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2025.05.01

新たに誕生した夢のアリーナ…島田チェアマンが実感したクラブの成長と地域の熱量

  • バスケットボールキング

 5月1日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第234回が配信。4月に行われた神戸ストークスの新アリーナ『GLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸)』と、福島ファイヤーボンズの大規模改修後の『宝来屋ボンズアリーナ』のこけら落とし視察について語った。

◆■神戸の新本拠地で大逆転劇こけら落とし

土壇場の同点劇にアリーナが揺れた[写真]=B.LEAGUE

 4月5日に開催されたGLION ARENA KOBEのこけら落としとなる神戸ストークスvs山形ワイヴァンズの『りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON』B2第30節第1戦では、B2最多入場記録となる8580人の観客を集めた。この注目度の高い試合は、神戸が第4クォーター残り4秒から4点差を追いつくと、オーバータイムの末に劇的な勝利を収めた。

 島田チェアマンは「アリーナはもちろんみんな初めてなんだけど、ストークスのゲームを見たこと自体が初めての方も相当数いたはずなんですよね。それで、あのゲーム見せられたら、ファンになりますよね」と、試合終盤の大逆転劇に沸いた会場の雰囲気を振り返った。

 GLION ARENA KOBEは270度海に囲まれた約10000人を収容できるアリーナとして新たに誕生。神戸の新本拠地として使用されるほか、音楽ライブなど様々なイベントも開催される。関西エリアにおいて1万人規模のアリーナ数が限られることから、島田チェアマンは「しばらくGLION ARENA KOBEが(関西エリアにおけるエンタメ会場として)席巻するのではないか」と期待を寄せた。

 また、2026年秋から始まる新B1のB.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)に、売上面で地元企業やオーナーの協力を得て参入を決めている神戸に対し、「(新アリーナを核として)経営的にも競技的にも、プレミアで戦えるような、そういうクラブになってほしいなと思いますね」とエールを送った。

◆■福島の体育館が夢のアリーナに変身

宝来屋ボンズアリーナの演出は選手からも「アガった」との声が[写真]=B.LEAGUE

 4月12日には大規模改修した『宝来屋ボンズアリーナ』で、福島ファイヤーボンズvsアルティーリ千葉の試合を視察。福島は2026-27シーズンは新B2のB.LEAGUE ONE(Bワン)でのスタートとなるが、Bプレミアへの挑戦として売上・平均入場者数を最短でクリアし2029-30シーズンからの参入を目指す。

 島田チェアマンは、収容人数が3250人から5000人に拡大した宝来屋ボンズアリーナについて「50年前にできた市の体育館が、大規模改修するとこんな風になるんだというのはびっくりしたし、感激でしたよね。当然、Bプレミアに入るために新設アリーナでなければダメと言ったわけではなく、改修もOKで、改修の施設基準も設けてやっているからこそ、こういうことが行われたわけですけども。全くもって(新設アリーナと比べて)遜色ないというか、良い夢のアリーナに生まれ変わったなというのが率直な感想ですよね」と、既存施設の改修モデルとして注目している様子を語った。

 この日の入場者数は4616名と、クラブ史上最多を記録。島田チェアマンは「オーディエンスが舞台人を育てます、じゃないけど、観客が選手たちを育てるな、というのはわかりますよね。やっぱりあれだけの熱量の中で応援されたら頑張りますよ」と、観客の熱量が競技力向上にも影響を与えていく好循環ができると指摘した。

 来シーズンからは、名古屋ダイヤモンドドルフィンズの『IGアリーナ』、アルバルク東京とサンロッカーズ渋谷の『TOYOTA ARENA TOKYO』の開業が控えており、島田チェアマンは全国各地で進むアリーナ建設・改修の動きを「時代は動いていますよ」と日本バスケの変化を捉え、アリーナ整備がもたらす相乗効果に手応えを示した。

 今回のエピソードでは、レギュラーシーズンのラストゲームに加え、いよいよ動き出す、B1『りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONISHIP 2024-25』と、B2『りそなグループ B2 PLAYOFFS 2024-25』で繰り広げられる魅力的な熱戦への期待や、試合放送時間の調整により被らずに配信試合をリアルタイムで楽しむことができる工夫についても語られた。

【番組を聴く】第234回『島田のマイク』夢のアリーナ続々開業!神戸&福島出張報告