【Bリーグ開幕特集 バンビシャス奈良】日本人選手が継続多数、飛躍の2シーズンを経て悲願のプレーオフへ突き進む!

外国籍を入れ替えて再チャレンジ
小野秀二ヘッドコーチ体制2年目となった昨シーズンは、過去最高勝率となる26勝34敗を記録。最終節までプレーオフ進出の可能性を残したが、一歩およばず涙を飲んだ。
低迷期が長かった歴史を考えれば、小野体制の2シーズンは一定の成果を出した言えるが、フロントは今オフ再び変革を感じる一手を打った。まずは2022-23シーズンにヘッドコーチを務め、直近2シーズンはアソシエイトコーチだった石橋晴行がヘッドコーチに復帰。日本人選手は多くが継続となったものの、平均8.6得点と日本人エースとして活躍した林瑛司が退団。福島ファイヤーボンズから相馬卓弥を獲得し、穴を埋めた。ウイングは若手の間山柊と坂口竜也にかかる期待も大きい。
昨シーズン、十分に機能していた外国籍選手は総替え。初めてのプロキャリアとなるジェイミン・ブレイクフィールドと、これまでヨーロッパを中心にプレーしてきたジョーダン・ダラスを獲得。さらにB3金沢武士団で平均16.2得点、10.8リバウンド、1.4スティールを記録したウクライナ人ビッグマンのヴャチェスラフ・ペトロフが加入した。継続選手と新加入選手の融合が楽しみなシーズンとなりそうだ。
スタッツ

予想スタメン
※メンバーは9月23日時点のもの

昨シーズンは3ポイントシュートの成功率でリーグ2位に入り、ターンオーバーも減少。ポジティブな要素も多かったが、2ポイントシュートの成功率の低さに苦しみ、オフェンシブレーティングはリーグ11位と上がってこなかった。さらにリバウンド数はリーグ最下位に沈んだため、攻守ともに改善が急務。核となる選手の入れ替えはあったものの、継続の選手も多いため、昨シーズンまでの一貫性を大事にして全員で戦うバスケットを展開し、昨シーズンを上回る成績を残せるか注目だ。
所属選手一覧
※メンバーは9月23日時点のもの

【キープレーヤー】

小林遥太
加入1年目となった昨シーズンは、開幕前の負傷で出遅れたものの、復帰後は不動の先発ガードとしてチームを牽引した。経験値の高いゲームメークでチームを支え、前線からの激しいディフェンスでも盛り上げた。5試合で2桁得点を記録しているため、今シーズンはさらなる得点力の向上にも期待だ。
【若手選手】

中谷衿夢
昨シーズンは本格的なルーキーシーズンながらローテーション入りし、平均17分43秒出場。スピードを生かしたプレーで平均2.5アシストを記録し、9試合で2桁得点を叩き出すなどポテンシャルの高さを証明した。ディフェンスでも存在感を示していたため、今シーズンもエナジーあふれるプレーでチームを盛り上げてくれるだろう。
【新加入選手】

相馬卓弥
昨シーズンはケガで出遅れ出場23試合に留まったが、福島で平均6.7得点、2.2アシストを記録。ベテランと呼ばれる年齢になってきたが、高確率な3ポイントシュートとドライブを武器に平均得点を2桁に乗せる力は十分にある。今シーズンはバックコートの得点源として大きな期待がかかる。