「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25」B.Hope ACTION 「ユニファイドスポーツ®︎バスケットボールゲーム supported by ANYTIME FITNESS」

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B.LEAGUEの頂点を決める「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25」。その初日、熱戦前のコートに、もう一つの“勝負”がありました。5月24日、横浜アリーナで開催されたのは、「UNIFIED SPORTS® BASKETBALL GAME supported by ANYTIME FITNESS」。B.LEAGUEの社会的責任活動「B.Hope」の一環として行われたこのスペシャルゲームには、知的障がいのある、スペシャルオリンピックス(SO)アスリートと知的障がいのない人(パートナー)が“ともに”プレーするユニファイドスポーツ®︎バスケットボールの魅力が凝縮されていました。
※ 本活動はB.HopeとSON(スペシャルオリンピックス日本)が目指す共生社会実現への想いに賛同いただきエニタイムフィットネス(株式会社Fast Fitness Japan)様ご協力のもと開催いたしました
ゲームには、SON(スペシャルオリンピックス日本)の東京チームと愛知チームが出場。前者には2023-24シーズン限りで現役を引退したレバンガ北海道の桜井良太GMが、後者には大阪エヴェッサの竹内譲次選手がB.LEAGUEゲストとして加わり、それぞれのチームメイトとして8分間のゲームに挑むことになりました。
事前オンライン交流会
本番に先立ち、5月14日(水) オンラインで交流会を実施しました。SOアスリート、パートナー、コーチ、審判とB.LEAGUEゲストが、画面越しに顔を合わせ、自己紹介や本番に向けての意気込みを語りました。会の最後にはB.LEAGUEゲストへの質問タイムを設け、プレーがうまくいかないときや、ピンチの時にどうすればいいかといったSOアスリートからの質問にお答えいただきました。交流会を通して 、参加者間の相互理解が深まり、また、本番に向けての士気が高まる機会となりました。

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本番前の様子
本番当日、 控え室で 参加者全員が初めて対面で顔を合わせました。ユニフォームに着替え、少し緊張の面持ちだったSOアスリートやパートナーたちも桜井GMと竹内選手の登場に思わず拍手と笑顔。「短い時間だけど、みんなで楽しんでいこう!」というゲストの挨拶の後は、東京チームと愛知チームに分かれ、それぞれ、改めての自己紹介や本番への意気込みを語り合い、ハドルを組むなどして結束を強めました。
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FINALのコートで、ダイバーシティ&インクルージョンを体現
毎週のように練習を重ねている両チームの選手たちは、アップテンポな展開の中、果敢なリバウンド、見事な3Pシュートを披露するなど、日頃の成果を存分に発揮し、観客席からも自然と拍手が起こるなど、大舞台にも臆することなくプレーしました。

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ユニファイドスポーツは、知的障がいのある人(SOアスリート)と、ない人(パートナー)が混合チームを組み、スポーツを通して相互理解と支え合いを深めていく国際的な取り組みです。B.LEAGUEとSONは2018年にパートナーシップを結び、「”ために(for U)”ではなく、”ともに(with U)”」の精神のもとで、ダイバーシティ&インクルージョン*な社会の実現を目指し、折に触れて取り組みを重ねてきました。
*=多様な属性を持つ人々を組織に迎え入れ、それぞれが個性を活かし、能力を発揮できる環境を整備していく考え方
2022年からは「Challenge with ALL(※)」プロジェクト(地域単位で展開するB. LEAGUEとSONの共同企画。現在は11クラブが連携中 )がスタート。地域ごとのクラブとSON支部 が連携し、全国に活動を広げています。今回のユニファイドゲームも、同プロジェクトに参画している東京と愛知のSOアスリートとパートナーたちが参加しました。
(※)Challenge with ALLは、全国各地での共生社会の実現を目指して、B.LEAGUEのクラブとSONの地区組織が連携し、地元に根付いた活動を推進するプロジェクト。(詳細はこちら)

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SON・愛知のSOアスリート、石川隼人さんは「緊張もありましたが、みんなと声を掛け合ってプレーできてよかったです」と笑顔。パートナーの西野咲良さんも「SOアスリートたちが本当に上手で、一緒に喜び合える瞬間がたくさんありました」と話しました。プロ選手である竹内選手との共演についても、「シュートチャンスを作ってくれ、精神面でも支えてくれました」と感謝の言葉が続きました。
対戦したSON・東京のSOアスリートである真中郁さんは「こういう大きな体育館でプレーできること自体がうれしいです。シンプルに、こういうイベントを作ってくれたことに感謝したいです」と喜びを語ると「みんなで笑ってプレーできたのが一番楽しかったです。シュートが入った時、チーム関係なく一緒に喜び合える雰囲気が最高でした」と感想を述べました。そしてパートナーの古川七菜子さんは「チームのテーマが“リスペクト&サンキュー”だったので、感謝の気持ちを忘れずに、みんなで楽しむことができて本当に良かったです」と振り返ります。「普段は週に1回しか集まれない分、会った時にはしっかりコミュニケーションを取ることを大切にしています。桜井GMも輪の中に自然に入って、私たちを理解しようとしてくれていたのがすごくうれしかったです」と感謝を述べました。

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B.LEAGUEゲストからの言葉
それではサポート役となった2人は、どんな時間を過ごしたのでしょうか。桜井GMは「正直、ここまでシュートが決まるとは思わなかったですね。一緒にバスケをできて本当にいい機会になりました」と話し、キャリアの終盤は足に問題を抱えながらもスポーツを続けてきた立場から、「レバンガ北海道のホームゲームなどを通じ、今後も障がい者スポーツとの連携を深めていきたいと思います」と想いを語りました。
そして竹内選手は「一歩踏み出す勇気を出して大舞台でプレーしたことは、SOアスリートたちにとって一生の財産になるはずです」と語ると、「B.LEAGUEという知名度のある組織が、こうした社会的責任活動を継続していく意義はとても大きいと感じます」と強調しました。

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年齢や性別、障がいの有無を越えて、参加者が“ともに(with U)”楽しんだ8分間。バスケという共通の言語の中で、それぞれが役割を果たし、支え合ったこの時間は、ユニファイドスポーツの意義が凝縮された時間でした。

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参加者の声
■SON・東京 <SOアスリート>
吉田 幹さん「ファイナルという特別な舞台でB.LEAGUEの選手と一緒にプレーできてとても楽しく、うれしかったです。桜井さんや竹内さんとプレーできたことはとても光栄でした。バスケットボールではシュートが決まる瞬間が一番楽しいです。このような機会を頂き、ありがとうございました。」
三上 隼人さん
「3回目の出場も全力で楽しめました! 桜井さんや竹内さんとのプレーでは、バスケの基礎を学ぶ貴重な機会となり、課題も見つかりました。点を決めた時や仲間のシュートが決まる瞬間は本当に楽しいです。応援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。SOの認知を広げていけるよう、これからも主体的に活動していきますので、引き続き応援よろしくお願いします!」
※三上さんは株式会社Fast Fitness Japanのアスリート社員であり、SONアスリートアンバサダーも務める
山口 鯉壱さん
「コートに立ち、鳥肌が立ちました。スリーポイントは決められませんでしたが、自分の持ち味であるランプレーができて良かったです。桜井さんや竹内さんは“大きいな”と素直に感じました。スリーを決めて仲間とハイタッチする瞬間が一番楽しいです。これまでのご声援・ご指導に感謝しつつ、まだまだ伸び代を感じていますので、今後ともよろしくお願いします。」
中谷 宙矢さん
「愛知のディフェンスが上手くてシュートチャンスを決めきれず“やばい”と感じましたが、気持ちを切り替えて決めた3Pシュートはうれしかったです。桜井さんや竹内さんは身長と体格が大きく、迫力を感じました。ドライブで抜いた時や、思い通りにパスが通ってシュートが決まった時が一番楽しいです。応援してくださる皆さん、いつもありがとうございます。まだまだ未熟ですが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。」
間中 郁さん
「簡単には立てないファイナルの舞台でプレーできたことは、とても良い経験になりました。桜井さん、竹内さんのような身長の高い選手とプレーする機会は少なく、刺激になりました。笑いながらバスケができる瞬間が一番楽しいです。日頃から応援してくださる皆さま、本当にありがとうございます。皆さんの言葉でSOのメンバーは笑顔でプレーできています。経験者の方、ぜひパートナーとしての参加もお待ちしています!」
松野 遼さん
「特別な舞台でプレーできたことがとてもうれしく、素晴らしい思い出になりました。桜井さんのプレーは迫力があり、ボールキャッチやパスがとてもきれいでカッコ良かったです。仲間と一緒にプレーすることや、シュートが入った瞬間が特に楽しいです。パートナーやコーチ、応援してくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。」
<パートナー>
古川 七菜子さん
「ファイナルの舞台で、笑顔で思い切りプレーするチームメイトの姿に背中を押され、自分も心から楽しめました。離れた場所で同じ思いを持つ仲間と、尊敬するコーチたちとコートに立てたことがうれしかったです。バスケットを通じてつながる楽しさや、障がい の有無を超えて自然に関わり合える関係性が、自分にとって大きな学びであり喜びです。楽しむことの大切さを改めて実感できた、かけがえのない経験になりました。」
宮 弘樹さん
「試合前に桜井さんや竹内さんから緊張へのアドバイスをいただいたにもかかわらず、本番では緊張し、コート上の記憶がほとんどありませんでした。それでも、SOアスリートとの真剣なプレーや支え合いのなかで、毎回多くの学びがあります。未経験から始めたバスケットボールですが、本当に楽しくて終わりがなく、誰もがバッシュを履ける場所だと感じています。ユニファイド・バスケは、そんな気づきをくれる特別な場所です。」
<コーチ>
志岐 昭学さん
「今回のイベントは、自分にとって本当に素晴らしい時間であり、貴重な経験となりました。こうした大きな舞台は、日頃の活動へのモチベーションを高めるだけでなく、自信や次の目標にもつながると感じます。この経験を今後のユニファイドの地区活動にも生かしていきたいです。」
高野 裕子さん
「大好きなB.LEAGUEの試合当日に、選手と同じコートに立てたことは夢のようで、うれしくて楽しい一日になりました。アシスタントコーチとして臨みましたが、気づけばアスリートと一緒に楽しんでいました。多くの人にユニファイド・バスケの活動を知ってもらえる貴重な機会でもあり、モチベーションアップや地域での取り組みにもつなげていきたいと思います。バスケを続けていて本当に良かったと感じました。」
■SON・愛知
<SOアスリート>
石川 隼人さん「緊張しましたが、有名な桜井さんや竹内さんと身近にプレーできて、とても楽しかったです。バスケでは、シュートが決まった瞬間が一番楽しいです。パートナーやコーチ、応援してくれる皆さんには、アドバイスなどいろいろ教えていただき、本当にありがとうございますと伝えたいです。」
渕田 さくらさん
「横浜アリーナはとても広くて音も迫力がありました。みんなと楽しくプレーできて良かったです。桜井さんや竹内さんはとても大きくてびっくりしましたが、一緒にプレーできてうれしかったです。バスケットボールは、みんなと一緒にプレーすることが一番楽しいです。これからもバスケをもっと頑張るので、パートナーやコーチ、応援してくれる皆さん、よろしくお願いします。」
柘植 一真さん
「ファイナルのコートでプレーできて楽しかったです。桜井選手や竹内選手と一緒にプレーできてうれしかったです。バスケでは、シュートが入った瞬間が一番楽しいです。支えてくれる皆さん、いつもありがとうございます。これからもシュートとリバウンドを頑張ります。」
味岡 知弥さん
「ファイナルのコートはすごくて、人前で緊張もしましたが、良い経験になりました。桜井さんや竹内さんは背が高くてすごいなと感じました。試合中は夢中でしたが、一緒にプレーできてうれしかったです。得点やアシストが決まった時、試合に勝った時がとても楽しいです。パートナーやコーチ、応援してくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。感謝の気持ちを忘れず、これからも頑張ります。」
植村 崇矢さん
「ファイナルのコートでは緊張してしまい、普段通りのプレーができませんでした。プロ選手のプレーを間近で見られ、“すごいな”と感じました。バスケでは、ゴールを決められた時が一番楽しいです。支えてくれるパートナーや指導してくれるコーチ、応援してくださる皆さま、いつも本当にありがとうございます。」
<パートナー>
荒川 大己さん
「バスケは想像以上に気持ちよく、楽しいスポーツだと実感しました。以前はボランティアとして関わっていましたが、アスリートと同じ目標を持ってプレーしたくてパートナーになりました。ナイスプレーが生まれる瞬間はチームを超えてうれしく、刺激を受けます。初心者でも熱意と思いやりがあれば楽しめる環境で、自分の視野も大きく広がりました。」
西野 咲良さん
「ファイナルのコートに立てたことは貴重な体験です。最初は少し緊張しましたが、それ以上に楽しさが勝り、思いきりプレーできました。弟がSOに挑戦したのがきっかけで関わり始め、今ではみんなの笑顔やプレーを通して楽しさを共有できる時間が何よりの喜びです。大学では対人援助職を目指しており、アスリートとの関わりは将来にもつながる貴重な学びになっています。温かい雰囲気の中で過ごす時間が本当に魅力的です。」
<コーチ>
齋藤 たよみさん
「横浜アリーナという大きな舞台でプレーできたことは、なかなか経験できない貴重な機会で、感動しました。練習以上の力を発揮できたことで、アスリートもパートナーも大きな自信につながったと思います。この経験を生かし、今後の地区活動でも、みんなが楽しく一丸となってプレーできる環境を作っていきたいです。」
中村 隆司さん
「SON・東京チームとの対戦に不安もありましたが、緊張感のある試合ができて良い経験になりました。コーチとしても大舞台に立てたことは大きな収穫でした。この経験を共有することで、他のメンバーのモチベーション向上にもつながると感じています。今後は、近隣の地区とエキシビジョンマッチを行うなど、活動の幅を広げていけたらと思います。」
今後もB.LEAGUEのクラブとSON地区組織との連携を図り、また、「Challenge with ALL」プロジェクトを通じて、地域社会におけるダイバーシティ&インクルージョンの推進と、障がいの有無に関わらず、誰もが共に活躍できる社会の実現を目指していきます。