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2026.01.19

【天皇杯25-26】琉球ゴールデンキングスの脇真大が語る復調への決意「去年のチャンピオンシップのプレーを超えないといけない」

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脇真大

決められるシュートを決めきれずチームに迷惑をかけた」

琉球ゴールデンキングスは、連覇を目指した『第101回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会』の準々決勝、対戦したシーホース三河に序盤から主導権を握られ、そのまま押し切られる形で85-92と敗れた。

琉球は東アジアスーパリーグ(EASL)を含む過密日程によるチーム全体の疲弊に加え、中心選手のヴィック・ローの欠場もあって、天皇杯前のレギュラーシーズン7試合で25敗と失速。僅差とはいえチャンピオンシップ圏外に順位を落としてしまった。この悪い流れをローが復帰した天皇杯で変えたいところだったが、厳しい現実を突きつけられる格好となった。

脇真大は三河戦で9得点4アシストを記録。持ち味である力強いドライブを仕掛けることでトランジションの展開を作り出し、第3クォーターの追い上げを演出した。しかし敗戦を受け、「途中で20点くらい離れていたので『どうにかしてやるしかない』という気持ちで、追いつくために早いテンポでバスケットをすることを意識しました。ただ、決められるシュートを決めきれずチームに迷惑をかけたと思います」と厳しい自己評価を下した。

昨シーズン、脇はルーキーながら開幕から主力として躍動し、リーグ戦では60試合出場で7.3得点、2.0アシストと活躍。チャンピオンシップでは故障離脱したエースガードの岸本隆一にかわってボールハンドラーの役割を務め、全8試合出場で10.6得点、3.8アシストとさらなる飛躍を遂げた。

しかし今シーズン開幕早々、脇は右第3中手骨骨折を負って1カ月の欠場を強いられた。1112日の試合で復帰を果たしたが、中心選手のケヴェ・アルマの個人的な事情による退団、さらにローの年末の欠場など、自身の調子を上げていく上でアジャストしなければならないことが重なり、本領発揮とはいかない試合が続いている。

言い訳をいくらでもできる環境だが、脇はそうしない。「誰がいても、いなくとも、僕たちはやるべきことをやれば、しっかりと上位に行くことができるカルチャーを作っています。やるべきことにフォーカスできていなかったのが、この何試合かです」

そして、「ヴィックが復帰することで強みが増えていくので、もっと彼を気持ちよくプレーさせたかったです。僕たちの遂行力が足りなくて、ヴィックがフラストレーションを溜める状況にしてしまいました。特に僕はガードとしてプレーしているのでそこは申し訳ないです」と反省を続ける。

脇真大

「ドライブと2ポイントは本当に大事なプレー」

昨シーズンの活躍により、今シーズン脇は相手の厳しい対策を受けて苦しんでいる。具体的に言えば、脇の課題である3ポイントシュートを捨てて持ち味のドライブを抑えるため、間合いを大きく空ける『アンダー』で守りを徹底している。3ポイントシュートを積極的に狙うなど、自分がやるべきことはわかっているだけに「もどかしさはあります」と脇は語るが、しっかりと現実に向き合っている。

「佐々さん(宜央アソシエイトコーチ)ともよく話しますが、ほぼすべてのチームが僕のドライブを抑えに来ていると思います。そこで何ができるかといったら、今日の試合のように自分のリズムでシュートを打てる場面で外から打つこと。そして相手がアンダーで守っている分動きやすいので、ハンドオフに行ったりして仲間を生かすことで、僕のところでズレを作っていくこと。対策を打ち破る方法は、いろいろとあります。その中でドライブと2ポイントは僕にとって本当に大事なプレーなので、そこは絶対にブレないようにしたいです」

現在の脇は、プロスポーツでよく言われる『2年目のジンクス』と呼ぶべき苦しい状況に置かれている。だが、「相手がアジャストしてくるのなら、僕がそれに対してアジャストしないといけないだけです。そこをもっとしっかりやっていきたいです」と強い覚悟を示す。

三河戦の後半は、相手の対策にアジャストしてやるべきプレーができていたが、脇には満足感はない。なぜなら彼は、チームの中心選手としてより高みを見据えているからだ

「一応、後半は自分のプレーができたと思いますが、去年のチャンピオンシップでのプレーに比べたら全然です。それに自分は、去年のチャンピオンシップを超えないといけないと思っているので、もっと頑張らないといけないです」

琉球は21日にEASLのアウェー、マカオ・ブラックベアーズ戦、週末には再びアウェーで千葉ジェッツとの連戦と、オールスターブレイク明けからいきなり正念場を迎える。この難関を乗り越えるには、脇が去年のファイナルで見せたような積極的なアタックで、チームの起爆剤となることが求められる。