2025.08.26
エリートではないけどバスケが好き、韓国から参加のソウルSKキャプテンが語った将来の夢[インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025 Aug.]
「日本のガードのプレーはとても勉強になりました」
8月22日~24日、東京・アリーナ立川立飛で開催された「インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025 Aug.」。韓国から参加のソウルSKナイツU16は、全試合に大敗と厳しい結果となったものの、最後まで戦う姿勢を見せた。特にチームを引っ張ったキャプテンのソル・ムンにとっては、多くの学びを得る時間となったようだ。
韓国・KBLのユースチームの実力が低いのかというと、ちょっと事情が異なる。韓国では、中学校に上がる段階で可能性がある選手はエリートコースがある学校に進学するのが通例。SKナイツU16の選手たちは、そういった学校に行かなかった選手でバスケをやりたくてチームに入ったわけだ。また今回のチームは「他のチームと協力しての初めての大会でした」とソルは語ったように、SKナイツは1チームだけでなく「15個くらいの支部があり」、選抜されたメンバーが今回出場したのだというからまとめるのは簡単ではない。それでも「みんながよくついてきてくれてとてもありがたかったですし、またこのチームで戦いたいと思いました」と説明した。韓国ではクォーター7分でやるところを、10分でやったため、体力的にも厳しかっただろう。それでも4試合を懸命に戦い抜いた。

「日本のガードのプレーはとても勉強になりました」と語ったソル
ソルは、今回が初めての海外だったという。「日本の食べ物はおいしいですね。それと日本のチームの人たちがとても礼儀正しくて素晴らしいなと思いました。自分もガードなので、日本のガードのプレーはとても勉強になりました」と日本での生活や試合から刺激を受けたと明かす。
前述のとおり、ソルをはじめ、SKナイツU16の選手たちが将来的にKBLのようなトップレベルでプレーする可能性は低い。それでも、ソルには好きなバスケットボールでの夢があるようだ。「まだ、はっきりとは決めてはいません。それでも、体育の道に進みたいと考えています。体育の先生になりたいんです」と目標を語った。厳しい結果に終わった今回の挑戦だったが、日本での経験や交流はソルにとって貴重な時間となった。ここで得た学びを生かしながら、これからも日々の練習に励んでいく。

大量リードを許す中、最後まで戦い抜いたソウルSK
記事提供:月刊バスケットボール