宇都宮が3年ぶり3度目のBリーグ優勝…比江島V弾、劣勢を跳ね返し琉球に逆転勝ち
5月27日、Bリーグの年間王者を決める「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25」GAME3が横浜アリーナで行われ、宇都宮ブレックス(東地区1位)が琉球ゴールデンキングス(西地区1位)に勝利。シリーズ2勝1敗で、3年ぶり3度目のリーグ優勝を果たした。
試合序盤は小野寺祥太が3ポイントを2本決めた琉球が開始5分で4-11と先行。宇都宮がギャビン・エドワーズのファウルトラブルに、武器である3ポイント不発と苦しむ一方で、琉球はベンチメンバーの加点に加え、今シリーズ初めて先発起用された松脇圭志がタフスリーを沈めるビッグプレー。琉球7点リードで最初の10分を終えた。
続く第2クォーターは、宇都宮がターンオーバーを誘う堅守から反撃開始かと思われたものの、琉球もジャック・クーリーとヴィック・ローのダンクなどが炸裂し優勢をキープ。同残り2分には脇真大の好守備からケヴェ・アルマの3ポイントにつながり、この試合最大の12点差に。琉球ペースは変わらず、28-40で折り返した。
ハーフタイム明けの第3クォーターは、一転して先手をとった宇都宮が堅守から流れをつくり、開始4分半で10-3の好発進。前半無得点だった比江島慎もフリースローとレイアップで加点し、クロスゲームに持ち込んだ。それでも琉球は苦しい時間帯に伊藤達哉が攻守両面で奮闘し、脇のファストブレークで7点差に広げてフィニッシュ。
勝負の第4クォーターは、松脇とアルマの連続スリーで琉球が突き放しにかかったが、宇都宮も比江島に待望のスリーが飛び出し大激戦となった。同中盤には琉球のクーリー、宇都宮のエドワーズがファウルアウトとなってしまったなか、同残り1分15秒にD.J・ニュービルが3ポイントを沈め、宇都宮がついに逆転。再逆転された直後にもニュービルのアシストを受けた比江島がコーナースリーを決め、これが決勝点に。琉球は3点ビハインドの残り1.5秒で得たフリースロー3本をアルマが決めきれず決着。劣勢を跳ね返した宇都宮が最終スコア73-71で勝利し、3度目の優勝を飾った。
宇都宮はシリーズを通してシュートタッチがいまひとつだった比江島が、GAME3の第4クォーターだけで14得点と大爆発。今年2月に急逝したケビン・ブラスウェルヘッドコーチへ捧げる優勝となった。
試合全体の個人スタッツでは、ニュービルが19得点、比江島が17得点、グラント・ジェレットが15得点の活躍でリーグ制覇に貢献。琉球はローが16得点、アルマが14得点2ブロック、松脇が12得点を記録したが、あと一歩及ばなかった。
■試合結果
宇都宮 73-71 琉球
宇都宮|11|17|16|29|=73
琉 球|18|22|11|20|=71
【動画】比江島慎が放った逆転の3ポイントシュート