宇都宮・比江島慎「最後はケビンが背中を押してくれた」土壇場4QでV弾含む大爆発
5月27日、Bリーグの年間王者を決める「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25」GAME3が行われ、宇都宮ブレックス（東地区1位）が73－71で琉球ゴールデンキングス（西地区1位）に勝利。シリーズを通して得点面でなかなか貢献できていなかった日本人エースの比江島慎が、値千金の逆転3ポイントを決め優勝に貢献した。
比江島はこの日も前半無得点と不発。それでも第3クォーターにフリースローで待望の初得点を上げると、7点ビハインドで迎えた勝負の第4クォーターだけで14得点と大爆発。1点ビハインドで迎えた試合時間残り33秒には、D.J・ニュービルからのパスを左コーナーで受け値千金の逆転3ポイントを成功。試合終了のブザーがなった瞬間には、両手で顔を覆い、人目をはばからず涙を流した。
コート上でのインタビューで、逆転の瞬間を問われた比江島は「追い込まれないとやれない性格なので…。本当にすみません」と話しつつ、「でも本当に気持ちで決めきったシュートだったと思います」と感触を振り返った。
今シリーズは第2戦まで3ポイント成功率22.2パーセント（2/9本）とシュートタッチがいまひとつだったが、優勝がかかったこの日は同5本中2本の成功と勝負強さが光った。徹底マークを受けながらもチームを勝利に導いた比江島は「考えすぎないことというか、シュート以外は悪くないと捉えていたので、あとはシュートが入ってこればオフェンスのリズムがつかめるかなと思っていました。チームがあとは決めきるだけというシュートをきっちり作ってくれたので、みなさんのおかげです」と、チームメートに感謝した。
また、宇都宮にとっては今年2月に急逝したケビン・ブラスウェルHCに捧げる優勝に。今は亡き指揮官から往年のNBAスターである“コービー”と呼ばれていた比江島は、「タフな状況の中でシーズンが進んでいったんですけど、チームみんながケビンのためにという特別な思いでやってきた。最後はケビンが僕の背中を押してくれたと思うし、最後はケビンがプレッシャーを与えてくれたんじゃないかなって思う。ケビンのために優勝できて本当にうれしいです」と思いを口にした。
【動画】比江島V弾！宇都宮を優勝に導いた逆転3ポイント
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