チケット購入
2025.05.12

2戦連続完敗にA東京のアドマイティスHCがファンに謝罪…「私たちらしくない試合をしてしまった…」

  • バスケットボールキング

 5月11日、有明コロシアムで「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024-25」クォーターファイナル(以下QF)Game2、アルバルク東京対千葉ジェッツが行われた。前日のGame1では千葉Jのクリストファー・スミスに21得点を挙げられるなど、53-78でと大敗したA東京にとって、まさに崖っぷちの試合となった。

 この日のA東京はティップオフ直後から持ち前のプレッシャーの強いディフェンスを発揮。互角のスタートを切ったかに見えた。しかし、千葉Jのディー・ジェイ・ホグに積極的にシュートを打たれ、14-22とリードを奪われる。

 第2クォーターには、この試合でもベンチスタートだった富樫勇樹に3連続3ポイントシュートを決められ、完全に千葉Jにペースを奪われる展開に。前半を28-50と大量リードを奪われた。

 後半に入っても千葉Jの固いディフェンスに手を焼き、A東京の得点ペースは上がらない。第4クォーターで22得点を挙げるも、時すでに遅し。65-92でA東京が千葉Jで敗れ、2シーズン連続でQF敗退が決まった。

「まずはファンの皆さまに、昨日、今日と私たちらしくない試合をしてしまったことについて申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 試合後、A東京のデイニアス・アドマイティスヘッドコーチの記者会見は、2日間有明コロシアムに駆けつけたファンや中継先から応援してくれたファンへの謝罪の言葉からスタートした。前日の試合を「今シーズンの中でも最悪の内容」と語っていたアドマイティスHCだったが、「本当に悔しい敗戦であり、(試合の直後ということもあり)言葉にするのが非常に難しい状況」と表情を曇らせた。

 試合の振り返りでは、「今日の試合は、第1クォーターからアグレッシブなディフェンスで試合に入りましたが、細部でミスが出てしまい、相手にセカンドチャンスを与えてしまいました。その結果、流れを完全に掴みきれず、試合は終始相手のリズムで進んでしまいました」と総括。オープンショットを決めきれなかったり、逆にセカンドチャンスを決められたことなど、細かいミスが出たことも敗因として挙げた。

 特に第2クォーター、富樫勇樹に3ポイントシュートを3連続で決められたことも大きかったと語ったアドマイティスHC。「途中で集中力が切れてしまい、相手にリードを広げられてしまいました。もちろん、選手たちにとってプレッシャーの大きい試合だったとは思いますが、その中でもプレーを楽しんでほしいという思いがありました。ただ、結果を出すことも重要でした。私たちは『40分間の試合』ではなく、1つ1ひとつのポゼッション、1つひとつのオフェンス、ディフェンスを大切に積み重ねていくことで、最終的に結果がついてくるという話をしてきました。しかし、その通りの結果を残せなかったことが、非常に心残りで、残念でなりません」

 3シーズン目のシーズンを終えた指揮官は、「全体を通して波のあるシーズンだった。その中で選手たちは貴重な経験を積んだし、それを来シーズンに生かしてくれると思っている」と、選手たちへの期待を口にして、会見場をあとにした。

【動画】「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024-25 QF」A東京🆚千葉J GAME2