チケット購入
2017.12.14

B.LEAGUEアナリスト 佐々木クリスの第12節展望

  • CLUB / GAME

第12節の見どころをB.LEAGUE 公式アナリスト 佐々木クリスの眼で要チェック!

B1各試合のみどころ
■BEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5 presented by G-SHOCK


■B1各試合のみどころ
三遠ネオフェニックス×京都ハンナリーズ

前節痛み分けとなった富山との直接対戦を4試合残す三遠は、今節で西地区2位の京都と重要なゲームが続く。1試合平均で最も攻撃回数の少ないチームのひとつである三遠はミスの少ない堅実さを武器に効率の高い攻撃に繋げるのが信条。対する京都は、シーズン平均33%の3P成功率が前節2戦では20/45=44.4%と非常に高確率に決まったばかりか、2試合でFTAも相手を12本上回るなどFT獲得数NO.1の持ち味も十分に発揮された。#91 片岡がベンチから出場ながら3試合連続2桁得点を続けておりチームもその間負けていない。
三遠は要の#2 ドジャーが復帰2試合目にして先発起用に応えて勝利を呼び込んだ。古巣復帰の#32 ホワイトとのマルチなコンビが京都#32 マブンガと#34 スミスとどう駆け引きするのかにも注目だ。

試合日時会場 
12月15日(金) 19:05浜松アリーナ→B.LEAGUEチケット
12月16日(土) 15:05浜松アリーナ→B.LEAGUEチケット
シーホース三河×新潟アルビレックスBB

第8節に新潟のホームで対戦しているこの両チームが今度は三河のホームで激突する。前回対戦ではリーグ得点1位の新潟 #54 ガードナーに対し、三河の#3 オルトンが素晴らしいディフェンスを見せた一方で、新潟は三河の#32 桜木に連日20得点以上を許し連敗した。とは言え今節でも安易にダブルチームを仕掛ければ火に油を注ぐことにもなる。
両チームともポストから、そしてパスアウトしてのシュート数がリーグで3本の指に入り、決定力も新潟1位、三河2位と肉弾戦は必至だ。新潟#31城宝は前節でBリーグ記録に僅か1本届かない10本の3Pを成功させている。対する三河も共に100点オーバーとなった前節1試合目の川崎戦で3Pを58%の成功率で決めて力を誇示した。本来なら三河の対戦相手は走ってチーム最多の出場時間となっている桜木を疲労させ、2戦目の勝機を増やしたいところだが、新潟は速攻頻度が2番目に少ないチーム。両チーム共にポイントを抑えた守備が出来るかが勝負の分かれ目だろう。

試合日時会場 
12月16日(土) 14:05ウィングアリーナ刈谷→B.LEAGUEチケット
12月17日(日) 14:05ウィングアリーナ刈谷→B.LEAGUEチケット
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ×島根スサノオマジック

今季初対戦となる両チーム。名古屋Dは前節1戦目で#24 バーレルが今季最高32得点、#8 張本も5試合あいて久々の2桁得点で延長戦を制した。他にも#21 笹山、#33 ティルマン、#12 中東など名前を挙げれば切りがないほど多彩なメンバーが存在しているが、攻守の安定感が課題。
一方の島根は前節1戦目で京都相手に#18 相馬が今季最高の20得点をあげるもハイスコアリングゲームに勝利出来ず、連敗が3と続いている。#33 ストーンの加入は不確実性をはらむが、起爆剤としての存在は名古屋Dも脅威だろう。またセカンドチャンスからの得点ではリーグ屈指で名古屋Dも相手にオフェンするバウンドを多く与えるチームなだけに、大黒柱#40 スコットがサイズの優位性からインサイドで暴れ回ることも予想出来る。

試合日時会場 
12月16日(土) 14:05愛知県体育館→B.LEAGUEチケット
12月17日(日) 14:05愛知県体育館→B.LEAGUEチケット
千葉ジェッツ×川崎ブレイブサンダース

前節三河戦で現状の弱点、そして今後の可能性の両面を示した川崎。今節でも東地区2位千葉とのタフな対戦が続く。今季これまでの数値を比較すると正に攻撃の川崎、守備の千葉の対戦と言えるが攻撃でも千葉は上位に付けておりバランスの良さでは現状川崎を上回る。
川崎の攻撃に取って鬼に金棒とも言えるのが#14 辻の活躍だろう。日本人得点ランキング1位の千葉#2 富樫との対戦は国内バスケットボール・エンターテイメント最高峰のひとつだ。両チームとも2人のピック&ロールを如何に対策するかが大きな鍵となる。
前節で帰化選手、外国籍と身体をぶつけ合った川崎#18 鎌田の貢献が今節でも欠かせない。#0 藤井がもたらすタフネスもチームの大きなアイデンティティだ。一方千葉のセカンドユニットを引っ張る#11 西村は千葉が可能性を最大化する為の大きなパズルのピース。3P%もまだまだチームで向上させて来るはずだ。

試合日時会場 
12月16日(土) 15:05船橋アリーナ→B.LEAGUEチケット
12月17日(日) 14:05船橋アリーナ→B.LEAGUEチケット
アルバルク東京×栃木ブレックス

東地区首位のA東京が王者栃木をホームに迎える注目のゲーム。A東京は#9 ルーカスを負傷により欠くものの島根を退団した#21 レーンを獲得する迅速な対応、合流1試合目でFG4/8、10得点5リバウンドと貢献した。また前節は代表候補合宿と重なる過密日程からチームが疲労のピークでありながらチーム最多得点差44を達成。
一方の栃木はここまで思うように勝ち星を挙げることができていないが、#24 渡邊がカムバック戦となった対横浜1戦目で1Qに投入されると、3本連続で相手のゾーンを外から射抜いてみせ勝利に貢献。
11月に入ってから対東地区では2勝2敗、他地区との対戦は5勝1敗の栃木。状態は上がっており、現在地確認ともなる今節はその内容に注視したい。

試合日時会場 
12月16日(土) 17:05アリーナ立川立飛→B.LEAGUEチケット
12月17日(日) 14:05アリーナ立川立飛→B.LEAGUEチケット
滋賀レイクスターズ×レバンガ北海道

守備の意識が数字にも反映されている滋賀だが、チーム累計のファウル数はリーグトップの富山と1本差。個人でも外国籍2人がリーグ最多と2番目とファウルアウトも多く、勝負所で響いている。加えて課題のターンオーバーは前節に続き今節でも命取りになり得る。
北海道はリーグトップのスティール数を記録しており、トランジション・アタックの頻度もリーグ4位タイと大きな脅威だ。外国籍をひとり欠いても戦える組織力は流石だ。
今季の滋賀は戦術や攻撃のスペーシングの向上で#7 並里が存在感を更に増しているばかりか#24 高橋も成長著しい。北海道は前節2戦目1Qで15得点、試合を終えてキャリアハイ22得点#1 関野の活躍で名古屋Dにリベンジして滋賀に乗り込む。北海道出身の若手2人の躍動にも期待したい一戦。

試合日時会場 
12月16日(土) 17:05ウカルちゃんアリーナ→B.LEAGUEチケット
12月17日(日) 14:05ウカルちゃんアリーナ→B.LEAGUEチケット
大阪エヴェッサ×サンロッカーズ渋谷

開幕からの遅れを取り戻したい大阪が今節対峙するのは、連勝が10でストップしたばかりのSR渋谷。
1回の攻撃権辺りの得点力はほぼ変わりがない両チーム、平均得点で見ても71点と72.3点と僅かな差だ。2チームの差はリーグ3位と極めてSR渋谷の失点率(1回の相手攻撃に対する失点)が優秀であるのに対して大阪は10位に甘んじているところだろう。
前節を終えて大阪#20 合田は「僕や#3 藤髙選手、#14 橋本選手のような若手の下からの突き上げが少ない」とチームが上昇気流を掴めない要因を分析。彼らの奮起はあるのだろうか。
SR渋谷も怪我人という大きな不安要素を抱える。ベテラン#24 広瀬は左手小指の骨折で全治2ヶ月の診断だが、貴重な得点源#22 長谷川も早々に戻れる印象ではない捻挫を負ってしまった。古巣との初対戦に#55 ハレルソンの爆発を期待したいところ。

試合日時会場 
12月16日(土) 17:05府民共済SUPERアリーナ→B.LEAGUEチケット
12月17日(日) 14:05府民共済SUPERアリーナ→B.LEAGUEチケット
富山グラウジーズ×横浜ビー・コルセアーズ

のどから手が出るほど1勝が欲しい6連敗中の横浜。中盤以降もチャンピオンシップ争いをする為に負けられない富山。横浜は1回の攻撃で得られる得点がリーグで最も低く、富山は失点率がリーグ15位と両チームの課題は非常に明確だ。#1 川村以外に起点となれる選手の少なさが大きな不安要素だが、チームとして獲得するFTの数は3番目に多く、ファウル数がリーグで最も多い富山とのマッチアップでは必ずアドバンテージに繋げなければならない。
リーグで2番目に高い速攻の頻度を誇る富山はスピードで横浜をかく乱し、横浜のサイズを無効化したい。事実横浜は相手チームに最も高い頻度で速攻を与えているチームだ。ただし不安要素は#11 宇都の出場時間と大きな負担。あって欲しくはないが、仮に怪我でもあれば、チームは彼と一心同体なだけに急降下してしまう。底上げの観点からも宇都以外のオプション作りにも着手したい。

試合日時会場 
12月16日(土) 18:05富山市総合体育館→B.LEAGUEチケット
12月17日(日) 13:05富山市総合体育館→B.LEAGUEチケット
琉球ゴールデンキングス×西宮ストークス

B1西地区首位を快走する琉球だが、内容を重視する指揮官は会見で「勘違いするなよ」とメッセージを送った、と同時に2023年に行われるワールドカップ予選の開催地に沖縄が決まった日の勝利を喜んだ。
今節でも強固なディフェンスを土台に西宮を迎え撃つ訳だが、#51 古川は代表戦以降のコントロールされた出場時間内できっちり全試合2桁得点と貢献。#12 マーティンもボールを動かす組織の恩恵からFG成功率66.3%から1試合平均15.3得点に繋げている。
一方の西宮は前節で新潟に大敗した翌日、大勝でリベンジ。1Q3.9秒で投入した#2 バーンズが見事ブザービーター3P成功で起用に応えると、それはより大きな嵐の前兆に過ぎなかったかごとくシーズンハイタイ32点でチーム5勝目を呼び込んだ。相手攻撃権の43.7%でゾーンを敷く西宮は新潟戦でもほぼすべでのポゼッションでゾーン。前回対戦は2日間で14.3%と平均を大幅に下回る回数だった。

試合日時会場 
12月16日(土) 18:05沖縄市体育館→B.LEAGUEチケット
12月17日(日) 13:05沖縄市体育館→B.LEAGUEチケット