B1CS初戦は琉球に軍配…小野寺&平良の3P炸裂、島根に競り勝ち準決勝進出に王手
5月9日、Bリーグの年間王者を決める「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024-25」が開幕。沖縄サントリーアリーナで行われた琉球ゴールデンキングス(西地区1位)vs島根スサノオマジック(西地区2位)のクォーターファイナル第1戦は、79-71で琉球が勝利した。
チームの大黒柱である岸本隆一を欠く琉球は、小野寺祥太が第1クォーター立ち上がりからスティール&レイアップの速攻を決めるなどけん引し先行した。それでも、敵地に乗り込んだ島根は“古巣凱旋”となった沖縄県出身の津山尚大が立て続けに3ポイントシュートを決め躍動。島根3点リードで最初の10分を終えた。
第2クォーターも両チームともに一歩も譲らぬ白熱した展開。琉球はベンチから投入された平良彰吾が攻守に輝きを放ち流れを手繰り寄せると、対する島根もゾーンディフェンスで主導権を奪う一進一退の攻防に。第2クォーターは22-22のタイスコアとなり、島根3点リードのまま折り返した。
ハーフタイム明けの後半は、ホームの大歓声を受ける琉球が開始から10-0のランで一気に逆転。島根もニック・ケイの連続得点などで食らいついたが、主導権を奪った琉球は平良の長距離砲が止まらずリードを死守。
琉球6点リードで迎えた勝負の第4クォーターは、松脇圭志の3点プレー、脇真大のファストブレイクなどで琉球が再び加速した。島根は安藤誓哉を中心としたオフェンスで反撃の糸口を模索するが、日本代表でもある琉球の“ビッグマン”アレックス・カークとケヴェ・アルマがスティールにブロックと好守を披露。最終スコア79-71で琉球が先勝した。
速報値の個人スタッツでは、ヴィック・ローが15得点8リバウンド5アシスト、小野寺が4本の3ポイントを含む14得点、平良が3本の3ポイントを含む13得点を挙げたほか、ジャック・クーリーとアルマが各9リバウンドで勝利に貢献。敗れた島根は、津山がゲームハイの21得点、ニック・ケイが17得点、エヴァンスルークが10得点を挙げたものの、安藤が3ポイント11本中1本の成功で9得点と鳴りを潜めた。
クラブ主管試合では最多記録となる8720人が来場した一戦を制した琉球は、明日10日15時5分開始予定の第2戦で勝利すれば、7大会連続となるセミファイナル進出。2大会ぶりにCSに参戦している島根は後がなくなった。
■試合結果
琉球 79-71 島根
琉球|16|22|22|19|=79
島根|19|22|13|17|=71
【動画】ファンが掲げる“岸本隆一”も活躍中…琉球vs島根のワンシーン