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2025.07.09

「抜け道は許さない」Bリーグ島田チェアマン、サラリーキャップ厳格運用を宣言

  • 月刊バスケットボール

潜脱行為には降格も視野、戦力均衡と健全経営を両立へ


Bリーグの島田慎二チェアマンは7月8日、理事会後にメディアブリーフィングを実施し、2026-27シーズンからスタートする「B.革新」において、Bプレミアのサラリーキャップを厳正に実施することを改めて表明した。

「サラリーキャップ制度は、リーグの『成長性』と『健全性』を両立させるために導入しました。クラブ経営において最も大きな支出である選手人件費の上限が見えない状況では、健全な経営は成り立ちません。また、特定のオーナーの資金力だけに依存するのではなく、事業体として自立し、どのチームにも優勝のチャンスがあるような戦力均衡したリーグを目指すことが、我々の理念です。
この理念の根幹であるサラリーキャップのルールが、抜け道を探すような行為、いわゆる『潜脱(せんだつ)』行為によって骨抜きにされては意味がありません。ルールをすり抜けて、こっそりと選手に報酬を渡すようなことが横行すれば、フェアな競争環境は失われます。
そこで、Bリーグとしては、サラリーキャップ制度の抜け道となるような行為に対しては、極めて厳しく対処する方針です。この場で強く宣言させていただきます」と島田チェアマン。悪質な違反行為を犯したクラブには降格の制裁の可能性も示唆した。

選手のプレーに対する報酬のほかに支払われる、オーナー企業によるプロモーション費や、選手の家族が経営する企業への支払いなど、サラリーキャップ逃れと思われる事象については、可能な限り調査すると明言した。

また、同理事会ではBプレミアの選手登録期限をリーグ最終週まで許容することが認められることになった。これによりポストシーズンのチャンピオンシップに向けた短期的な補強が、サラリーキャップの範囲内で容認されることになる。


サラリーキャップ基準額の超過、未達いずれも降格という処分が下される(Bリーグオフィシャルサイトより)