A東京のアドマイティスHCと大倉、サイズがコメント…「CSはゼロからのスタート。そこで2つ取れるかの勝負」
B1中地区2位でチャンピオンシップ進出を決めたアルバルク東京は、ヘッドコーチのデイニアス・アドマイティスと今シーズンから加入した大倉颯太、そしてセバスチャン・サイズがCSへ向けてコメントを発表した。
アドマイティスHCはレギュラーシーズンを振り返り「いい形でレギュラーシーズンを終えたと思いますし、選手全員がしっかりと各々の役割を果たしてインパクトを与えてくれました。プレータイムを与えられた選手たちそれぞれがチームに勢いをつける活躍をしてくれて、チームとして結果を出せたレギュラーシーズンだったと感じています」と評価しながらも「課題は安定感」と、試合の中でも波があることをポイントに上げている。短期決戦となるCSを勝ち抜くために重要なこととして「まずはやはり集中力。オフェンスでもディフェンスでも集中力が欠ける瞬間があると相手を勢いに乗らせてしまう」と答え、フィジカル面とトランジションディフェンスの徹底、そしてハッスルすることも必要と語っている。
今シーズンA東京のメンバーとして初めてのCSを迎える大倉は今シーズンを振り返り「チームとしてはうまくいかないときの方が多かった印象もあります。ケガだったり選手も変わったりもありましたけど、負けることも多くて、自分たちの結果がついてこないことも多く、自分たちに不信感じゃないけど自分たちがやったことが正しいのかと、ふと思ってしまう雰囲気もありました」と決して楽なシーズンではなかったとコメント。それでもチームとしてやるべきことを徹底し、乗り越えてきたという。これまで大きなケガで苦しんだ経験をもつ大倉は「全然納得したシーズンではないんすけど、まず一つはヘルシーな状態で終われたことは良かったです」と、59試合に出場できたことに一定の評価を示した。
インサイドで相変わらずの強さを見せるサイズは「本当に今シーズンはしっかりとプレーできたと感じています。チームにとって良い力になれた、自分の長所が出たレギュラーシーズンだった思います」と自身の好調さを振り返り、「短期決戦では、一つ一つのポゼッションが重要になってきます。1試合40分間、チームとしていかにアルバルクらしい自分たちらしいプレーできるか、個人個人が自分の持ち味を思う存分出し切ることが必要です」と冷静に分析している。
大倉とサイズはともに千葉ジェッツでプレーした経歴をもち、CSクォーターファイナルでは古巣との対戦となる。古巣の印象について問われた大倉は「(千葉Jは)まず絶対にシュートを決めてくると思います。CSっていうところで気持ちをしっかり持ってくるチームなので、絶対シュートは入ると思っています。そういったところで僕たちはびっくりしないで、どういう状況でも落ち着いて自分たちのやるべきことをやることが大事になってくると思います」と常に自分たちが冷静になることを強調。サイズはかつてのチームメイトについて「もちろん親友でもありますし、いいチームメイトでしたので今はチームが違いますけどもその頃の優勝メンバーとは特別な思い出があります。ベテランの西村選手もまだまだ頑張ってますし、原選手はどんどん上手くなっていますね。そして富樫選手はもちろんキープレーヤーでね、年々磨きをかけてる本当にいい選手です。対戦を楽しみにしています」
今シーズンA東京は、千葉Jと天皇杯とレギュラーシーズンの2試合で3度対戦し、全勝している。その結果がこのCSでのシリーズに影響を与えるか、との質問にアドマイティスHCは「まずはレギュラーシーズンと天皇杯での3勝、これを全く意識しないことです。過去の試合はこのシリーズに関係ありませんので、過ぎたことは全く考えていません。チャンピオンシップのシリーズに入れば、ゼロからのスタート。そこで2つ取れるかの勝負です」と油断せず臨むとコメント。サイズも「千葉ジェッツは非常に速い展開で点数を取ってくる爆発力のあるチームです。乗せてしまうと3ポイントもかなり入ってしまいまう。今季のレギュラーシーズンと天皇杯で3勝してますが、チャンピオンシップの戦いでは過去の戦績は全く関係ないと思っています。クォーターファイナルの一戦一戦に集中して、しっかりプレーしていきたいと思います」と警戒を示した。
2018ー19シーズン以来、6年ぶりの優勝を狙うA東京と千葉Jのクォーターファイナルは、5月10日に有明コロシアムで幕を開ける。