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2018.02.09

B.LEAGUEアナリスト 佐々木クリスの第19節展望

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第19節の見どころをB.LEAGUE 公式アナリスト 佐々木クリスの眼で要チェック!

B1各試合のみどころ
■前節のBEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5 presented by G-SHOCK


■B1各試合のみどころ
SR渋谷vs北海道

東地区4位、5位の対戦。11月に行われた両者の戦いでは2戦ともSR渋谷が勝利。それでも北海道は怯まず東地区の猛者A東京、川崎に加え、SR渋谷との対戦成績もイーブン以上に持ち込もうとするはずだ。 SR渋谷は#24 広瀬が2ヶ月振りに戦列復帰、ドライブ、オフェンス・リバウンド、スティールなどで復帰節からタフネスをチームにプラスした。守備的なアイデンティティを継続することと、富山戦で大きなアドバンテージとなった#0 満原が北海道相手にも乗ってくれば勝機は拡大する。 対する北海道もスティール数がリーグ2位で守備的な意識が強いものの、相手からの1回の攻撃あたりに失う得点=失点率はリーグ13位と下降している。信条としている全員バスケは勿論だが、今季#15 トラソリーニの陰に隠れていた印象もある#5 ミラーが前節GAME1で勝利を呼び込んだプレーを、渋谷#6 サクレ、#55 ハレルソン相手に見せられるかが鍵だ。

試合日時会場 
2月9日(金) 19:05墨田区総合体育館→B.LEAGUEチケット
2月10日(土) 15:05墨田区総合体育館→B.LEAGUEチケット
京都vs新潟

今シーズン初対戦。いずれもスローペースで戦い、両チームが速攻であげる1試合平均得点は合算して初めてリーグ1位の千葉に匹敵する数字。ハーフコートを得意とする攻撃だが、得点効率は3位新潟、7位京都と互いに完成度の高さを見せる。ボールを動かした上でポストに入れる京都に対して新潟はシンプルにポストにボールを入れる印象だが、リーグで2番目3番目にポストからの展開が多い2チームであることに変わりはない。ポストを囲むシューター陣も共に豊富に揃う。 注目のマッチアップは強力なフィジカルを持つインサイドの京都#34 スミスと現在得点王でもある新潟#54 ガードナー。#34 スミスが前節GAME2で琉球の面々をはじき飛ばし、フリースロー(FT)を獲得して行ったプレーが序盤に出来れば一気に形勢は傾く可能性もある。逆に#54 ガードナーもFT獲得数はリーグ1位と#34 スミスをファウルトラブルに誘い込めるか、駆け引きするだろう。前節GAME2で今季初先発を務めた京都#9 綿貫は効果的な働きで勝利に貢献。新潟#3 畠山との6thマン対決も面白そうだ。

試合日時会場 
2月9日(金) 19:35ハンナリーズアリーナ→B.LEAGUEチケット
2月10日(土) 15:05ハンナリーズアリーナ→B.LEAGUEチケット
A東京vs川崎

間隔を空けてのこれまで2回の対戦では1勝1敗。上位にて激しい戦いの続く東地区においてはリーグ全体が固唾をのんで注視するカードだ。その一方でA東京は#3 安藤、川崎は#14 辻が負傷しており完全体ではない。キーマンは普段6thマンとして活躍するA東京#1 小島、川崎#0 藤井。ガードながらリバウンドに絡む#1 小島に、前節で流石のユーティリティぶりをみせた#0 藤井。他チームならばスターティングメンバーでもおかしくない二人がどれほどチームを引っ張られるかが重要となる。またこれまでの傾向でみると前半のオンザコート数にはズレが生まれるはず。A東京の#15 竹内、川崎の#00 デービスないし#17 アマンドソン、どちらがアドバンテージを呼び込むか?前節、川崎#7 篠山の機転の利いたファンサービスは素晴らしかったが、今節は停電に見舞われること無く好ゲームを堪能したい。

試合日時会場 
2月10日(土) 17:05アリーナ立川立飛→B.LEAGUEチケット
2月11日(日) 15:05アリーナ立川立飛→B.LEAGUEチケット
大阪vs栃木

7連勝の後、三河に2連敗明けの栃木。ただし中地区首位に合計7点差と考えれば好調は維持出来ている部分もある。ここ6試合続けるオンザコート2-1-1-2も面白い。好調#9 遠藤は味方が崩して作るシュートのみならず、前節で非常に積極的に起点の役割を果たそうとしている様にも感じさせた。今後も”要チェックや”。また#0 田臥も自身の飽くなき探求が、予備選手登録ではありつつも代表候補に再び名を連ねる結果に結びついている。対する大阪は4連勝中で、前節GAME2では西宮相手にクラブ最多記録となる101得点をあげて快勝。降格争いからは一歩抜きん出たが当初の目的まで軌道修正出来るかは今後の戦い次第。古巣相手に#27 熊谷がどのような活躍をするのか。新戦力#34 ベンソンは存在感を示しているが、強豪相手にどんなバスケットをするのか、一度退団し帰ってきたの#8 ギブソンは起爆剤になれるのか。

試合日時会場 
2月10日(土) 17:05府民共済SUPERアリーナ→B.LEAGUEチケット
2月11日(日) 14:05府民共済SUPERアリーナ→B.LEAGUEチケット
横浜vs島根

シーズンも後半戦に差し掛かり、B1残留プレーオフがちらつき始めている両チームの対戦。 ホームでの勝利から7試合間が空いている横浜だが、前節敗戦したGAME2でもオープンな状態からのジャンプシュートを6本、相手よりも上回っており、セットプレーの精度は徐々に向上している印象。ただしターンオーバーは2日間で反転現象…ここで泣いた。またチームNO.1の得点源、かつ3Pシュート試投数の#1 川村でも3Pシュート成功率は35.8%に留まるばかりか、成功率28.7%ながら1試合あたり4.3本の3Pシュートを放つ#4 パーマーの好不調はかなりチームに影響を与えている。対する島根は#33 ストーンとも契約解除。テリー、レーン、スタツに続いての契約解除で、深い霧の森に迷い込んだ先の出口を今も探している。#40 スコットが柱であることは変わらないが、昨季金沢で鈴木HCと共に戦った#30 ポマーレが新たに加入。光りを指す羅針盤となれるのだろうか。その他、島根の日本人得点源#0 佐藤に対して横浜#2 高島がどのようにマッチアップするのかに注目したい。

試合日時会場 
2月10日(土) 18:05横浜国際プール→B.LEAGUEチケット
2月11日(日) 14:05横浜国際プール→B.LEAGUEチケット
富山vs千葉

チャンピオンシップ自動出場圏内である地区2位を維持している富山が千葉をホームに迎える。前節では連日相手に与えたオフェンス・リバウンドが試合に大きく影響したばかりか、効果的な場面で3者3様、強みである外国籍選手を活かしきれない時間帯を作ってしまった。1対1で直接対峙する選手の“マッチアップ”が駆け引きを生み出す訳で、カードの選択と切り方が観戦する我々にとってもバスケットボールの大きな醍醐味だ。今節も千葉#3 パーカー、そして男子日本代表予備登録選手24名に残った#34 小野とのマッチアップの問題を抱えて始まるだけに富山が如何に解決しようとするかは楽しみだ。 問題が解決出来なければ、千葉の面々は終止気持ちよくプレー出来るだろう。#8 ライオンズはハーフコートから投げたアリウープパスがそのままネットを通過するボーナス3Pシュートも加わって前節2日間で37得点。#3 パーカーが作ったアドバンテージをきっちり結果に結びつけている。 #2 富樫の復帰も気になるところだが、日本代表戦も控えており無理もできないところだ。

試合日時会場 
2月10日(土) 18:05富山市総合体育館→B.LEAGUEチケット
2月11日(日) 13:05富山市総合体育館→B.LEAGUEチケット
琉球vs滋賀

西地区1位の琉球。対する滋賀は同地区4位に転落。2位京都とは距離が大きく引き離されているものの、HCから聞かれるコメントには成長の言葉が絶えない。まだ決めるのは早いが、例えチャンピオンシップを逃しても滋賀のファンは今季以降も楽しみに出来ることが多いと感じる。一昨年、昨年と行われた代表強化合宿から予備選手登録24名への登録は#7 並里にとっても新たなステップだ。今節もテーマは成長、ただそれも全身全霊戦うことで得られる。
今シーズン対戦4試合は、全て琉球の勝利。2節ともGAME2では1ケタの点差だったものの、GAME1はそれぞれ31点差・21点差と、琉球に分がある。
共にターンオーバーが多く、琉球はリーグワースト、その次が滋賀。DF面では、失点率1位の琉球に対し、滋賀は強豪との対戦が続き失点率が悪化している。
琉球にとっての成長は2試合目の戦い方だろう。あくまでも連勝が求められる。

試合日時会場 
2月10日(土) 19:05沖縄市体育館→B.LEAGUEチケット
2月11日(日) 18:05沖縄市体育館→B.LEAGUEチケット
名古屋Dvs西宮

なんとか西地区最下位から抜け出したい西宮。バイウィーク以降徹底したマンツーマン・ディフェンスを試行するも、前節、大阪相手に速攻での得点は2日間で30-5と完全に上回られ、連敗を止めることが出来なかった。まず守備ではリーグ2位に50本以上差をつけて3Pシュート試投数が断トツに多く、前節でも火を噴いた名古屋Dの長距離砲を抑える激しさが求められる。さらには前節GAME2を欠場した#30 岡田が出場出来るかが気がかり。その分、現在フリースロー成功率ランク1位94.5%の#13 道原が大きな起点となれるだろうか。 対する名古屋Dにタレントのアドバンテージがあるのは間違いない。西宮のリーグ最重量インサイド#55 リドリーはここまで守備的な強度の高さはみせておらず#24 バーレル不在でも#33 ティルマン、#34 ブラッキンズが外に引き出して、#21 笹山と展開するピック&ロール、ピック&ポップは非常に有効だろう。

試合日時会場 
2月11日(日) 14:05愛知県体育館→B.LEAGUEチケット
2月12日(月・祝) 14:05愛知県体育館→B.LEAGUEチケット
三河vs三遠

前節GAME1はポストからの合わせで栃木の守備の裏を突き、多彩な得点パターンをみせた三河。#14 金丸がひとりで荒稼ぎすることとなったが、そこまでボールを供給する#3 オルトン、#32 桜木のボールを捌けるビッグマン2人がチームの半数にあたる10アシストを記録し威力を発揮した。三遠がどのように対処するかが見物だが、#8 太田が身体を張って1on1を抑えることはスタートラインに過ぎない。外角でスプリットとスクリーンを掛け合う選手に三遠の選手達がいかに食らいついて行けるだろうか。対三河を考えた時、確実にコーチ陣の睡眠時間は奪われることを考えれば、既に戦いは始まっている。 三遠は前節GAME1で103得点と大爆発。その中心にいたのが3Pシュート、8/10成功を含む30得点を叩き出した#73 田渡だった。しかし、GAME2で3Qの崩れ方は後味が悪く、その悔しさを今節中地区首位チームにぶつける勢いだ。

試合日時会場 
2月11日(日) 19:05ウィングアリーナ刈谷→B.LEAGUEチケット
2月12日(月・祝) 14:05ウィングアリーナ刈谷→B.LEAGUEチケット
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