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2025.10.20

B2奈良のユースチーム元HCがBリーグ規約違反…一部選手とのハラスメント関係が認定

  • バスケットボールキング

 Bリーグは10月20日、バンビシャス奈良所属ユースチームスタッフがBリーグ規約に違反したとして、当該スタッフに「けん責およびバスケットボール関連活動の全部の停止・禁止3カ月間」、チームに「けん責および制裁金100万円」の制裁を課すことを発表した。

 当該スタッフの活動停止・禁止期間は、制裁決定の翌日である21日から2026年1月20日まで。2023年度から2024年度にかけ、ユースチーム所属の選手等に対し不適切な言動を繰り返し行ったことがリーグに認定され、前述の事実に対する監督責任として、チームにも懲罰が下された。

 経緯としては、2025年5月に奈良所属ユースチームの元ヘッドコーチによる不適切な指導があったとチームに報告がなされ、奈良はBリーグに本事案を報告。一部選手たちとの間にハラスメントと思われる関係性ができていたことが認められたことから、6月に当該スタッフの解任を実施し、保護者へと謝罪と再発防止策の説明を実施した。

 精彩理由として、Bリーグは元ヘッドコーチの言動を「差別的で侮蔑的、人格否定的な用語を繰り返し用い、その態様は悪質を言わざるを得ない」と評価。チームについても、「早期に兆候をつかんで対処すべき立場にありながら、長きにわたりハラスメントを見逃した点で過失の程度は重い」と、今回の処分について説明している。

 今回の懲罰について、奈良の加藤真治代表取締役は以下のようにコメントしている。

「バンビシャス奈良の育成の現場において、選手たちに苦痛な思いをさせてしまったこと、また、その状況で自身のバスケットボールへの想いや取り組みに迷いを生じさせてしまったことに、心よりお詫び申し上げます。そして選手のみならず、日ごろよりご支援いただいている保護者の皆さま、弊クラブに関わっていただいているすべての皆さまに、重ねてお詫び申し上げます。

 成長段階である育成年代の選手たちが、目標に対して前向きにバスケットに向きあえる環境を提供することを目的とした現場で、その気持ちを削ぐような事態が引き起こされましたことを、重く受け止めております。また、クラブとしても、そのようなユースチームの状況の把握が十分にできていなかったことを、深く反省しております。

 クラブとして、再発防止策を実施し、複数のユースチームスタッフで育成年代の選手たちと向き合いながら、ユースチームの環境改善に取り組みます。そして、ユースの現場のみならず、クラブのあらゆる現場においても、コンプライアンス遵守と意識改革を徹底し、ハラスメント防止に努めてまいります」