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2018.03.30

B.LEAGUEアナリスト 佐々木クリスの第26節展望

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第26節の見どころをB.LEAGUE 公式アナリスト 佐々木クリスの眼で要チェック!

B1各試合のみどころ

■B1各試合のみどころ
SR渋谷vs栃木

SR渋谷の存在感が東地区でジリジリと試合数を重ねる毎に削られている。特に攻撃での改善が急務で、24節終了時点でリーグ最下位に甘んじているペイント内得点29点ではチャンピオンシップ出場が厳しくなる。チームが生み出すリング周りのシュートの1/3を#6 サクレに託しているものの、同じエリアでの成功率はリーグ平均を下回っている。またポストアップからのシュートは合計358回を数えるが、同様のシュートを今季100回以上放つ選手のうち得点効率は21位に過ぎない。サイズとポストアップだけではペイントをこじ開けられない難しさがチームに滲みでいている。加えて前節北海道戦では20ものターンオーバーを犯し勝機を失った。
対する栃木は前節#13 ボーズマンが復帰し1Qから得点に絡むも、今度は#4 ギブスが欠場するという状況での闘いとなった。最終的に敗れたものの試合を振り返る選手達からは「やるべきことはやった」と聞かれHCも「次につながる」と内容を評価した。BOUNCE BACK MARCHを掲げる3月中9試合で#31 喜多川は平均11.6得点と安定した働きをしている。今節も守備の気迫と激しさでSR渋谷に差を付けたい。

試合日時 会場  
3月30日(金) 19:05 墨田区総合体育館 →B.LEAGUEチケット
3月31日(土) 15:05 墨田区総合体育館 →B.LEAGUEチケット
名古屋Dvs滋賀

#24高橋、#55ジョイスの貢献で島根を振り切った滋賀。残留プレーオフを回避する為にも中地区2位を死守せんとする名古屋相手になんとか1勝をもぎ取りたい。なんと今シーズン初対決となるカードだが、なかなか勝率5割以上のチームに大きく負け越している名古屋Dは必ずや叩いておきたい相手だ。
注目のマッチアップは#21 笹山 対 #7 並里のPG対決。チームとしてはシーズン中、共に3Pシュートの精度やターンオーバーなどで悔しい敗戦を経験しているだけに、この部門でどちらが上回るかは注目だ。さらにポストアップからの得点効率が高い名古屋を滋賀の面々が如何に対応するか、前節で名古屋は4Q残り2:40に#24バーレルが退場して以降、レギュレーションで2得点しかあげることが出来ず、延長で三河に敗れ去った。滋賀#40フィッシャーの負担を軽減しながら滋賀はバーレルの活躍を限定することからスタートだ。

試合日時 会場  
3月31日(土) 14:05 パークアリーナ小牧 →B.LEAGUEチケット
4月1日(日) 14:05 パークアリーナ小牧 →B.LEAGUEチケット
川崎vsA東京

東地区上位、屈指の好カード。両チームともに地区優勝の可能性を残しており負けられない。今シーズンもここまで2勝2敗。両チームともに波に乗った時の勢いは素晴らしいが故に安定感が試される試合になるであろう。 ここ最近川崎が抱える悩みはオンザコート1の時間帯。ベテラン#9 栗原の欠場も間違いなく響いているだろう。時に#0 藤井、#14 辻、#7 篠山の3ガード同時併用も試みるも、ロールプレーヤー達のステップアップは必須だ。#18 鎌田、#11 野本を含めたチーム連動性の模索は一朝一夕ではない。
対するA東京は25節で栃木というタフな相手に僅か2ターンオーバー。両輪の日本代表#24 田中(3Pシュート2/6)、#15 竹内(3Pシュート4/5)もそれぞれ20得点で、チーム全体では3Pシュートが11/25=44%と、攻撃の量でも質でも相手を上回った。残り試合13試合と言うことを考えると#6 馬場の復帰はいつになるのかが、ファンが今一番知りたいことだろう。今季レギュラーシーズンでは最後の川崎との対戦、チャンピオンシップでも精神的に優位に立てるのか重要な闘いだ。

試合日時 会場  
3月30日(金) 19:05 川崎市とどろきアリーナ →B.LEAGUEチケット
3月31日(土) 16:05 川崎市とどろきアリーナ →B.LEAGUEチケット
富山vs横浜

中地区5位の富山、6位の横浜の対決。両チームの対戦成績は4戦中横浜が3勝と横浜にとっては相性の良い相手。シーズン平均では55.7%とリーグ平均を下回るリング周りの決定力が対富山4戦では60.3%と好調。オフェンスリバウンド直後の得点=セカンドチャンスポイントでも4試合合計54-37と確実に高さが失点率リーグ13位の富山は横浜の高さに苦しんでいる。221cmの#34 サビートは前節でも5本のオフェンスリバウンド、シーズン58.6%のFTも6/7で沈めた。速攻で走る走力をみせるビッグマンに今節も期待だ。
対する富山は前節新潟相手に外国籍の3人と#11 宇都に加えて#22 上江田、#24 大塚もが2桁得点をあげたことが心強かった。今節でもこのバランス良さを再び再現出来るかが大きな鍵となるだろう。また今節の対決は40分間のペースでリーグTOP6に入る両チームのぶつかり合いでもある。僅かだがトランジションの頻度と決定力で上回る富山。走力ある#13 チャップマンを活かす為にもリバウンドポジションを明け渡さない守備に注力したい。

試合日時 会場  
3月31日(土) 15:00 富山市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
4月1日(日) 14:05 富山市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
三遠vs三河

同地区名古屋Dを破って地区優勝を決めた三河。連勝も15に伸ばし、ファンは白熱の展開によいしれたものの7日間で5試合を戦う過密スケジュールの中、延長戦を戦った疲労は週末に引きずられてないだろうか。いくらか気持ちが楽なのは今週末の対戦相手はリーグで4番目に遅いペースで戦うチームと言う部分だろうか。リーグTOPに君臨するハーフコートバスケットの得点効率を武器に横綱相撲で押し切りたい。
対する三遠はシーズン平均12.2のターンオーバーを前節3Qだけで7ターンオーバーも犯してしまい、さらに横浜に16点ものセカンドチャンスポイントを与えるなど“らしさ”が最近はなりを潜めている。また平均得点など数字には現れないが#32 ホワイトに起点作りとしての効果があまり感じられない。#8 太田を対戦相手の外国籍にマークさせられるだけに、#32 ホワイトとの併用時にはアドバンテージを作れることが至上命題だ。

試合日時 会場  
3月31日(土) 15:05 豊橋市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
4月1日(日) 14:05 豊橋市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
北海道vs千葉

ワイルドカード2位の栃木を2勝差で追う北海道は24節A東京相手に1勝、25節ではSR渋谷に快勝。その対SR渋谷戦では5人が2桁得点、チームで28アシストとバランスが良かった。2Q終了時の#32 松島から#15 トラソリーニへのパス、3Q#23 野口をお膳立てした#11 桜井のパスが象徴するように、相手ディフェンスの裏を付く“バックドア”カットなども冴え渡りチームの連動と成熟度が伺えた。12スティールからの速攻、躍動感ある#5 ミラーのキャリア100ダンクも飛び出し、勢いそのままに千葉を迎え撃ちたいところ。
対する千葉もすこぶる調子が良い。23節で栃木に敗れた試合すら怪我の光明と言える内容で、24節三遠に完勝、25節には川崎相手に2Q9:07の時点でこそ14点のビハインドを負ったが、#27 石井の大きな貢献と共に1:17には逆転すると#34 小野のポストアップに#2 富樫3Qだけで15得点の活躍で、チームは再び背後を振り返ることが無かった。終わってみればライバル川崎相手にペイント内で50-32、更に速攻では24-4に加え、3Pシュートも5/17と成功率52.9%で圧倒した。

試合日時 会場  
3月31日(土) 18:05 北海きたえーる →B.LEAGUEチケット
4月1日(日) 14:05 北海きたえーる →B.LEAGUEチケット
大阪vs新潟

期待の日本人プレーヤー達が琉球の守備を前に軒並み沈黙してしまった前節、大阪は53得点しかあげることが出来なかった。当然残留プレーオフ回避のために負けられない大阪は、彼らに2試合連続沈黙されてしまう余裕は無い。今節対戦の新潟は失点率がリーグワーストと選手達の自信を取り戻すには格好の相手。兎に角リングが見えたら射抜く。花道が見えたら突き進むアグレッシブさが鍵となる。
対する新潟は時折守備の意図を変えて試合に臨む傾向をみせるも全体の底上げは達成出来ていない。また一貫した守備への注力が課題でもあるため、オフェンスに伸び悩む大阪相手にルールの再徹底の機会でもある。 両チーム共にサイズのあるSF(大阪#27 熊谷、新潟#0 遥)を擁し、ベテランPF(大阪#15 根来、新潟#11 鵜沢)の献身的な下支えも必要になる。

試合日時 会場  
3月31日(土) 17:05 府民共済SUPERアリーナ →B.LEAGUEチケット
4月1日(日) 14:05 府民共済SUPERアリーナ →B.LEAGUEチケット
京都vs琉球

西地区チャンピオンシップ進出が既に決定している両チーム。京都は#32 マブンガが前節再び欠場するも最大26点リードを付けて西宮を退けた。3Pシュートもチームで13/25=52%と驚異的な数字。ただし今節では相手に許してきた3Pシュート成功数が最も少ないチームのひとつとの対戦、簡単には打たせてくれないだろう。やはり圧倒的なアドバンテージは#34 スミスのサイズと重量。失点率がリーグで最も低い琉球とて彼のアタックに苦しんでいるからこそ今季の対戦成績も2勝2敗の五分となっている。
水曜日にはその守備力を武器に大阪を28.6%のFG成功率に押さえ込んだ琉球。シュートミスから必然と大阪のオフェンスリバウンドの機会も増えたが、そのうちの26.6%しかオフェンスリバウンドを与えなかった。これはリーグ全体の傾向と照らし合わせても2位に相当する水準。京都はシーズンで30%を超えるチームなだけに、今節でもリバウンドへの注力を継続したい。また前節、得点では#24 田代がシーズンハイタイの17得点、#51 古川のFG1/8を補ってあまりある3Qの活躍だった。

試合日時 会場  
3月31日(土) 18:05 ハンナリーズアリーナ →B.LEAGUEチケット
4月1日(日) 14:05 ハンナリーズアリーナ →B.LEAGUEチケット
西宮vs島根

不覚にもB1最下位を争う両チーム。今季の対戦は1勝1敗と互角だが、B1残留プレーオフに進出した場合に激突する可能性もあるため、相手に苦手意識を植え付けたいところ。
ホームの西宮は途中加入の#5 ヒルが先発に定着。トップスコアラーとしてチームを支えている上、ここ10試合では平均16.3得点とチームに馴染んでいる様子。#13 道原も静かにシーズンを終えてしまうことに抗うファイターのひとりで、ここ10試合は13.9得点と彼のリングに向かう持ち味は今節でも必ず大きな武器になる。
一方の島根は目下21連敗中と大海原でコンパス無しの航海が続いている。大黒柱#40 スコットの1試合でも早い復帰が待たれるものの、ライバル相手に彼不在で勝利すれば全体のチーム全体の自信はブーストされる。3月まで先発は1度しか外れていなかった#18 相馬は今月に2回外れている。自己を証明すべき選手も多く、奮起に期待したい。

試合日時 会場  
3月31日(土) 18:05 西宮市立中央体育館 →B.LEAGUEチケット
4月1日(日) 15:05 西宮市立中央体育館 →B.LEAGUEチケット