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2015.09.30

B.LEAGUE・ロゴデザイン発表会見コメント(全文)

  • RELEASE
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一般社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(本社:東京都文京区、チェアマン:大河正明)は、2016年秋に開幕するプロバスケットボール新リーグのリーグ名称とリーグロゴデザインを決定いたしました。

以下は、リーグ名称とリーグロゴデザインをお披露目した際の、
・川淵三郎(公益財団法人日本バスケットボール協会 会長)
・大河正明(一般社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ チェアマン)
のコメントと、
つづいてのトークセッションから登壇した、
・田臥勇太選手(現リンク栃木ブレックス所属)
・堀江貴文氏(SNS株式会社ファウンダー)
のコメント。

B LEAGUE名称・ロゴ発表会見
B LEAGUE名称・ロゴ発表会見【JBA川淵三郎会長×堀江貴文氏×田臥勇太選手トークセッション】


【川淵】
皆さんこんにちは。今日はお忙しい中、ようこそおいでいただきました。
いま皆さんはビデオを見てどう感じていただけましたか。バスケットボールに大きな期待を皆さんも持っていただいたのではないかと思います。


私は「奇跡を起こそう」と言いました。プロ野球があって、Jリーグがある。そして3つめのプロリーグとして、日本の中で大いに皆さんの興味と関心を得て、発展していきたいと思います。そしてまた日本代表チームが五輪で優勝できるように頑張ってほしいと思います。

僕はこれまでバスケットボールを10数試合見ましたけれど、つまらないから途中で帰ろうと思ったことは一度もありません。ダブルスコアになってもです。というのも弱いチームでも攻撃する機会が与えられていることがこの競技の特徴だと思いますし、ダブルスコアかどうかは得点表を見てみないと分かりません。そういった面白味があります。
そういったバスケットボールをいままでほとんどマスメディアには扱っていただけませんでした。今年の1月の終わり頃から、私がタスクフォースのチェアマンとしてバスケットボールの改革に取り組んできましたけれど、それから徐々に記事や映像で扱っていただき、本当にありがとうございます。

正直言って僕はそんなに目立ちたくはありませんでした。
「何も知らないくせに、Jリーグを成功させたからといっていい気になりやがって」と言われるに決まっているからです。しかし、そういうことは今回あんまりマスコミの方に言われませんでしたね。僕も意気に感じて一生懸命やってきましたけれど、今日からサッカー界からバスケットボールリーグに足を踏み入れてくれた大河チェアマンが僕の後を引き継いでくれます。彼がいなかったら、どうなっていたか。僕自身、本当に不思議な気がします。それだけサッカー協会のバックアップが、本当に大きかったからです。彼のこれからの活躍を是非期待したいと思いますし、皆さんのご支援を賜りたいと思います。それではロゴマークに関して、大河チェアマンからご説明させていただきます。
僕はバスケットボール協会の会長としてまだ残りますけれど、このリーグには院政を張っていきます。サッカー協会を去るときにも、「川淵は院政を張っている」と言われた方が多いですけれど、僕はいっさい院政なんか張っていません。しかしバスケットボールに関しては、院政を張ります。ということを宣言して、大河新チェアマン、どうぞ。

【大河】
皆さん、こんにちは。新しいプロバスケットボールリーグのチェアマンに本日付で就任いたしました、大河でございます。どうぞよろしくお願いいたします。院政がありますので、安心して新しいチェアマンをやることができます。

とはいえ、2つのリーグを統合した新しいプロリーグが始まりますので、大変大きな役割を引き受けたなと思っています。微力ながら全力で頑張りますので、皆さん今後ともご支援よろしくお願いいたします。今日は新しいリーグのロゴマークであるとか、リーグの名称を発表させていただくのですが、まずその前にバスケットボールとはどのような世界観なのかを私なりに説明いたします。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、バスケットボールは全世界の競技人口が男女合わせて約4億5000万人と言われています。これはサッカーの2億6000万人、テニスの1億人と比べても大変大きな数です。特に女性の数が多いのが特徴です。さらに、国内での競技者登録人口が、野球はちょっと分からないのですが、日本ではサッカーに次ぐ第2位の62万人にものぼります。これがバスケットボールの裾野です。そして観戦意向を調べると、男性が観戦したいスポーツ、女性が観戦したいスポーツ共にそれぞれ上位に入っています。特に男性の20代、女性の10代を見てみると、野球、サッカーに次ぐ、ないしはサッカーをも上回る若い女性の人気があります。この女性陣がバスケットボールを見に行く環境、それが来年から始まる新しいプロリーグです。このようにバスケットボールは可能性に満ちたスポーツです。

先般、女子の日本代表がリオデジャネイロ五輪出場を決めてくれました。男子も続かなければいけません。そういうことを含めて、バスケットボールをどんどん可能性を広げたスポーツとして、魅力あるスポーツとして皆さんに見ていただきたいと思います。

それでは新リーグに込めた思いというものを少しお話させていただきます。
私は3つ考えてきました。

1つめは、世界に通用する選手やチームを輩出すること。
当たり前のことかもしれませんが、新しいプロバスケットボールリーグができるので、代表がまず強くならなければなりません。そして代表を強くするために日々、切磋琢磨する。これが新しいプロリーグであります。

2つめは、徹底的にエンターテインメント性を追求していくことです。
これが新プロリーグの役目だと思います。勝っても負けても試合を見に行って楽しかった。試合に行くときや帰るとき、親子や夫婦、恋人同士や友達同士が「今日のあのプレーは良かったね」「今日のあの演出は良かったね」と言ってもらえるような、エンターテインメント性を重視した演出、そして試合の大会方式について取り組んでいきたいと思います。

最後に、エンターテインメント性を上げるために最も重要なのが、夢のアリーナです。
体育館ではありません。アリーナです。夢のアリーナを作って、それが地域に根差したスポーツクラブになっていく。非日常の空間を存分に楽しめる。こういった環境を提供し、プロリーグを盛り上げていきたいと思っています。

それではいよいよ新リーグの名称とロゴの発表に移ります。まずは新リーグの名称です。

新リーグの名称は「B.LEAGUE(Bリーグ)」です。
シンプルで単純な名前と思われるかもしれませんが、Bの文字は力強さなんかを表しています。バスケットの「B」でもあります。自信に満ちて、勇気に満ち溢れたB.LEAGUE(Bリーグ)。これが新しいリーグ名称になります。

そして続いてロゴはこのようになります。

B.LEAGUE(Bリーグ)のロゴです。
先ほども申し上げましたが、「B」はバスケットの「B」だけではなく、Boys be ambitiousではないですが、可能性を秘め、日本の男子のトップリーグとしての力強さを表現しています。勇気や自信、トップリーグの力強さをシンプルに黒と白で表しています。

バスケで奇跡を起こそう、2016年秋、開幕です。
「バスケで奇跡を起こそう」ではなく、「バスケで必ず奇跡を起こしてみせる」。そう考えていますので、どうぞ皆さんご期待ください。
ありがとうございました。

――大河チェアマンありがとうございました。

――それではこの後のスペシャルトークセッションの準備のため少々お時間をいただければと思います。皆様、そのままお席にてお待ちください。

――それではこれよりスペシャルトークセッションに入らせていただこうと思います。
トークセッションのゲストは、
元NBAプレーヤー、現リンク栃木ブレックス所属 田臥勇太選手
日本バスケットボール協会 川淵会長
です。
お二方ステージまでお上がり下さい。

――そして、本日はもう一方スペシャルゲストをお迎えしています。
SNS株式会社ファウンダー 堀江貴文さん
です。
どうぞよろしくお願いいたします。

――それでは早速スペシャルトークセッションに移っていきたいと思います。
最初のトークテーマは、リーグ名称・リーグロゴデザインの印象は?という事なのですがまずは、皆さんのお隣にあるスペシャルボールをご覧ください。B.LEAGUE(Bリーグ)というロゴがばちっとかっこよく入っていますが、いまロゴと言いますと少し微妙な感じがありますけれども、今日この新しいB.LEAGUE(Bリーグ)のロゴデザインを初めて見た田臥さんと堀江さん、どのような印象を持ちましたでしょうか?リーグ名称も含めて意見をお願いいたします。まずは、堀江さんお願いいたします。

【堀江】
これロゴ、パクリとか大丈夫ですか?(笑)
チェックされました?

【川淵】
いや、危ないかもしれない(笑)

【堀江】
それはまずいじゃないですか(笑)

【川淵】
大丈夫です(笑)

【堀江】
でも本当に、黒のシックなデザインですごく印象が良かったです。

――田臥選手はいかがですか?

【田臥】
最初見たとき非常にかっこいいデザインで、これからバスケットを目指す子どもたちにも、夢を持ってもらえるようなロゴになっていると思います。

――川淵会長はもちろんこのロゴで行こうと決めた方の中の一人だと思いますが改めていかがですか?

【川淵】
ロゴの良い悪いは僕らのような歳の人間が絶対に言ってはいけないと思ったので、僕は意見を言わず「若い女性に聞け」と言ったんです。そしたら、皆これが良いって言っていました。他のロゴもあったが、女性がこれが良いって言うのならこれが良いのだろうと。

【堀江】
本当にすごく良いデザインだと思います。今日僕も初めて見たのですけれども、すごくイメージも良い。今日シューズもお揃いですね、オフィシャルの物ですか?

【田臥】
これは私物なのですけれどもたまたま合いました、何にでも合わせられるロゴだったということですね。

――さあ、B.LEAGUE(Bリーグ)は来年の秋開幕ということなのですが、開幕に向けての公約をお三方に伺って参りたいと思います。会場の皆様も是非聞きたいところだと思いますが、川淵さん、来年の秋の開幕に向けてリーグ名、そしてロゴも決まりましたがリーグの成功、そして日本のバスケット界の未来のためにここからの1年どのように準備していくかが重要となってきますよね、川淵さん。

【川淵】
公約と言われてもね、そういうのはもう新しいチェアマンに譲りましたから。ようはNBAが世界一のバスケットボールリーグである。それに対して何年で追いつくか。追いつくのは難しいにしても、1万人以上収容できるアリーナが、10年後、20年後、日本に少なくとも20カ所ぐらいある、そういう発展をして行って欲しいと心から願っています。

――それでは、公約をお三方にフリップに書いていただきたいと思います。どのような公約が飛び出すかドキドキ、ワクワクいたします。
堀江さんはこういったコンサルティングは天才ですから具体的な提案を織り込んだ回答をいただけるのではないでしょうか。
そして田臥選手は、現役の選手という視点からの回答をいただきたいと思います。

――それでは、一番早かったので田臥選手からお願いいたします。

【田臥】
僕の公約は「ベストなスタートを迎える」ことです。
まずはプレーヤーなので新しいリーグが開幕することは非常に楽しみですが、そのためには開幕戦をベストな状態で覚悟を持って臨みたいなと思いました。歴史的な瞬間になると思いますので、しっかりと精進して、優勝目指して臨みたいと思います。

――それでは川淵会長お願いいたします。

【川淵】
僕はやっぱり日本代表が40年以上オリンピックに出ていないので、オリンピックに出るということだけではなくて「オリンピックでメダル獲得」。
これをぜひ僕が生きている間に実現してほしいと思います。

――それでは最後に堀江さんお願いいたします。

【堀江】
僕にできることはあまりないと思いますが、一応100万人ぐらいの集客に貢献できたらいいなと思っています。

具体的には、ネットを使って話題を作ったりだとか、実際に体育館ではなくて、アリーナで最新のITシステムや、アリーナに行って楽しめるような、スポーツ観戦って初めて見る人は、選手の名前も知らなかったりして楽しめない事が多いと思うのですけれども、アリーナをドキドキワクワクする場所、臨場感だけではなくて情報システムも含めて、見ている人たちが心の底から楽しめるようなエンターテインメント設備を作るためにはどうしたらよいのか、そういった助言などができれば良いと思います。

もう一つは、伸び盛りのIT企業が日本でも野球チームを持ったり、Jリーグのチームを持ったりしているが、そういった形で彼らがスポンサーとしてバスケットボールにも興味を持って欲しいなと思っています。実際そういった余地はあり、これからますますロボット化や自動化がIoTの発展で進んでいくと、余暇時間が増えてくるので遊びやスポーツに時間を使うようになってくると思います。その中でもバスケットボールは一つの大きなコンテンツ、エンターテインメントになると思うので、将来は明るいと思っています。そういった会社などにも「バスケットどう?」みたいな感じで声をかけてみたりもしてみたいと思います。

【川淵】
ありがたいですね。堀江さんは若者や女性にインターネットを通じて圧倒的な人気があるのでJリーグと同じようにバスケットボールもご支援をよろしくお願いします。

――そして選手たちが本業のバスケットに専念できる環境を作っていただければ、と思います。お三方の公約を伺いました。是非この公約を実現させていただきたいと思います。ありがとうございました。

――それでは、質疑応答に移ります。
ここからは大河チェアマンにも参加してもらいます。大河チェアマンよろしくお願いいたします。

――(記者)本日も、前園真聖より伝言を預かっております。
「川淵さん、本日は別件が入っていて出席できず申し訳ございません。このたびは新リーグエンブレム・ネーミング発表おめでとうございます。一段一段前に進んでいて僕も大変嬉しく思っています。これからも微力ながらバスケットボールを少しでも盛り上げようと頑張ります。男子のリオデジャネイロ五輪予選を現地で応援して大いに盛り上げるため中国に行って参ります。これからもよろしくお願いします。」

【川淵】
ありがとうございました。中国でしっかり応援してください。前園も最近仕事が忙しくなったんだね(笑)
ご同慶の至り(笑)

――(記者)世間ではロゴに関して注目を浴びることが続いていますが、注意された点などはありますか?

【大河】
商標などは注意しながらやっているので大丈夫です。

【川淵】
登録できたということは公に認められたということだから、もう大丈夫ですよ。

【大河】
このロゴは我々は意見せずに、若い人の意見を中心に聞きました。3つぐらいの高校ののべ60人ぐらいに、100個ぐらいあった案の中から絞ってアンケートを取った中からこれが選ばれました。

――(記者)大河チェアマンに質問ですが、サッカーが有名になる要素の一つとして、専用スタジアムという要素があったと思います。バスケットボールは専用アリーナ構想などあるのでしょうか?

【大河】
これからだと思いますが、エンターテインメント性の中では、どういう環境の中でお客さんに見てもらうかというのが大事です。加えて、日常と非日常の両方を兼ね備えるような専用アリーナを是非作るように努力していきたいと思います。

――それではお時間となりましたので質疑応答の時間を終了したいと思います。
川淵会長、大河チェアマン、堀江さん、田臥選手どうもありがとうございました。