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2025.05.28

「たらればですけど」逆転負けV逸の琉球…松脇と小野寺は勝敗分けた4Q後悔

  • バスケットボールキング

 5月27日、Bリーグの年間王者を決める「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25」の第3戦が横浜アリーナで行われ、宇都宮ブレックス(東地区1位)が3年ぶりBリーグ最多3度目となる優勝を決めた。4年連続でファイナルに進出した琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は痛恨の逆転負け。試合後の記者会見では、選手から第4クォーターを後悔する声が漏れた。

 GAME2で勝利し逆王手をかけて最終決戦に臨んだ琉球は、試合の主導権を握り第3クォーター終了時点で7点リード。第4クォーターも先手を取るなど悪くない入りだった。しかし、宇都宮の守備網にかかりオフェンスが停滞し始めると、残り1分15秒にD.J・ニュービルに3ポイントを決められ逆転。すぐさま取り返したが、残り33秒に比江島慎に再々逆転の3ポイントを決められ、これが決勝点に。最終盤に宇都宮のエース2人に仕事をさせてしまった。

 松脇は4本の3ポイントを決め12得点と貢献したものの、「第4クォーターはシュートというよりは自分たちのディフェンスをやるべきだと思っていた。相手に流れがいった時に、チームとしてハドルを組むとか細かいことができていたかなと考えると、そこの部分でちょっと差が出てしまったかなと思う。たらればですけど、もう少しあそこで声掛けしてればとか、悔いが残っている」と、苦境で立て直せなかった戦いを振り返った。

 試合序盤に3ポイントで口火をきったキャプテンの小野寺祥太も、「3ポイントを入れられてはいけないところで上手くコミュニケーションがいかず、ギャップをつくられてビッグショットが生まれていた」と、形勢逆転された第4クォーターについてコメント。松脇と同様に「コミュニケーションとか、どこでやられてはいけないのか、危機感がチームとして少し足りなかったのかなと感じています」と逆転劇を悔いた。

 また、ヴィック・ローとともにダブルキャプテンとして琉球をけん引してきた小野寺は、「このチームで勝ちたかった」と率直な思いも吐露。「僕らは誰かに頼るんじゃなくて、日替わりでヒーローが出てくるチーム」と仲間の活躍も振り返り、「このチームで優勝したかった」と繰り返した。

 それでも、琉球を指揮する桶谷大ヘッドコーチは「ゲーム巧者でこういう場面でしっかりついてきた宇都宮さんを褒めるべき試合だった」と、土壇場でビッグショットを決めた相手を称え、最後まで戦い抜いた自軍選手たちの健闘も称賛。負傷離脱者を抱えながらも東アジアスーパーリーグ(EASL)でのファイナル4進出、天皇杯の優勝に続き、Bリーグでもファイナルの舞台まで勝ち進んできたチームを「本当によく戦ったなと思います」と労った。

■試合結果
宇都宮 73-71 琉球
宇都宮|11|17|16|29|=73
琉 球|18|22|11|20|=71

【動画】劇的な逆転で宇都宮が優勝…ファイナル第3戦のハイライト映像