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2025.09.02

ノヴァー・ガドソンが現役引退「命綱であり、相談相手であり、教会のような存在」人生を変えたバスケに感謝

  • バスケットボールキング

 9月1日、ノヴァー・ガドソンが自身のXを通じて現役引退を発表した。2012年にプロデビューし、約13年間のプロキャリアに幕を閉じた。

 アメリカ出身で現在35歳のガドソンは、ライダー大学を卒業後、アントラニク・ベイルートでプロデビューし、その後はヨーロッパや南米のクラブを転々。2021年にベルテックス静岡でBリーグキャリアをスタートさせた。ベルテックス静岡、滋賀レイクスターズ(現滋賀レイクス)、京都ハンナリーズ、富山グラウジーズ、愛媛オレンジバイキングスでプレー。2024-25シーズンの途中から愛媛に加入してB2リーグ戦31試合に出場し、1試合平均13.4得点4.5リバウンド3.6アシストをマークしていた。

 自身のSNSでは、「16歳のとき、僕は死と刑務所の分かれ道に立っていた。ホームレスで打ちのめされ、食べ物が足りないことで傷つき、愛する人を次々と失う重圧に押し潰されていた。どこを向いてもトラウマがあって、世界がすでに僕の運命を決めてしまっているように感じていた。でもそのとき、君が現れた。君は僕の逃げ場であり、安全な場所であり、人生が地獄のように感じられるときの避難所であり、痛みから離れた楽園だった」とバスケットボールとの出会いを懐古。「バスケットボール、君は僕にとってただのゲームではなかった。命綱であり、相談相手であり、教会のような存在だった。嵐の中でも堂々と立つことを教えてくれ、僕の生まれた地域を超えて大きく夢を見ることを教えてくれ、逆境だらけでもレガシーを築く方法を示してくれた」とバスケットボールへの愛を語った。

 さらに「僕は未来を見据えている。今、新しい子ども──カメロン・オマール・ガドソンがいる。彼は僕たちの名字を家族が想像もし得なかった高みへと運んでくれるだろう。君が僕に与えてくれたすべてを、僕は彼に注ぎ込む。そうすれば物語は僕で終わるのではなく、彼を通して受け継がれていく。心から感謝を込めて」と未来への抱負を語り、投稿を締めくくった。

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