『Bリーグスタッツレポートを読み解く』新規参入選手は多くいるものの、B1では『リーグ経験』が活躍のカギに!?

B2は1年目の選手にも多くのチャンスがある
Bリーグが10月23日に公開した『りそなグループBリーグ2024-25シーズンスタッツレポート』から、興味深いデータをピックアップし紹介するシリーズ。今回はリーグ在籍年数をピックアップ。
Bリーグも今シーズンで10年目を迎え、来年には『Bプレミア』がスタートする。その中でリーグでの経験値が活躍にどの程度影響をおよぼしているのか、レポートから読み取っていく。
B1初年度は250名で開幕した。その内、昨シーズンにB1での9年目を迎えた選手は54名に。2017-18シーズン以降は約70~90名の選手がB1に新規参入しており、今シーズンも1年目の選手の人数分布が全体の約21%で最も多かった。一方で、昨シーズンのプレータイムと得点の分布を見ると、1年目の選手の割合が例年よりも低く、B1経験の浅い選手の活躍が少なかったことがうかがえる結果となった。また、年齢別でのプレータイムを見ても25~34歳が依然として大多数を占めている。しかし、初年度は20代だけで全体の60%を占めていたのに対して、30代のプレータイムも増えていることからリーグでの経験値が活躍のカギとなっていることがわかった。
B2では初年度を259名で開幕。その内、昨シーズンにB2での9年目を迎えた選手は6名まで減少したことが報告された。それに反して昨シーズンは1年目の人数割合が最も高く、2年目までの選手で半数以上を占める状況となった。また、プレータイム分布を見ても、1年目の選手の割合がB1では約13%だったのに対し、B2は約32%と高く、B1に比べてB2は1年目の選手でも活躍の機会が多いことがうかがえる。
B1では経験値の高いプレーヤーが活躍をし、B2では1年目など若手プレーヤーが活躍する場となっており、対照的な様相を表す結果となった。