仙台89ERSがアジア特別枠で現役レバノン代表選手を獲得…HCは「中東屈指のガード」と高評価
仙台89ERSは7月4日、セルジオ・エル・ダーウィッチと2025-26シーズンの契約が合意に至ったことを発表した。同シーズンから対象に加わったレバノンの出身で、アジア特別枠選手での登録となる。
25日に29歳の誕生日を迎えるエル・ダーウィッチは、194センチ93キロのシューティングガード。レバノン国内でプレーし、2020年から同国代表に名を連ねる。「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」では5試合の出場で1試合平均11.8得点3.8リバウンド2.2アシストを記録。直近の「FIBAアジアカップ2025予選」では6試合で同9.7得点7.0リバウンド3.0アシストの活躍を見せた。
同選手は公式HPで「私と私のキャリアを支えていただいている全ての方々に感謝したいと思います。熟慮の末、レバノンを離れ、仙台89ERSへの加入を決めました。高いレベルで競い合いながら成長と向上を続けていくことは、私のキャリアにおいて正しいステップでした。クラブのプレゼンとゲームプランにとても感銘を受け、決断はより簡単になりました。私の願いは、日本で最高のクラブと最高のレベルで競い合うことです。組織として素晴らしいシーズンを送れるよう、全力を尽くして頑張ります。ファンのみなさんに会えるのを楽しみにしています。GO!ナイナーズ!」と意気込みを語った。
また、ダン・タシュニーヘッドコーチは「中東屈指のガード」と評し、「レバノン代表としてのハイレベルな経験はチームにとって大きな力になると思います。彼はここ数年、中東で屈指のスコアラーでしたし、最もバランスの取れた能力を持つ選手の一人です。リバウンドやチームメイトを活かすプレーメイクでチームに貢献してくれると思いますし、非常に高いバスケットボールIQをディフェンス面でも兼ね備えている選手です。彼が新シーズン、チームに加わることを今からワクワクしています!」とコメントした。
なお、仙台は4日時点で荒谷裕秀、渡辺翔太、半澤凌太、ネイサン・ブースとの契約継続、新沼康生、岡島和真、杉浦佑成、井上宗一郎、船生誠也、ブーバカー・トゥーレ、ジャレット・カルバーとの契約合意を発表している。