(金)~6日(日)に広島県にて開催されます。この夏季ナショナルゲームのバスケットボール競技には、北海道から5名のSOアスリートが出場予定。「EKS Day 2022」のイベント最後には、ナショナルゲームに出場するSOアスリートの壮行会が行われ幕を閉じました。

道内各地から知的障がいのある人たちが集った本イベント。知的障がいのある人たちが持つ多くの可能性で溢れ、健常者と知的障がい者がスポーツを通して交流しお互いを分かち合う、まさにインクルージョンの世界が凝縮された1日となりました。

B.Hopeは今後も、スポーツを通じてお互いに相手の個性を理解し支え合う関係を築き、誰もが輝けるインクルージョン社会の実現に向けた活動やB.LEAGUEのクラブの活動サポートを続けて参ります。

※Challenge with ALL特設サイト:https://www.bleague.jp/b-hope_son/