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2018.01.25

B.LEAGUEアナリスト 佐々木クリスの第17節展望

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第17節の見どころをB.LEAGUE 公式アナリスト 佐々木クリスの眼で要チェック!

B1各試合のみどころ
■前節のBEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5 presented by G-SHOCK


■B1各試合のみどころ
川崎vs千葉

前節、千葉は#2 富樫不在も危なげなく横浜を退け天皇杯優勝の勢いに陰りはない。2試合目では速攻からの得点が13点に留まって尚114得点。11人が出場し8人が3アシスト以上。FG45本成功に対して34本のアシストは驚異的だ。川崎は平均以上に3Pシュートを打たせてくれるチーム、今節でも好調の外角が火を噴けば優勢に試合を進められる。
対するは、経験に知性を併せ持つ川崎。流石の調整力で前節北海道との2戦目に勝利するも、連戦1試合目or1試合しか行われない節での勝敗は合計8勝9敗と1試合目の入り方が今節でも好敵手相手に問われる。#17 アマンドソンの状態やチームとのフィットも上がっている印象。敗れた北海道1試合目も勝機を大きくする様なブロックを見せ、翌日は15分半でB.LEAGUE入り後初のダブルダブルを記録。千葉相手には控えから#0 藤井の活躍は言うまでもなく、#11 野本、#18 鎌田の貢献にも期待したいところ。
注目点をもう一つ挙げるならば速攻頻度が極めて高い千葉に対して、速攻を与えたときの失点率が高い川崎。今節もバスケットボールの最大の魅力とも言える攻守の切り替えに大きな駆け引きが潜んでいる。

試合日時会場 
1月26日(金) 19:05川崎市とどろきアリーナ→B.LEAGUEチケット
1月27日(土) 16:05川崎市とどろきアリーナ→B.LEAGUEチケット
新潟vs三河

8節、12節に続き今シーズン3度目の対戦、これまでは三河の4連勝。いずれも1試合目は10点差以内だが、2試合目は10点以上の差がついている。
オフェンス効率では三河が1位、新潟が2位となっており、トランジションオフェンスの比率が下から5番目、新潟が下から3番目とハーフコート中心のバスケットボールとスタイルは似ている。守備面で新潟が失点率リーグワースト1位と#54 ガードナーが得点リーグトップである価値は日に日に下がっている。更にvs三河戦の失点でも98、84、94、104(平均95失点)。ディフェンスを改善しない限り勝機は訪れない。
#3 オルトン、#6 比江島、#14 金丸、#32 桜木の4選手が平均10得点以上をあげる三河のバランスのよいオフェンスに対して何を捨て、何を抑えるかがポイントだろう。一方の三河は、サプライズがあったものの不覚にも西宮に金星を献上。精神的には#0 橋本の欠場も大きかった。

試合日時会場 
1月27日(土) 14:05シティホールプラザ アオーレ長岡→B.LEAGUEチケット
1月28日(日) 14:05シティホールプラザ アオーレ長岡→B.LEAGUEチケット
京都vsSR渋谷

京都は西地区2位、SR渋谷はワイルドカード下位でチャンピオンシップ出場圏内を確保できているチームの対決。ただし確約が得られるほど甘い世界ではない。西地区の他クラブが補強を進める中、京都にとっては今後西地区での立ち居位置を盤石にし、CSに乗り込む時の自信も強めておきたい試合。
オフェンス力において個と集団のバランスが優れている京都にとって、強固なディフェンスを誇るSR渋谷をどこまで崩せるかが課題となる。京都#34 スミスと渋谷#6 サクレのぶつかり合いは現地観戦していなくても身体がぶつかり合う音が聞こえてきそうだ…
京都は#32 マブンガの状態も気になるところだが、前節2試合でPG#3 伊藤が17アシストと起点を作った。対する渋谷も#9 ベンドラメがチームに必要な得点を担うことが増えて、若武者対決もファンの記憶に刻まれるものとなるか楽しみだ。

試合日時会場 
1月27日(土) 14:05向日市民体育館→B.LEAGUEチケット
1月28日(日) 14:05向日市民体育館→B.LEAGUEチケット
栃木vs北海道

今や全6チームが5割に到達した東地区。5位、6位の対決とは言え、今後を占う重要なゲームになることは必至だ。
カナダ代表にも名を連ね27歳とキャリアのピーク年齢に差し掛かっている北海道#15 トラソリーニはもはや揺るぎない大黒柱として栃木のスカウティング・リポートの最優先課題に挙るはずだ。栃木は未だ100%の状態ではないながら#4 ギブスを今季初の先発起用で前節に臨んだ。#4 ギブス復帰は#13 ボーズマンを本来のSFで起用出来る時間増に繋がっており、攻撃での伸び代になるはずだ。
相手への研究にも抜かりがない両チームの対決となるだけに40分間集中を切らすこと無く戦えるかは、外から観る我々が推し量る以上の消耗戦となるだろう。

試合日時会場 
1月27日(土) 17:05ブレックスアリーナ宇都宮→B.LEAGUEチケット
1月28日(日) 15:05ブレックスアリーナ宇都宮→B.LEAGUEチケット
A東京vs滋賀

悲願の優勝へ向け安定した強さを見せるA東京は滋賀をホームに迎える。
28日のゲームでは11月から入団している人形櫂世君がスタッフとして試合運営を手伝うことが決まっている。ペルテス病と戦うチームメイトの櫂世君に何としても勝利を届けたいところ。前節では#24 田中が2試合続けて23得点。美しく弧を描いた長距離”レインボー”3Pシュートに、運をも味方に付けてディフェンスが補助となった”ティアドロップ(フローター)”レイアップなど多いに湧かせてくれた。
対する滋賀もチャンピオンシップ出場に向け、たとえA東京のような強豪チームとは言え成長を見せたい。#55 ジョイスはデビュー戦となる栃木戦でアドレナリン全開、23得点と衝撃を残した。翌日に負った怪我の状態や外角シュートに不安はあるものの、エース#7 並里が下がる時間帯がどうしても仇となるチームの起爆剤となれるか注視したい。#24 高橋、更にはデビュー戦で物怖じしない積極性を見せた特別指定#11 佐藤など興味をそそる選手は多い。今後も滋賀は注目チームのひとつだ。

試合日時会場 
1月27日(土) 17:05アリーナ立川立飛→B.LEAGUEチケット
1月28日(日) 14:05アリーナ立川立飛→B.LEAGUEチケット
島根vs大阪

西地区4位・5位の対決。認めたくはないものの目標がB1残留に変わりつつある中、両チームとも直接の利害が絡む落としたくない試合だ。
前回顔を合わせた第3節では、互いに1勝1敗。最後の最後まで勝負のわからない展開だった1戦目は、残り1分12秒同点時にスティールからのファストブレイクを決めてリードした島根が勝利。第2戦は、島根#0 佐藤が24得点と猛攻をしかけるものの、#27 熊谷とスミスが21得点と奮闘し、大阪がリードを譲らないまま勝利した。
その後、大阪はスミスが退団し、新たに211cmの#34 ベンソンが加入。島根の外国籍選手も、2人が入れ替わっている。フィールドゴール率は大阪が41.7%、島根が42.8%と、互いに高いとは言えない一方で、相手に与えるオフェンスリバウンドの支配率ではリバウンドは大阪がリーグワーストクラスで推移しており大きな開きがある。前節2戦目で先発起用した#34 ベンソンが恒常的にテコ入れできるか。

試合日時会場 
1月27日(土) 18:35島根県立浜山公園 浜山体育館カミアリーナ→B.LEAGUEチケット
1月28日(日) 13:35島根県立浜山公園 浜山体育館カミアリーナ→B.LEAGUEチケット
三遠vs富山

同地区ライバル達の課題が目覚しく改善されない限り、間違いなくこのまま行けば中地区からチャンピオンシップ出場2枠目はこの2チームによるデッドヒートとなるだろう。トランジションの頻度が5番目に高い富山に対して三遠は相手に与える機会が最も少ないチームだ。
富山には#11 宇都、三遠には#15 鈴木、どちらもオールスター出場選手で早い展開を作り出せる選手が在籍し躍動感ある展開は観るものを惹き込むはずだ。インサイドで両チームの選手がもたらす安定感もチャンピオンシップ出場を狙えるチームに相応しい。今節では三遠の日本代表センター#8 太田に対して、富山が敢えて外角4人のスモールラインナップなどで挑む時間を増やすか?三遠は#11 宇都に対して外国籍を付けるカードも過去には切って来ており、試合展開に応じた采配は?といったマッチアップの駆け引きが見逃せない。

試合日時会場 
1月27日(土) 17:05豊橋市総合体育館→B.LEAGUEチケット
1月28日(日) 14:05豊橋市総合体育館→B.LEAGUEチケット
横浜vs名古屋D

同地区ながらようやく今季初対戦となった横浜と名古屋D。後半戦の巻き返しを図る上で両チームの至上命題は対照的だ。
ここまで横浜は、相手の得点を70点未満に抑えた7試合では6勝しており、相手の得点数を抑えることが出来れば勝率がぐんと上がる。ただし30試合中7試合しか起きない事象であることや、失点率はリーグで8番目に良いことを考えると可能性はむしろ2勝9敗となっている失点が70-80点のレンジで相手を上回る得点が出来るかに潜んでいる様に感じる。ディフェンスから生み出す速攻の頻度は8番目に多いが決定率は15位に甘んじている。まずは1試合で決める速攻時のレイアップシュート1本増と確率の低い3Pシュート成功1本増が目標か。
一方の名古屋Dは、ここまで平均80.9得点と、リーグ4位の平均得点。1回の攻撃権辺りで観てもリーグ5位の攻撃力となっているものの、失点率は16位と改善を待つファンの不安は募る。#21 笹山、#24 バーレル、#34 ブラッキンズの2桁トリオに9.9ppgの#33 ティルマンという武器を活かす為にも改善は急務だ。

試合日時会場 
1月27日(土) 18:05横浜国際プール→B.LEAGUEチケット
1月28日(日) 14:05横浜国際プール→B.LEAGUEチケット
西宮vs琉球

今シーズン3度目の直接対決。ここまで琉球が4勝0敗、内3試合は二桁得点差がついての勝利だったため、琉球有利は誰も否定出来ない。前半戦最終4試合の西宮の1Q平均得点は10.3得点と致命的に悪かったものの、前節三河相手には19点、22点と及第点にのせた。今節も継続がマスト。三河との2戦目は#1 エディのキャリアベストゲームが中地区首位相手に金星を呼び込んだが、特筆すべきはゾーンに大きく依存していた守備を、バイウィークの間にマンツーマンに取り組みこの2試合では全ての時間をマンツーマンで戦い抜いたことだろう。今節では西地区首位相手の金星に繋がるか注目だ。
琉球はイキの良い#12 マーティンに加えて、帰化選手#33 ブラウンを擁するアドバンテージも手伝って1Qを終えてリードしていることが際立って多い。両者の対決これまで4度の対戦でも1Qの得点は106-41と琉球が圧倒的だ。天皇杯準々決勝で川崎に喫した20点差の敗戦や、勝利した試合でも浮かれず目標とする頂との距離を計る佐々HCが今節でもチャンピオンシップレベルのパフォーマンスをチームに求めるのは間違いない。

試合日時会場 
1月28日(日) 18:05西宮市立中央体育館→B.LEAGUEチケット
1月29日(月) 19:05西宮市立中央体育館→B.LEAGUEチケット