B2福島が台湾トップチームから主力選手と指揮官を迎える…スタッフ一新しロスターも決定
B2の福島ファイヤーボンズは7月7日、アメリカ出身のケニー・マニゴールトとの2025-26シーズンの新規選手契約に同意。また、新たなヘッドコーチにNBAでのスタッフ経験も持つライアン・マルシャン氏を迎えるなどスタッフ陣の新規契約も発表された。
アメリカ出身で現在34歳のマニゴールトは196センチ93キロのスモールフォワード兼パワーフォワード。アメリカのパイクビル大学を卒業後、ポーランドのトップリーグでプロデビューを果たす。その後フィンランドなどでプレーし、2022-23シーズンからは台湾のニュータイペイ・キングスに加入。2024-25シーズンは16.5得点9.6リバウンド5.5アシスト2.6スティールを記録し、チームのリーグ制覇に貢献した。
ヘッドコーチに就任したのは、同じくアメリカ出身で現在36歳のマルシャン氏。映像コーディネーターやアドバンススカウトなど様々な経歴を持ち、2018年にはミネソタ・ティンバーウルブズのサマーリーグでのアシスタントコーチも経験。2021-22シーズンからはニュータイペイ・キングスのヘッドコーチに就任し、昨シーズンから2年連続でチームをリーグ優勝に導いた。また、東アジアスーパーリーグ(EASL)2024-25シーズンでは琉球ゴールデンキングスに勝利し3位となった。
また、同じくニュータイペイ・キングスからマーク・コッポラ氏、大阪エヴェッサから輪島射矢氏が新たにアシスタントコーチに就任している。
台湾のトップチームから指揮官とその補佐、そして主力選手を同時に迎えた福島はこれで新シーズンのロスターが決定。2029-30シーズンにBプレミアへ昇格することを目指し、準備を整えている。
今回の発表に際し、マニゴールトは「福島ファイヤーボンズに加入できて本当に嬉しいです。日本でプレーすることはずっと夢でしたので、この機会をいただけて本当に感謝しています。家族と共に、日本の文化に触れ、地域社会と繋がり、誇りを持ってチームを代表できることを楽しみにしています」とコメントを寄せている。
また、福島の渡邉拓馬ゼネラルマネージャーは、HCの人選について「今まで積み上げてきたものをリスペクトしつつ、新たに強靭な軸を作っていくことを念頭にHCの選考にあたりました。今シーズンをリスタートとしてクラブを作っていく上で、勢い・情熱・日本でやりたいというモチベーション・将来性・実績・経験を踏まえて決めました。その中でも自分が重視している人間性と価値観の合致が大きかったのが、ライアンHCでした」と説明した。
マルシャンHCは「昇格への新たな旅路の始まりとして、福島のヘッドコーチに就任できたことを大変光栄に思い、興奮しています。私は新たなエネルギーと、魅力的なバスケットボールスタイルをこのクラブにもたらす準備ができています。そして、地域の皆さんが誇りに思えるような競争力のあるチームを作ることに全力を尽くします」とメッセージを送っている。