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2018.04.20

B.LEAGUEアナリスト 佐々木クリスの第29節展望

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第29節の見どころをB.LEAGUE 公式アナリスト 佐々木クリスの眼で要チェック!

B1各試合のみどころ

■B1各試合のみどころ
川崎vs栃木

昨季チャンピオンシップ・ファイナルを争った2チームの直接対決はシーズン中最後となる。これまでは2勝2敗。強豪同士のぶつかり合いでも如何にオフェンス・リバウンドが及ぼす影響が大きいかは昨年のファイナルを思い出すだけでも十分だろう。今季直接対決でのセカンドチャンスポイントの累計は4試合で川崎41点、栃木38点と僅差…しかし、必ず上回ったチームが必ずその日に勝利をあげている。
ホームの栃木は前節2試合で3Pシュートが17/46=36.9%とシーズン平均を上回る確率で勝利をたぐり寄せた。3Pシュート決定力がリーグで3位の川崎相手に3Pシュート成功数の差も開くと危険だ。川崎#14 辻に対しては#31 喜多川、川崎の6thマン#0 藤井に対しては#24 渡邉がしっかりと得点を返すばかりか、先手を取る様な活躍が期待される。

試合日時 会場  
4月20日(金) 19:05 川崎市とどろきアリーナ →B.LEAGUEチケット
4月21日(土) 18:35 川崎市とどろきアリーナ →B.LEAGUEチケット
名古屋Dvs富山

今季全ての試合に出場していた#11 宇都は前節GAME2に欠場。2連勝すれば2位名古屋Dとの差はグッと詰まる一方で2連敗すれば残留プレイオフ争いに転落するだけに既に今季3敗を喫している名古屋D相手に事態は切迫している。まずは相手の起点である#24 バーレルに対して#34 ウィラードがどの様な働きが出来るかに注目だ。
前節A東京に目の覚める様な逆転勝利をあげた名古屋Dは、富山が好むハイペースゲームも望むところ。サイズ、運動能力ともに優位に立てるはずで#8 張本、#12 中東、#9 安藤と誰が大暴れしてもおかしくない。

試合日時 会場  
4月21日(土) 14:05 ドルフィンズアリーナ →B.LEAGUEチケット
4月22日(日) 14:05 ドルフィンズアリーナ →B.LEAGUEチケット
SR渋谷vs千葉

ワイルドカードでの出場にもう後がないSR渋谷とカンファレンス1位を狙う千葉との対戦。今季のこれまでの対戦結果は千葉3勝、SR渋谷1勝と今節もSR渋谷の忍耐強さが試されそうだ。SR渋谷が勝利した試合は千葉を71点に抑えて僅差での勝利。一方負けた試合は平均90点以上千葉が取っている。忍耐の意味するところ…守備は勿論だが、良いシュート、良い攻撃で終われるか。千葉の守備に苦しみ早撃ちや我慢しきれず無理な1on1をすればリバウンドからも千葉は走って、速攻からの得点がリーグでNO.1の猛攻を防ぐのは更に困難となる。何とかハーフコートの展開に持ち込んでも千葉には#34 小野と言うカードがある。相手にとってマッチアップの悪夢を引き起こすポストの鬼にSR渋谷は#0 満原をSFで起用し、2-1-1-2でカウンターするのも面白いのではないだろうか。例え#24 広瀬、#51 菊池が先発SFで出場であっても静かに屈する事は許されない。

試合日時 会場  
4月21日(土) 15:05 青山学院大学青山キャンパス →B.LEAGUEチケット
4月22日(日) 14:05 青山学院大学青山キャンパス →B.LEAGUEチケット
三河vs琉球

チャンピオンシップ出場を決めているクラブ同士の対戦。この対戦はチャンピオンシップへの入り方をどうして行くのか、両クラブの戦略が見えてくるゲームになる。三河は自地区1位、三地区間1位でチャンピオンシップ出場が濃厚であり、今節西地区1位通過の琉球相手にどこまでフルパワーで試合に臨むのかが気になるところ。またあまりピック&ロールの守備でヘルプによらない傾向が強い三河のビッグマン達に対して琉球#14 岸本が乗って来る前に#0 橋本が如何に潰せるかが重要になりそうだ。
対する琉球は地区優勝を達成しながらターンオーバーの数はリーグ最多。リーグで2番目に成功数の多い3Pシュートにはポゼッション数の差を帳消しにする効果はあるとは言え、三河という好敵手相手にチャンピオンシップに向けてさらなるレベルアップを目指して挑みたい。三河とはいえ#12 マーティンのフィジカルさには苦しむだろう。逆に#24 田代、#51 古川、#11 須田が三河の強力ウィングプレーヤー達をスローダウンさせられるかがキーになる。

試合日時 会場  
4月21日(土) 15:05 岡崎中央総合公園総合体育館 →B.LEAGUEチケット
4月22日(日) 15:05 岡崎中央総合公園総合体育館 →B.LEAGUEチケット
北海道vs大阪

前節京都相手に2連敗を喫しチャンピオンシップ進出が遠のいてしまった北海道。しかしベテラン#11 桜井筆頭にチームの諦めない姿勢と戦う姿勢が印象的だ。北海道は1試合当たりのスティール数でリーグTOP。そこから繰り出す速攻の頻度はリーグで3番目に多く、今節の対戦相手大阪は相手に許す頻度が3番目に多いだけにどれだけトランジションを仕掛けられるかが鍵になる。
下位に甘んじている大阪だがハーフコートでの失点率は6番目に低く、どちらかと言えば守備的なだけに全員がコートを駆け上がれる機動力で振り切りたい。また前節はターンオーバーに泣いた側面もあり、スティールで獲得した攻撃権を簡単に明け渡さない様に修正したい。
一方の大阪は前節GAME2で敗戦し連勝が5でストップしてしまったが残留争い崖っぷちでの強さを発揮している。ここ6試合では2-1-1-2を選択、5試合では#11 ウェアが12月振りに先発を連続して務めている。またベンチに回りながらもまだまだ試合にインパクトを残せるベテランPG#17 木下は前節GAME1で11アシストを記録。今節も堅実なバックアップに期待したい。

試合日時 会場  
4月21日(土) 17:05 旭川市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
4月22日(日) 14:05 旭川市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
A東京vs三遠

地区優勝に向け、2ゲーム差で千葉を追うA東京は負傷による長期離脱を余儀なくされていた#6 馬場が27節のSR渋谷戦から復帰。悲願のリーグ優勝に向け欠けていたラストピースがようやく揃ったものの、チームは前節名古屋DとのGAME1、4Qにゾーン攻略に苦しみまさかの逆転負けを喫した。翌日は3Qに#15 竹内が存在感を放ちチームもしっかり借りを返すも、ゾーンを敷かれた4Qはやはり得点が伸び悩んだ。マンツーマンに対してはリーグ4位の得点効率をみせるチームがゾーン相手に11位まで下降する傾向はチャンピオンシップ前に改善したい。
対する三遠4月に入って#15 鈴木が欠場中、ここ10試合では1勝9敗と、強豪相手のスケジュールに苦しんでいる。#8 太田、#2 ドジャー、#32 ホワイトなど東京#15 竹内にぶつけられる選手は豊富。しかし今季初対戦に臨むにあたって三遠は、1人の選手を守る為ではなく、A東京のセットプレーを変えさせ全体のリズムを崩す意味でもゾーンを試す価値はあるかも知れない。シーズン中、守備では1.7%しかゾーンは施行していないが全体として失点は低く抑えている。ただし、ゾーンの弱点はリバウンド、東京#10 バランスキーなどの飛込みオフェンス・リバウンドに細心の注意を払う必要がある。

試合日時 会場  
4月21日(土) 17:05 アリーナ立川立飛 →B.LEAGUEチケット
4月22日(日) 15:05 アリーナ立川立飛 →B.LEAGUEチケット
京都vs横浜

地区優勝の可能性はなくなったもののチャンピオンシップ進出が確定している京都と、残留プレイオフを避けるために負けられない横浜の対戦。
京都は#32 マブンガ、#9 綿貫を欠き、前節GAME2では起点である#34 スミスが4Qにファウルアウトする逆境にもチームで立ち向かい2連戦ともに2点差とタフな試合を制した。手薄なロスター事情のなか、コンボガード#91 片岡の貢献も見逃せない。
対する横浜は、残留プレイオフ枠からの脱出を争う大阪相手にGAME1を落としたが、GAME2では外国籍選手がファウルトラブルに陥るもむしろそこから爆発し、3Q終了時の11点ビハインドを巻き返して逆転勝利した。 重要な場面で#12 岡田をフリーにする作戦を取った京都。8試合連続で2ケタ得点をマークしている#1 川村が、第4クオーターだけで10得点し逆転した横浜。京都としては#43 永吉の優位性を活かし、接戦にすら持ち込ませない試合展開を望みたいが、両チームともに重要な局面でいかに相手のシューターをのらせないかが重要になりそうだ。京都#3 伊藤もビッグゲームの予感。

試合日時 会場  
4月21日(土) 18:05 ハンナリーズアリーナ →B.LEAGUEチケット
4月22日(日) 14:05 ハンナリーズアリーナ →B.LEAGUEチケット
西宮vs滋賀

直接対決では2勝2敗と譲らない試合をしてきた両クラブ。西宮は前節千葉戦で連敗はしたもののGAME2後に「良い要素が得られ自分たちにプラスになるゲームだった」とヘッドコーチはコメント。シーズン平均30得点に満たなかったペイント内得点が前節2日間とも35点を越えており、収穫を滋賀戦に活かせるだろうか、残留プレイオフは決まっているものの少しでもチーム力を上げたい。
対する滋賀はここ最近の試合は1勝1敗が多く接戦も粘るが勝てず連勝が出来ない現状。FG成功数がリーグ11位と決定力不足は否めないが、FG成功にアシストが付く割合は上位1/3とプロセスには手応えも感じているだろう。司令塔#7 並里のパスはシーズン序盤から多くの視線を集めてきたが、1試合平均2.9アシストを記録する#40 フィッシャーはここ10試合で4.1本に増加。チーム雰囲気は悪くない、むしろ良い滋賀、選手全員が自信もって戦うことが勝利への大きな鍵となるであろう。

試合日時 会場  
4月21日(土) 18:05 ウインク体育館 →B.LEAGUEチケット
4月22日(日) 15:05 ウインク体育館 →B.LEAGUEチケット
島根vs新潟

アウェイで残留プレーオフを戦うことが決まった島根。#40 スコットを欠き苦しい戦いが続いているが、前節GAME1では4Qに#30 ポマーレ、#18 相馬、#12 ソーントンが絡む11連続得点の猛攻を見せ、中地区チャンピオンの三河をあと一歩のところまで追いつめた。今節でもチーム一丸となり秘められた爆発力を見せられるかに注目したい。
対する新潟は、中地区2位の名古屋Dを3ゲーム差で追う。チャンピオンシップ進出を勝ち取るために下位チームには負けられない。#54 ガートナー、#34 ハミルトンを中心に、島根の弱点であるインサイドにアタックして優位に試合を進めたいところだ。さらに、前節GAME1では71.4%(5/7)と高確率で3Pシュートを沈めた#7 五十嵐。内に外に攻撃が展開出来ればオフェンスはアンストッパブル。

試合日時 会場  
4月21日(土) 18:35 鳥取県立米子産業体育館 →B.LEAGUEチケット
4月22日(日) 13:35 鳥取県立米子産業体育館 →B.LEAGUEチケット