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2025.10.21

三遠のBプレミア2年目ライセンスは継続審議「非常に複雑で稀なケース」10月30日に決定

  • バスケットボールキング

 Bリーグは10月21日、2026年秋に開幕する新Bリーグの各カテゴリーのクラブライセンス判定結果を発表。新アリーナの建設が遅れている三遠ネオフェニックスは、開幕2年目にあたる2027-28シーズンの新B1「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」ライセンスについて継続審議となり、10月30日に行われる臨時ライセンス判定理事会を経て、あらためて結果が発表されることになった。

 三遠は2027年10月開業予定だった多目的屋内施設(豊橋市)を新ホームアリーナとすることでBプレミア初年度の参入条件をクリア。2024年10月にBプレミア初年度から参戦するためのライセンスを交付された。しかし、同年11月の豊橋市長選で新アリーナ建設を含む事業に反対する長坂尚登氏が当選し工事がストップ。それでも、今年7月に行われた住民投票ではアリーナ建設に“賛成多数”の結果となり、工事が再開することが伝えられていた。

 島田チェアマンは「非常に複雑で稀なケースだったかなと思っています」と一連の事態を振り返りつつ、「2025年6月末時点で基準を充足するということだったのですが叶わなかった。報道の通り、工事は再開するものの、2028-29シーズン開幕までの開業が、(工事が)1年遅れたことで間に合わないことが見えています。このあたりを勘案したうえでどのようにするか判断することになるかなと思っています」と、今後について説明。仮に10月30日の臨時ライセンス判定理事会でもBプレミアライセンスの交付が認められなければ、三遠は2027-28シーズンからBワンに降格することになる。

 三遠の岡村秀一郎代表取締役社長は、同日にクラブ公式サイトを通じて、「地域の未来に想いを託してくださった市民の皆さま、パートナーの皆さま、そして力強く応援してくださるブースターの皆さま、ご心配をおかけし誠に申し訳ございません」とコメント。続けて「皆さまの想い、私たちの想いは必ず届くはずです。夢は叶えるもの。夢はみんなで創り続けるもの。地域とともに歩み続ける一体感を、何よりも大切にしたい。私はそう思います。また、今週末もホームで試合があります。一戦一戦の積み重ねが大切です。ぜひご来場いただき、皆さまの声援で選手たちの背中を後押しをしてください」と、ファンに呼びかけた。

 なお、継続審議となったのは、Bプレミアライセンス継続がかかる三遠と、新B3「B.LEAGUE NEXT(Bネクスト)」のライセンス取得を目指す湘南ユナイテッドBC。債務超過の湘南はオーナーの交代も含めてクラブが動いているといい、島田チェアマンは「10月30日までに条件が整えられるように今クラブが尽力していますし、リーグとしてもサポートしているので、吉報を待ちたいなと思います」と話した。