【B第7節 見どころ】浮上のきっかけをつかみたい愛媛が福島と対戦…越谷と熊本の上位対決にも注目
昨シーズンの得点力が影を潜め、開幕から苦戦を強いられている愛媛オレンジバイキングス。熊本ヴォルターズには第3節の第2戦で1点差の勝利を収めていたが、前節の対戦は第1戦が103失点の完敗に終わり、第2戦も97失点を喫して連敗となった。ただ、第2戦は前半の21点ビハインドから巻き返し、後半に限れば52得点。今シーズン最多の89得点まで伸ばし、最終的には8点差だった。ここまで3勝8敗と厳しい状況だが、オフェンス面に見えた光明を今節も見出したい。
福島ファイヤーボンズも前々節までは2勝7敗と苦しんでいたが、前節は新潟アルビレックスBBに2戦とも完勝。第1戦は今シーズン最多の94得点を挙げ、第2戦は今シーズン最少の67失点と、こちらは攻守に成果を出した。土家大輝が2戦とも2ケタ得点を挙げたほか、田渡凌は第1戦で12アシスト、第2戦も7アシスト。新たに加わったマーク・バートンも出場時間を与えられ、ガード陣には一定のメドが立ったと言っていいだろう。
その福島に愛媛が対抗するには、やはりガード陣の奮起が求められる。スターターの古野拓巳はここまで1試合平均8.7得点4.7アシスト。昨シーズンのアシスト王という実績を考えると、もう少しアシストを伸ばしたい。前々節まで出場機会が限られていた控えの奥田雄伍は、前節第2戦で11得点とスコアリングガードの片鱗を披露。愛媛浮上のキーマンとして、今節はその実力を証明するチャンスだ。
2試合連続で2ケタ得点をマークした福島の土家大輝 [写真]＝B.LEAGUE
ベルテックス静岡戦は延長にもつれた第2戦も勝ちきり、連勝で東地区2位をキープした越谷アルファーズ。今節は東西の地区2位同士で、8勝3敗と勝率も並んでいる熊本が相手となる。数字の面では、越谷がリーグ最多の得点を筆頭に軒並みリーグ内で上位に位置しているが、数少ない弱点の1つがリーグで2番目に低いフリースロー成功率。熊本は特にペイントエリアで有効にファウルを使い、失点を抑えることができるか。
今節は、B1から降格してきた滋賀レイクスと新潟の直接対決も組まれている。ブロック・モータムを欠きながらも接戦の末に神戸ストークスを連破し、ようやく白星を先行させた滋賀とは対照的に、新潟は福島に歯が立たず、未だ1勝で東地区最下位のまま。高橋克実の連続2ケタ得点が8試合で途切れるなど、出場時間の偏りによる主力の疲労度も気がかりな点だ。波に乗りたい滋賀に対し、新潟は前節第2戦で10得点5アシストを挙げた冨岡大地の躍動に期待がかかる。
白星を先行させた滋賀に注目（写真は川真田紘也） [写真]＝B.LEAGUE
前々節の時点で唯一白星のなかったバンビシャス奈良は、山形ワイヴァンズと戦った前節第1戦で今シーズン初勝利。終始接戦の中、第4クォーター終盤にシェイク・ムボジの連続得点で奪ったリードを守りきった。越谷に連敗したとはいえ、ケニー・ローソン・ジュニアが欠場した第2戦を延長に持ち込んだ静岡は奈良にとって難しい相手に違いないが、前節2戦とも1ケタだったターンオーバーの少なさを活かし、シュートの精度を上げて食らいつきたい。
文＝吉川哲彦
■B2第7節試合日程
・愛媛オレンジバイキングス vs 福島ファイヤーボンズ（＠松山市総合コミュニティセンター）
GAME1：11月10日（金）19時～ GAME2：11月11日（土）14時～
・滋賀レイクス vs 新潟アルビレックスBB（＠滋賀ダイハツアリーナ）
GAME1：11月11日（土）14時～ GAME2：11月12日（日）14時～
・越谷アルファーズ vs 熊本ヴォルターズ（＠越谷市立総合体育館）
GAME1：11月11日（土）15時～ GAME2：11月12日（日）14時～
・アルティーリ千葉 vs 山形ワイヴァンズ（＠千葉ポートアリーナ）
GAME1：11月11日（土）15時～ GAME2：11月12日（日）15時～
・岩手ビッグブルズ vs 神戸ストークス（＠花巻市総合体育館アネックス）
GAME1：11月11日（土）17時～ 11月12日（日）13時～
・バンビシャス奈良 vs ベルテックス静岡（＠ロートアリーナ奈良）
GAME1：11月11日（土）17時～ GAME2：11月12日（日）16時～
・ライジングゼファー福岡 vs 青森ワッツ（＠照葉積水ハウスアリーナ）
GAME1：11月13日（月）19時～ GAME2：11月14日（火）19時～
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