バスケットLIVE
2026.04.26

CSへ向けて上り調子、宇都宮ブレックスのグラント・ジェレットの自信「今が一番、感触が良いかもしれない」

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グラント・ジェレット

「2つ勝って地区優勝を決めたのは良かったです」

4月26日、宇都宮ブレックスはアウェーでの名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦に90-74で圧勝して東地区優勝を決めた。

宇都宮は出だしからスコット・エサトン、アラン・ウィリアムズの両ビッグマンを欠く名古屋Dを相手に、サイズのアドバンテージを生かしてペイント内を制圧する。そして強度の高いディフェンスで相手のフィールドゴールを17本中4本成功に抑えると、オフェンスでは積極的なアタックによってゴール下で確率良くシュートを決めるだけでなく、フリースローも多く獲得。攻守で圧倒し、30-11のビッグクォーターを作る。

その後、名古屋Dも意地を見せ、ベンチメンバーのステップアップでくらいついていく。しかし、宇都宮は効果的に3ポイントシュートを決めるなど、要所をしっかり締めることで相手に流れを渡さず。常に2桁のリードを奪う危なげない試合運びで逃げ切った。

この試合、宇都宮は2大エースのD.J・ニュービル、比江島慎が珍しくともに一桁得点に終わったが、7選手が7得点以上とバランスの取れたオフェンスで大量得点をマーク。特にグラント・ジェレットは、フィールドゴール15本中10本成功の26得点12リバウンド5アシストと大暴れだった。

ジェレットは「両チームとも、シーズン終盤のこの時期に主力を欠くタフな状況でした。その中で2つ勝って地区優勝を決めたのは良かったです。ハードにプレーしてきたみんなのためにもすごくハッピーです」と地区優勝への喜びを語る。

今節、名古屋Dがビッグマンの駒不足でやりやすい状況だったとはいえ、ジェレットは水曜ゲームのサンロッカーズ渋谷戦と合わせ3試合連続で20得点以上、3ポイントシュート3本以上成功と活躍。好調の要因を「集中し、落ち着いてプレーすることです。長くバスケットボールをやっているので、自分のやるべきことは分かっています」と語る。

グラント・ジェレット

「すでにケミストリーが確立されていることは大きな助けになります」

昨シーズン、ジェレットは58試合出場で平均14.2得点を挙げ、ニュービル、比江島と並びたつ『ビッグ3』として宇都宮の王座奪還に大きく貢献した。しかし、今シーズンは開幕2試合目に故障して約2カ月の離脱。復帰当初は、1桁得点が続くなど本来のプレーを見せることができずにいた。

だが、ここに来て持ち味であるミドルレンジのジャンパーを高確率で沈めるなどプレーの質を確実に上げている。ジェレットは、「間違いなく調子は良くなっています。シーズン開幕以来、今が一番感触が良いかもしれないです」と手応えを語る。

そして「チームとして長らく一緒に戦ってきていて、チャンピオンシップで何が待ち構えているのか分かっています。すでにケミストリーが確立されていることは大きな助けになります」と、ずっと主力が変わらない宇都宮のチームとしての完成度に自信を見せる。

ジェレットの故障など、今シーズンの宇都宮はベストメンバーで戦える期間は少なかったが、傑出したチーム力で着実に白星を積み重ね地区優勝を達成した。3年連続の地区優勝は見事な功績だが、ジーコ・コロネルヘッドコーチは「この1年の評価は、チャンピオンシップの結果によって決められるものです」と気を引き締め、次のように大舞台への意気込みを語る。

「2試合を残した段階で地区優勝を決められたことは本当に素晴らしいです。そして来週は試合までやっと1週間空きます。試合のない水曜日を過ごせるのは素晴らしいです。チャンピオンシップに向けみんな準備をしてきており、どのチームが最高の習慣を身につけたのか明らかになります。」

クォーターファイナル、セミファイナルとリーグ随一の熱狂度を誇るホームで戦えることを決め、来週末は主力のコンディション調整を考慮した起用ができる。4月11日を最後に欠場が続くアイザック・フォトゥの状態は気になるが、宇都宮は連覇に向け着実に必要なプロセスを踏んでいる。