バスケットLIVE
2026.05.25

【Bリーグファイナル】第3クォーターに失速した琉球、セカンドガードの脇真大「全員に共通認識を持たせてプレーさせるのが僕の仕事」

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脇真大

「岸本さんの次に出てくるガードとして、違う流れを持っていける」

琉球ゴールデンキングスは長崎ヴェルカとのBリーグファイナル第2戦に60-66で敗れた。終盤に猛追したものの、結果的に9-21と大きく離された第3クォーターのパフォーマンスが響いた。

問題の第3クォーター、琉球は岸本隆一が開始1分12秒で個人4つ目のファウルを犯し、ベンチへ下がらざるを得なくなった。そしてここから0-8と走られ、ディフェンスでも精彩を欠き、一気に2桁のビハインドを背負った。桶谷大ヘッドコーチは第3クォーターをこう振り返る。「ファウルトラブルがキーになったと思うんですけど、オフェンスではボールラインが全然下がらず、ディフェンスではペイントでやられまくっていました」

桶谷ヘッドコーチはインサイドを起点にして攻めることを指示したが、簡単にインサイドにボールを入れさせてもらえず、長崎の圧力の前に推進力が失われた結果、ボールラインが上がってしまいパスが外を回るだけになってしまった。停滞した時こそ、ハンドラーもできるヴィック・ローに期待したいところだったが、馬場雄大のディフェンスの前に違いを作ることができなかった。

岸本に代わりガードを担った脇真大は「岸本さんがファウル4つになって僕が出て、そこで一気に流れを持っていかれてしまった」と言い、自身のプレーを戒めた。「ゲームが作れなかったのは反省ですし、味方がミスをしてしまったのですが、そこはコールしたポイントガードの責任でもあります。ハドルを組むなり、全員にしっかり共通認識を持たせてプレーさせるのが僕の仕事なので、しっかり反省したいです」

選手の存在価値はスタッツだけでは測れない。桶谷ヘッドコーチは「キングスは誰のモノでもない」と前置きした上で、大黒柱は岸本と言い切った。「岸本が唯一、 このBリーグが始まった開幕戦に出て、(現行のシステムの)最後の試合に出るところが僕たちにとっても一番のストーリーになりますし、誰が何と言おうがチームの大黒柱だと思っています。去年はいなかったですが、今シーズンはそこにいてファイナルを戦っている。それこそ岸本のためにも優勝したい、でも岸本もみんなのために優勝したいというチームのムードはあると思っています」

大黒柱が不在の時こそチームの真価が問われるが、今回はダメな方向に転んだ。脇はその大黒柱から多くのアドバイスをもらい、自分なりのガード像を模索している。岸本と同じことはできなくても、岸本ができずに脇だからこそできることもある。桶谷ヘッドコーチも「4番で使われてスクリーナーになってくれたり、こっちが言ったことをやろうとして、いつもハッスルしてくれています」と評価するように、彼のステップアップは優勝に欠かせない。

「岸本さんの次に出てくるポイントガードとして、違う流れを持っていけると思っています。岸本さんとはしっかりコミュニケーションを取って、本当に何かあった時にはすぐに聞きに行って、いろいろなアドバイスをもらっているので、そのアドバイスをしっかり表現していかないといけないと思います」

予期せぬアクシデントはいつでも起こりうる。岸本が再びファウルトラブルに見舞われる可能性もあるだろう。それでも覚悟を決めた脇ならば、その逆境を乗り越えられるはず。彼は第3戦に向け、こう意気込んだ。

「相手が何をやってくるかもある程度分かっていますし、あとはもうやるだけです。リバウンドだったりフィフティ・フィフティのボールをこっちのモノにできるかも大切になってくると思いますし、フィジカルの勝負です。ディフェンスの部分で相手のメンタルを削って、簡単にシュートを打たせない。第3戦はそういうところの戦いになると思います」