2025.12.24
公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ (東京都文京区、チェアマン:島田慎二 以下「B.LEAGUE」) は、下記の事案におきまして、裁定委員会に諮問し、その答申を受けて制裁を決定いたしましたのでお知らせいたします。規約違反による制裁決定について
【事案】
山口パッツファイブによる規約違反
【認定された事実】
関係証拠を総合すると、下記事実が認定された。
(1) 2025年4月から本制裁決定時点まで、U15チームの活動の一部につき、U15ヘッドコーチを帯同させなかったこと
(2) 2025年8月30日、U15チームが出場した山口県協会主催の大会において、正当な理由がないにもかかわらず、U15ヘッドコーチをしてスコアシートへの署名と試合指揮をさせなかったこと
(3) 2025年7月時点で、U15アシスタントコーチが不在となったにもかかわらず、U15チーム規程が定める期限までに、従前のU15アシスタントコーチのTeam JBA登録の解除ならびに代わりとなるU15アシスタントコーチの設置およびTeam JBA登録を行わなかったこと
(4) 2025年7月9日から本制裁決定時点まで、U15チームの活動の全部につき、U15アシスタントコーチを帯同させなかったこと
(5) 2025年4月から本制裁決定時点まで、U15チームの活動の一部につき、U15トレーナーを帯同させなかったこと
(6) 2025年7月から本制裁決定時点まで、U15チームの活動を週3日以上かつ月36時間以上行わなかったこと
(7) 2025年7月から本制裁決定時点まで、U15チームの活動の一部につき、選手の安全への十分な配慮をしていなかったこと
(8) 2025年8月から11月まで、Bリーグが指定する期日までにU15チームの活動予定表および活動報告書を提出しなかったこと
(9) 2025年4月から7月のU15チームの活動報告書において、その活動の一部につき、U15ヘッドコーチ、U15アシスタントコーチ、U15トレーナーが帯同していないにもかかわらず、帯同していた旨の虚偽を記載したこと
【適用条項】
認定事実:
Bリーグ規約 第3条第1項
U15チーム規程 第8条第4項、第5項
第9条第2項、第4項
第10条第4項
第12条第1項、第2項
第13条第1項、第2項
2026-27シーズンB.NEXTクラブライセンス交付規則 第24条
【制裁内容】
山口パッツファイブ: けん責および制裁金100万円
【制裁理由】
本件は、U15チームを有するにも関わらず、U15チーム規程が定める体制整備を怠り、かつ、必要な手続を怠った事案であるところ、これら違反は単なる形式違反ではなく、選手の健全な育成に特に注力しなければならないU15チームの安全かつ健全な発展を阻害しかねない事案であって、違反の程度は軽微とはいい難い。他方で、スタッフの人材獲得が容易でないという地域特性やスタッフが予期せず欠いてしまったこと等の事情も見られるところであり、一定の酌量の余地はある。
そこで、上記の制裁案が妥当と判断した。ただし、体制整備に必要なものとして合理的に認められる期間を経過してもなお体制が整備されないなど再び同種違反が生じた場合には相当に重い制裁となることを条件とする。 なお、山口パッツファイブは、U15チームを保有するB.NEXTライセンス申請者として、U15チーム規程の遵守義務を負い、同規程違反についてBリーグ規約に基づく制裁の対象となる。
【経緯の概要】
1. 2025年7月、B.LEAGUE担当者にて上記認定事実の一部を認知。
2. 同年8月、B.LEAGUE担当者よりB.LEAGUEコンプライアンス事務局(以下「事務局」という)に対し、上記認定事実の一部が共有され、事務局が調査を開始。
3. 同年12月22日、B.LEAGUEにて本制裁決定に至る。