街への恩返しと子どもたちへの思い――川崎ブレイブサンダース・長谷川技選手の想い「いつも笑顔でいてもらいたい」
一人の親として、プロ選手として届ける安心と笑顔
2012年に前身の東芝へ入社して以来、川崎ブレイブサンダース一筋でプレーを続ける長谷川技選手。「地域の方々から多大な応援をしていただいているからこそ、少しでも恩返しをしたい」と語る彼は、クラブのSDGsプロジェクト「&ONE(アンドワン)」などを通じ、オフコートでも真摯に地域社会と向き合っています。特に強い思いを持っているのが子どもたちへの支援活動です。今回は「子どもたちにはいつも笑顔でいてもらいたい」という長谷川選手に、一人の親として、バスケットボール選手として話を聞きました。
※川﨑ブレイブサンダース川崎渉社長の記事はこちら
——お子さんの小学校ご入学、本当におめでとうございます! 先日、クラブでは川崎市内の新小学1年生約12,000人に「にゅうがくおめでとう!川崎ブレイブサンダースギフト」を贈呈しました。一人の親として感じるものも多いかと思いますが、いかがですか?
長谷川)ありがとうございます。親としては、素直にうれしいという気持ちが一番大きいですね。自分が所属しているクラブのマスコットが描かれたトートバッグや文房具などを自分の子どもが受け取り、学校で大切に使ってくれる。その姿を見るのは、親として非常に喜ばしい思いです。
©B.LEAGUE
——文房具と一緒に、反射板のキーホルダーといった防犯グッズも同梱されるなど、クラブとしての細やかな配慮があります。
長谷川)やはり小学生になると一人で登下校する機会もありますし、親としては心配が尽きません。ランドセルなどに反射板を付けておけば、暗い場所でも車のライトなどに反射してくれますし、「安心・安全」を守る確かな手助けになると思います。子どものランドセルにも付けました。今回うれしかったのは、クラブが特別支援学校の子どもたちにもサンダースギフトを贈ってくれたことです。児童の皆さんが喜んでくれたと聞き、胸がいっぱいになりました。柔軟に対応してくれたクラブには本当に感謝しています。
——特別支援学校へのギフトは、体験格差へのアプローチであり、チームのSDGsプロジェクト「&ONE(アンドワン)」の目指すところに通じるところですね。プロ選手という立場で、社会貢献活動の意義や重要性については、どのように感じていますか。
長谷川)私たちは、日頃からアリーナへ足を運んでくださる方々や、地域の方々から多大な応援をしていただいている立場です。だからこそ、こういった“社会貢献活動という形で少しでも恩返しをしたい”という思いを強く持っています。地域密着を掲げるクラブとして、川崎市という街を私たちの手でもっと盛り上げていけたらという気持ちで取り組んでいます。
——キャリアの長い長谷川選手ですから、多くの活動経験があると思います。印象深いものはありますか?
長谷川)パッと思いついたのはフードドライブの活動ですね。ファンの方々にご家庭で余っている食品や物資を試合会場へ持ってきていただき、それを必要としている場所へ配布する取り組みです。生活の中で本当に支援を必要としている方々へ無駄なく届けられますし、地域全体で支え合うという意味で、非常にすばらしい取り組みだなと感じていました。
©KAWASAKI BRAVE THUNDERS
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もう一つ、子どもたちが全員マスクをして過ごさなければならなかったコロナ禍での活動も非常に印象に残っています。感染対策を徹底した上で幼稚園などに寄付に行ったりしたのですが、当時の子どもたちは外で自由に遊ぶこともできず、本当にストレスの多い、つらい生活を強いられていたと思います。そんな中で私たちが訪問し、一緒にストレッチをしたり、バスケットボールを通じた運動の機会を提供したりすることで、子どもたちが喜んでくれたのであれば、しっかりと社会に貢献できていたのではないかと自負しています。
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——園児にとっては、「大きな人が来た!」と笑顔がこぼれそうですね(笑)
長谷川)笑ったり、驚いたりしてくれましたね。その時は子どもたちもそうですが、幼稚園の先生たちもとても喜んでくれました。ああいうタイミングでしたから、そうやって周りの大人たちも一緒に喜び楽しんでくれる姿を見るのも、私たちにとってはうれしいことでしたね。
——活動の場としては、学校の訪問が最も多いでしょうか?
長谷川)そうですね。クラブ入りしてからは、地域や子どもたちとの接点を持つ機会が格段に多くなりましたね。クラブ全体としてそういった活動を重視しているからこそ、選手としても積極的に参加できる環境が整っていると感じます。
やはり子どもたちが笑顔になってくれると、私自身も心からうれしいですし、純粋に楽しい時間を過ごせます。いつも笑顔でいてほしいなという気持ちが、常にありますね。
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——最後に今後やってみたいこと、子どもたちに伝えたいメッセージなどあったら教えてください。
長谷川)“何か特別なことをやりたい、伝えたい”というよりも、シンプルに子どもたちに「人の話をしっかり聞くこと」の重要性を伝えたいという思いがあります。当たり前のことをしっかりやる。それは生きていく上でとても大切なことだと思っています。だからこそ「話を聞くときは、相手の目を見て聞く」ということを、子どもたちには常に伝えてきましたし、今後も続けていきたいと思います。
また、特別支援学校への訪問ができたらいいなという想いはあります。試合への招待ですと、演出の音や光に敏感な子どもたちもいますから、別の形でできることを積極的にやっていきたいです。
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