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2025.05.15

Bリーグオールスター2026概要発表|長崎で史上初のアリーナ3日間開催へ

  • 月刊バスケットボール

アリーナを基軸とした3日間開催は史上初


Bリーグは5月15日、2026年1月に開催される「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2026 IN NAGASAKI」の開催概要を発表。「HAPPINESS ARENA(長崎県長崎市)」を舞台に、1月16日(金)から18日(日)までの3日間にわたり実施される。アリーナを基軸とした3日間開催は、Bリーグ史上初の試みである。

発表会見に登壇したBリーグ島田慎二チェアマンは、「スタジアムシティ構想の段階から、いつかオールスターを長崎で開催したいと考えていた」と語り、開催実現に尽力した長崎市と長崎ヴェルカ関係者への感謝を述べた。また、Bリーグが掲げる「地方創生リーグ」としての姿勢を強調し、「オールスターを通じて地域を元気にすることが活動の本丸」とした。

2019 年より掲げている開催コンセプトである「B.STYLE」は変わらず、「革新的なスポーツエンタテインメ ント」と「バスケと街の夢の共演」により、バスケで日本を元気にしていくことを目的に開催。テーマは、ファンとワンダーを掛け合わせた造語「ファンダーワールド」である。大会ロゴは、長崎市の市章である星形、市の花アジサイ、平和祈念像、平和の象徴である鳩といったモチーフを取り入れ、終戦から80年となる節目の年に「平和の願い」を込めたデザインとなった。ロゴの認知を高め、地域全体での盛り上がりを醸成すべく、県内企業を対象にロゴの使用申請を公募する。



鈴木史朗長崎市長は、「この機会を逃すことなく、交流人口の増加による地域活性化に繋げたい」と強調。実行委員会の設置やパブリックビューイング、デジタルスタンプラリー、県内各地の物産ブース設置などを通じて、官民一体で機運を高める構えだ。そして長崎ヴェルカの伊藤拓摩代表取締役社長も「ワクワクと使命感を抱いている」と語り、スタジアムシティ構想から生まれたクラブとして、地域創生の中核を担う意志を改めて示した。

前回(2025年)の船橋開催では、社会的価値約52.0億円(前年比:約1.8倍)、経済波及効果12.8億円(前年比1.5倍)と大きな成果を残した。今回の長崎大会では、それを上回る効果を期待している。島田チェアマンは「長崎では会場外でも多彩なイベントを計画しており、街全体で盛り上がる3日間にしたい」と意気込みを語った。選手とファンが街で交流できるのも、オールスターならではの魅力。リーグ戦では見られないリラックスした姿や、選手同士の垣根を超えた共演が、毎年多くのファンを惹きつけている。


EY Japanによる「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI」の経済的・社会的価値 (Bリーグ発表)


Bリーグ10周年という節目の年に迎えるオールスターは、地域とスポーツ、ファンがひとつになる象徴的な場となる。「Bリーグ過去一盛り上がったオールスター」と語り継がれる大会を目指し、長崎の街はすでに動き始めている。