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2018.03.23

B.LEAGUEアナリスト 佐々木クリスの第24節展望

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第23節の見どころをB.LEAGUE 公式アナリスト 佐々木クリスの眼で要チェック!

B1各試合のみどころ
■前節のBEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5 presented by G-SHOCK

■B1各試合のみどころ
新潟vsSR渋谷

対戦相手に違いはあるものの直近の10試合ではSR渋谷1勝9敗、新潟7勝3敗とチーム状態に開きはある。
リーグで2番目にターンオーバーが少ない新潟はリーグ最高のポストアップからの得点効率を武器に強力オフェンスを築いている。特にエース#54 ガードナーの平均得点はここ10試合で30.2得点と拍車がかかっており、ポストアップの傾向はコート右側が30回ほど上回るものの、左右どちら側からも攻撃を展開する。またどちらでボールを受けてもシュートの64%の頻度で右手側にターンしてくる。
SR渋谷としては#6 サクレ、#55 ハレルソンに高さとフィジカルの優位性があるだけにダブルチームで援軍を送らずに#54 ガードナーの精度を落とせるかが大きなカギとなる。また結果があと一歩で出ないものの、SR渋谷の失点率は変わらずリーグTOP3クラス。得点効率の悪さにチームは苦しんでいるが、失点率ワーストの新潟相手に攻撃でも光明は見えるかも知れない。

試合日時 会場  
3月24日(土) 14:05 シティホールプラザ アオーレ長岡 →B.LEAGUEチケット
3月25日(日) 14:05 シティホールプラザ アオーレ長岡 →B.LEAGUEチケット
名古屋Dvs大阪

現在22勝22敗で地区2位でのチャンピオンシップ出場に向けて負けられない戦いが続く名古屋D。前節は横浜に2連勝している。#8 張本、#12 中東が2試合とも2桁得点、今節も何としても維持したい。また3Pシュート成功数が平均8.8本とリーグ1位であり、前節も9本、10本成功とチームのバロメーターとなっている。またポストアップからの得点効率がリーグ5位であり、大阪はその守備で平均的な数字に留まっている為ひとつのキーとなり得る。大阪は2月から加入した#8 ギブソンが好調だが、名古屋Dと対照的にチームは3Pシュートが全体的に低調。1試合平均1.5本以上放つ7選手の中で優秀な確率と言えるのは#17 木下の39%だけ。ノーマークで打つ頻度は7番目に低いがチーム全体の試投数もリーグ平均に達しておらず駆け引きとして打つことも時に重要だ。

試合日時 会場  
3月24日(土) 14:05 愛知県体育館 →B.LEAGUEチケット
3月25日(日) 14:05 愛知県体育館 →B.LEAGUEチケット
栃木vs川崎

前節、千葉相手に危うく連敗するところを#24 渡邊のアクシデントがありながら1勝1敗で切り抜けた栃木と8連勝中の川崎の対戦。栃木は2018年に入ってからホームで負け知らずと徐々に昨季チャンピオンシップの姿に戻りつつある。川崎も状態が良いだけに昨年のファイナル同様の熱い戦いが期待される。
栃木のキーマンは川崎#14 辻に付く時間もあるだろう#9 遠藤。平均出場時間、得点、FG試投数、リバウンド、アシストで軒並みキャリアハイを記録しており、前節対千葉GAME1反撃の狼煙となったものを含む3Pシュート4/4成功も素晴らしかった。
対する川崎は昨季のレギュラーシーズンMVP#22 ファジーカスに長男が誕生し、前節2連勝はお祝いムード。戦う理由が増えて更に円熟味が増すだろうか。
互いに手の内を知る両チーム、栃木は昨季ファイナルでみせた激しい「ショー」ディフェンスで川崎の攻撃に立ち向かう。また両チームともに帰化選手がいないながらもオンザコート2-1-1-2を選択する。栃木#10 竹内に川崎#18 鎌田のぶつかり合いも玄人を唸らせるはずだ。

試合日時 会場  
3月24日(土) 15:05 栃木県立県北体育館 →B.LEAGUEチケット
3月25日(日) 15:05 栃木県立県北体育館 →B.LEAGUEチケット
千葉vs三遠

前節同地区ライバル相手にGAME1の勝利が指の隙間からすり抜けて行った千葉。翌日には完勝し、今季連敗は未だに1度しか記録していない強さを誇る。エースPG#2 富樫の復帰を程なくして#11 西村の離脱は痛いがチーム力は高く40分間自らを高いスタンダードに保てる間は優勝候補の一角としての存在感は揺るがない。リーグでのキャプテン#34 小野の優位性は圧倒的である上、7試合連続となっている#10 チェンバースの先発も板についてきた。今節三遠も千葉ウィングのサイズには苦しむだろう。
一方の三遠は前節新潟相手に2連勝とはならなかったのは残念だが、エース#2 ドジャーがここ10試合で平均19.6得点と大車輪の活躍。また、リーグで最も相手に速攻を与える頻度が低い三遠(8.8%)が、1試合あたり速攻の頻度、得点が最も多いチーム相手に自らの闘いを貫けるかが鍵となる。特に注視すべきはリバウンドとターンオーバー。また三遠#8 太田が千葉#3 パーカーを支配する様な活躍となれば形勢も傾く。

試合日時 会場  
3月24日(土) 15:05 船橋アリーナ →B.LEAGUEチケット
3月25日(日) 15:05 船橋アリーナ →B.LEAGUEチケット
A東京vs北海道

A東京は今シーズンラストとなる対北海道戦をホームの立川立飛で行う。東地区で首位を走るA東京だが実は北海道との対戦成績は2勝2敗の五分。川崎、新潟とともに勝ち越せていない数少ない相手である。依然として#6 馬場が負傷中ではあるもののA東京は1/27振りに前節からローテーションメンバー10人で試合を戦えるようになり持ち前の安定感が復活、危なげない試合運びで両日ともに20点差以上の大差をつけて西宮を退けた。前節GAME2で躍動したのが#1 小島。先発PG#3 安藤がベンチで休んでいる間、ゲームをコントロールするだけでなく15得点を奪い、チームの勝利に大きく貢献した。
一方の東地区最下位北海道は何としてもワイルドカード枠でのチャンピオンシップ出場を勝ち取るべく食らいついて行きたい。#15 トラソリーニが毎試合計算出来る貴重な得点源ではあるが、チームの強みはFG成功に付くアシストの頻度がリーグでもTOPクラスに高いこと。そこから計り知れることは全体のバランスの良さと言えるだろう。スターティングPG#8 多嶋もアシストが好調だ。

試合日時 会場  
3月24日(土) 17:05 アリーナ立川立飛 →B.LEAGUEチケット
3月25日(日) 14:05 アリーナ立川立飛 →B.LEAGUEチケット
横浜vs三河

前節GAME2は、#1 川村不在の中、名古屋D相手に2点差の接戦を演じながらも連敗を断ち切れなかった横浜。今節はリーグ最高勝率の強敵三河をホームに迎える。三河とは今シーズン既に4試合戦っているがいずれも完敗、失点率は12位(三河)、13位(横浜)と数字上そう差は無いが、得点効率の差は火を見るより明らかだ。起点作りの面でP&Rからのシュートがチームで最も多い#21 田渡はルーキーならば誰もが苦しむ様に、効率は平均を出せていない。そんな中,、前節GAME2ではP&Rからの2本を含む7本のFG成功は良い傾向だった。チーム全体としては組織的なプレーは増えて試行錯誤は観られるが、何を軸とするのか再考も必要だろう。
対する三河はポストプレーを起点にした攻撃頻度がリーグで最も高く、インサイドバスケットというチームスタイルに変化は無いものの、前節ではPG#6 比江島と共に#14 金丸、#16 松井を置く攻撃的ラインナップもチャンピオンシップを見据えて起用。敢えて接戦となったGAME2の佳境でも#32 桜木を戻さず#44 シムズをコートに置くなど、今節でも闘いはこのゲームに勝つことだけを目的としていない。

試合日時 会場  
3月24日(土) 18:05 横浜国際プール →B.LEAGUEチケット
3月25日(日) 14:05 横浜国際プール →B.LEAGUEチケット
滋賀vs西宮

1勝1敗だった第4節での対戦は、長いシーズンの中では遥か昔の様にも感じる。
現在滋賀は西地区4位、残留プレーオフ圏内からの脱出までゲーム差は2。ここで2連勝しておきたい。一方、西宮はリーグ最下位で14連敗中。残留プレーオフに回った場合も、1発勝負の中でチーム力が問われるだけに終盤戦に向けて、滋賀は前節GAME1で川崎にオフェンスリバウンドを19本許し、そこからのセカンドチャンスでの得点を21点も許してしまった。GAME2では前半リード、明らかに改善されていたが、気持ちが40分続かず敗北。#7 並里が、B1個人通算1,000得点・アシスト500まで共にあと9。今節達成してチームに勢いを与えたい。
西宮は、攻撃のペースはリーグで最も早いものの、FG成功率はリーグワーストと得点に結び付けられていない。リーグトップ3に入るスティール数を着実に高確率なファーストブレイクポイントに繋げたい。

試合日時 会場  
3月24日(土) 18:05 彦根市民体育センター →B.LEAGUEチケット
3月25日(日) 14:05 彦根市民体育センター →B.LEAGUEチケット
琉球vs富山

西地区トップでチャンピオンシップ進出を決めた琉球。22節で三遠に2敗したが前節では島根にGAME2で24点差をつけて圧勝し、すぐさま状態を戻してきた。チームとして3Pシュート試投数がリーグで2番目に多い琉球でも1、2を争う本数を放って来るのは#14 岸本、#51 古川。
対して富山が誇るシューター#24 大塚は現在3Pシュート成功率リーグトップの41.2%。この3人のうちここ10試合の平均得点では#51 古川の10.7得点がベスト。勝敗に関わるシュートを射抜けるか、両軍の攻防に注目が集まる。
データ上、富山新加入#13 チャップマンは高い得点効率をみせるが、それ同等もしくはそれ以上の失点率を明け渡しており富山課題の守備力向上は想像し辛い。富山はあくまでも攻撃的なメンタリティでCS進出を狙うと言うことだろうが、Bリーグ初めての石垣島開催でもある今節、勝利する為にも守備で身を粉にすることも厭わない強い意志がキー。

試合日時 会場  
3月24日(土) 18:05 石垣市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
3月25日(日) 13:05 石垣市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
島根vs京都

18連敗となかなかトンネルを抜け出せない島根。B1で唯一、試合平均得点が70点を下回り、琉球との前節では2試合とも60点以下に抑えられてしまった。ただ、京都との対戦では今季全敗も4回対戦して平均75.8得点を挙げており、接戦を演じている。特にシーズン中はリーグ平均57%を5%ほど下回るリング周りのシュート成功率が対京都に限っては60.2%と高い決定力を残せている。課題はその頻度で京都は平均より3本近く少ない25.8本に抑えており、島根は何としても侵入の頻度を上げたい。
一方のチャンピオンシップ出場を手中に収めたと言って良い京都だが、前節GAME2ではPGの#3 伊藤、#9 綿貫と得点ランク9位の#32 マブンガが欠場。そんな満身創痍のチームを救ったのは#12 岡田。同点で迎えた第4Q残り2:28から3本の3Pシュートを沈め、勝負どころでオールスター3Pコンテストチャンピオンの実力を見せつけた。ボールを扱って起点となる“ボールハンドラー”3人の状態が気になるところだが前節GAME2で22得点をあげた#91 片岡がPGも果たせるのは心強い。

試合日時 会場  
3月24日(土) 18:35 松江市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
3月25日(日) 13:35 松江市総合体育館 →B.LEAGUEチケット