B1越谷の安齋HCが復帰へ「失われた信頼を取り戻すことは容易なことではないですが…」
10月22日、B1東地区所属の越谷アルファーズは、コンプライアンス違反によりB.LEAGUEより制裁を受けていた安齋竜三ヘッドコーチを、10月23日付でヘッドコーチの職務とその他バスケットボール関連活動に復帰させることを発表した。
現在44歳の安齋HCは、7月23日にコンプライアンス違反と認定すべき事案の当事者として、3カ月間のけん責およびバスケットボール関連活動の全部の停止・禁止の処分を受けた。活動停止期間中、ハラスメント防止に関する研修やアンガーマネジメント研修など複数の研修プログラムを受講し、ハラスメントの防止や適切な指導に関する必要な知識や理解を深めた。
クラブは複数回にわたり安齋HCとの面談を実施し、本人に深い反省の意思を確認。研修プログラム等を通じた認識及び意識の変化や、指導におけるハラスメントの根絶に向けた強い意思が確認できたと判断し、今回の決定に至ったという。
安齋HCはクラブ公式サイトを通し次のようにコメントした。
「この度は、昨シーズンの自分の言動によるハラスメント行為により多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。まず、昨シーズンハラスメントを受けた選手達に本当に申し訳ないことをしてしまったと反省しております。改めて深くお詫び申し上げます。そして日頃応援していただいているファンの皆さん、サポートいただいているスポンサー企業、行政、地域の皆様を裏切るような行為をしてしまい、本当に申し訳ございませんでした。
今回のヘッドコーチ復帰にあたりましては、僕自身もコーチ自体を辞めた方が良いのではないかという思いもありました。しかしながら、リーグ、クラブと話し合いを重ねて行く中で、私から声をかけて今シーズンともに戦おうと集まってくれた選手、スタッフに対する責任も果たさなければいけないという強い思いもあり、辞めることが責任の取り方なのかと何度も考えました。自分の中にある『いかなる事があっても自分から逃げない』というプロとしての想いをクラブ側にも理解いただき、もう一度チャンスをいただけることになりました。クラブの会長、社長をはじめ、社員の皆さんにも本当に感謝しています。今回のヘッドコーチ復帰につきましては様々なご意見があると思います。失われた信頼を取り戻すことは容易なことではございませんが、『何かを感じて帰っていただきたい』という初心を真摯に体現すべく、誠意をもって信頼回復に努めてまいります。そして、『応援してよかった』と心から思っていただけるチームをつくっていけるよう、全力で努めてまいりたいと思います」
11月1日(土)に越谷市立総合体育館にて開催されるホームゲーム(第7節 GAME1 琉球ゴールデンキングス戦)の試合前に、安齋HC並びにクラブ代表の上原和人氏による、本件に関する説明や挨拶があるという。
第4節を終えた時点で2勝5敗で東地区9位に沈む越谷が、安齋HCの復帰で巻き返すことができるか注目だ。
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