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2025.05.14

島根のヘナレHCが契約満了…4季にわたってチームをけん引「感謝とともに、寂しさも」

  • バスケットボールキング

 島根スサノオマジックは5月14日、2024-25シーズンをもってポール・ヘナレヘッドコーチとの契約を満了し、退団することが決定したと発表した。

 ニュージーランド出身で現在46歳のヘナレHCは、選手を引退した2011年から指導者の道へ。NBL(ニュージーランド)では4チームを指導し、2019年からは香川ファイブアローズの指揮官に就任する。その後、2021年には島根のHCとなり、4シーズンにわたってチームを率いてきた。今シーズンは37勝23敗で西地区2位の成績を残し、チャンピオンシップ準々決勝では琉球ゴールデンキングスと死闘を繰り広げるも、0勝2敗でポストシーズンは敗退となった。

 今回の発表について、ヘナレHCと育成強化本部本部長の広瀬健太氏は、次のようにコメントしている。

■ポール・ヘナレHC
「島根の皆さん、4年間お世話になりました。この4年間、皆さまからいただいた応援に大変感謝しております。その間にチームとファン層の成長を見ることができ、島根では素晴らしい経験をさせていただきました。一人ひとりにお別れを言うには多すぎるほど、多くの素敵な方々と出会いました。皆さまに感謝しているとともに、寂しさも感じています。島根の皆さん、4年間本当にお世話になりました」

■広瀬健太 育成強化本部本部長
「このたび、ヘナレHCとはそれぞれ別の道を歩むこととなりましたので、ご報告申し上げます。ヘナレHCには4シーズンにわたり指揮を執っていただき、島根スサノオマジックを『強豪』と呼ばれるクラブへと押し上げていただきました。それを実現できたのは、ヘナレHCの卓越したバスケットボール戦略と戦術によるものはもちろんのこと、人としても選手・スタッフから深く敬愛される存在であり、チームをひとつのベクトルに導き、Fightしてくださったことに他なりません。心より感謝申し上げます。

 試合では、皆さまご存知の通り、凄まじいエネルギーでチームを鼓舞し、どのような局面でも勝利をあきらめずに追い求める、非常にタフなヘッドコーチでした。また、日々の練習においても強いリーダーシップを発揮し、厳しくも実りあるトレーニングでチーム力を高めてくださいました。

 そのタフさとリーダーシップはチーム全体に伝播し、選手・スタッフ一丸となって戦う集団へと成長させてくださいました。その結果、4シーズンのうち3度のチャンピオンシップ出場、さらには2021-22シーズンにはセミファイナル進出という、クラブ史に残る成果をもたらしてくださいました。

 コートを離れた場面では、非常に気さくで、人懐っこいお人柄とともに、島根という土地を心から愛してくださったことが印象的でした。選手やスタッフのみならず、地域の皆さまからも多くの信頼と親しみを寄せられていたことと思います。

 私たち島根スサノオマジックは、ヘナレHCが築いてくださったカルチャーを受け継ぎ、さらに発展させ、より魅力あるクラブとなれるよう、これからも全力で挑戦してまいります。最後になりますが、ヘナレHCのこれからのご活躍と、さらなるご成功を心よりお祈り申し上げます」