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2018.04.26

B.LEAGUEアナリスト 佐々木クリスの第30節展望

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第30節の見どころをB.LEAGUE 公式アナリスト 佐々木クリスの眼で要チェック!

B1各試合のみどころ

■B1各試合のみどころ
川崎vs京都

チャンピオンシップ出場を決めたチーム同士による今シーズン初対戦。オンザコート1の時間帯にゴール下を守る川崎の#18 鎌田と昨シーズンまで川崎に在籍した京都#43 永吉のどちらが、存在感を発揮できるかがまずは注目。京都は強力な体躯とパワーを武器にする#34 スミスがフリースローを稼ぎ、柔軟かつ幅広いバリエーションで得点する川崎#22 ファジーカスをベンチに追いやれば、チャンスが広がってくる。#14 辻という強力なシューターでありプレーメーカーを抱える川崎がアウトサイドでもアドバンテージを握るが、インサイドからパスを受ける京都#12 岡田、#33 内海、#7晴山の3PTが当たってくると面白い。
川崎はこれまで支えてきた東芝グループのクラブとして最後のレギュラーシーズンホームゲームであり、レトロユニフォームの着用も予定されている。選手もひとしお強い気持ちで試合に臨むことだろう。

試合日時 会場  
4月27日(金) 19:05 川崎市とどろきアリーナ →B.LEAGUEチケット
4月28日(土) 16:05 川崎市とどろきアリーナ →B.LEAGUEチケット
横浜vs名古屋D

名古屋Dは前節で同地区ライバル富山に勝利し、同地区2位新潟とのゲーム差は3。前々節ではA東京相手に1勝、前節GAME2ではFG成功の78%にアシストが付くなど状態は良い。30節以降のスケジュールを考えると今節は落とせないだけに、今季4度の対戦でも必ず2桁得点をあげている#8 張本は、ここ10試合で1試合平均10得点以上の活躍を継続したい。晴れてチャンピオンシップ出場となればキーマンになるだけに今節も剥き出しの牙で突き進んで欲しい。
一方、横浜は直接対決では4敗と分が悪い。ここでこそ#1 川村を頼りたくなるところだが、チームが勝利する為には80得点以上が必要不可欠と考えれば、むしろバランスの良い貢献を如何に引き出せるかだろう。また今節は今季ホーム最終戦。GAME1のハーフタイムではU15横浜ビーコルセアーズ卒業生の田中力選手の渡米前決意表明もあり、ホームのファン、旅立つ後輩になんとか勝利をプレゼントしたい。

試合日時 会場  
4月27日(金) 19:05 横浜文化体育館 →B.LEAGUEチケット
4月28日(土) 14:05 横浜文化体育館 →B.LEAGUEチケット
栃木vsSR渋谷

前節川崎との闘いでGAME1に完敗した栃木であったが、GAME2は2Qだけでオフェンス・リバウンドを5本奪取。更には#10 竹内がFG4/5、8得点をあげてチームに勢いをもたらすと、試合トータルで相手ターンオーバーからの得点とオフェンス・リバウンドからの得点の合計で21点も上回り、チームリーダー#0 田臥が「こういう激しい試合になればなるほどやりがいを感じる」という言葉の通り昨季の恐ろしいまでの強さを垣間見せた。SR渋谷はシーズンスタートで明暗がくっきり分かれたチーム。チャンピオンシップも決めて、リスペクトを込めて”違い”を魅せたいところ。
一方、非常に怪我人も多く、8人体制で闘い抜くなど難しさを感じる苦しいシーズンとなった。それでもシーズンを通じてリーグ3位の守備を構築した事は賞賛に値する。栃木は我慢比べをする相手として不足はない。今節、そしてシーズン終了までも是非その姿勢を貫いて欲しい。またチーム2番目の出場時間を勝ち取った#9 ベンドラメは平均得点もチーム2番目まで向上。得点、出場時間では1位だった#6 サクレをも僅かに上回るリング周りの決定力52.3%もここまで残している。

試合日時 会場  
4月28日(土) 15:05 ブレックスアリーナ宇都宮 →B.LEAGUEチケット
4月29日(日) 15:05 ブレックスアリーナ宇都宮 →B.LEAGUEチケット
千葉vs北海道

チャンピオンシップに最後の望みをかけるSR渋谷を前節で振り切って連勝を4に伸ばした千葉。カレンダーが2018年を示してから5敗しかしていない。年明けから敗れた対戦相手はA東京(2回)、川崎、栃木、三河である事をファンはどう捉えるか。前節GAME1の前にキャプテン#34 小野は「まだ自分たちは王者の戦い方をしていない」と謙虚に出だしの悪さを改善点にあげた。組織力がある上に、失うものは無い北海道相手に理想と現実の隙間を埋めるプロセスを大事にチャンピオンシップまで最高のチューニングをしたいところだろう。
対する北海道は前節キーマン2人が負傷し、大阪に連敗。今節は昨季から12連敗中の千葉との対戦ではあるが、なんとか来季に繋がる収穫を得たいものだ。千葉のトランジションはPGの#2 富樫だけが起点ではなく、#21 エドワーズのリバウンドからの駆け上がりもインパクトが強大で、今節は#5 ミラーに大車輪の活躍を期待したいところだ。#23 野口が出られなければアンダーサイズなラインナップになる事は必至。#1 関野、#17 川邊がどんな働きをみせてくれるだろうか。

試合日時 会場  
4月28日(土) 15:05 千葉ポートアリーナ →B.LEAGUEチケット
4月29日(日) 15:05 千葉ポートアリーナ →B.LEAGUEチケット
大阪vs滋賀

今季最後のホームゲームとなる大阪が迎え撃つのは残留プレーオフ争いでゲーム差1と食らいついて来ている滋賀。直接対決で叩けば3ゲーム差と出来るだけに今季1番の歓声を味方につけたいところだ。前節GAME1ではインサイドの要#8 ギブソンが今季自己ベストタイの7アシストを記録し、攻撃の起点になるものの翌日は負傷して途中退場。それでも桶谷HCはディフェンスから走り勝つと言う手応えを掴んだようだ。今節、まずは#8 ギブソンの状態が気になるところではあるが、Bリーグのアシスト記録1試合16本を打ち立てた滋賀#7 並里の起点作りを如何に#1 今野が削って行くかも滋賀の攻勢を振り切る為には非常に重要だ。
一方の滋賀は前節GAME2で西宮を後半20点に締め上げる守備を見せ手応えを感じている。今季残り5試合でHCが掲げる25勝と、残留プレーオフからの脱出が達成出来れば御の字、クラブとしては将来への歩みを継続できる。それだけにこのゲームが滋賀にとっても重要な事は言うまでも無いだろう。守って走れればダイナミックさが魅力の#55 ジョイスの得点は自ずと増え好循環に繋がる。

試合日時 会場  
4月28日(土) 17:05 府民共済SUPERアリーナ →B.LEAGUEチケット
4月29日(日) 14:05 府民共済SUPERアリーナ →B.LEAGUEチケット
新潟vs三遠

チャンピオンシップ出場の可能性を残している新潟が三遠とホームで対戦。前節は島根相手にロースコアゲームに持ち込まれる展開となったが#7 五十嵐が攻撃を牽引。5月7日に38歳の誕生日を迎える大ベテランとは思えない軽やかな動きで島根の守備網を切り裂いた。今季12回目の2桁得点をGAME2であげた36歳#11 鵜澤も貢献を続け、ベテラン達の経験はこの最終盤でもものを言いそうだ。
一方の三遠は前節A東京に連敗したことでチャンピオンシップ出場が消滅。GAME2では第4Qに一気に点差を17点詰めるなど驚異的な集中力で果敢に攻めたがあと一歩届かず、地区3位以下が決定してしまった。しかしシーズンはまだ終わっておらず新潟まで応援に駆けつけてくれるファンのためにも勝利を届けたいところ。#32 ホワイトと#44 モリソンの奮起は必須。また今季のリーグ全体を見渡しても、#5 川嶋の台頭も面白かっただけに最後まで魅せるプレーに期待したい。

試合日時 会場  
4月28日(土) 18:05 シティホールプラザ アオーレ長岡 →B.LEAGUEチケット
4月29日(日) 14:05 シティホールプラザ アオーレ長岡 →B.LEAGUEチケット
富山vs三河

中地区のチャンピオンシップ出場権争いをしていたはずの富山は現在4連敗中で気がつけば大阪と同勝率、残留プレーオフ圏内の滋賀とは1ゲーム差と予断を許さない状況に陥っている。傾向としては10点差以内で終わったここ10試合は3勝7敗と接戦をものにできず敗戦。今節こそはリーグで4番目に高い速攻頻度を武器に、戻りの遅い三河に一泡吹かせるべく、#11 宇都、#13 チャップマン以外のメンバーにも得点が演出出来る速攻ショーを繰り広げたい。
三河は#32 桜木という強大な屋台骨がどんな時間帯でもアドバンテージを生み出す。また強豪との短期決戦となるチャンピオンシップでは前節GAME2で琉球のボールハンドラーを苦しめた#0 橋本、#4 狩俣のディフェンスは今後益々必要になってくる。PGから生まれる守備の好循環を浸透させたい。同一カード連敗の無い、2戦目勝率唯一80%台のモンスターが1戦目から富山に勝利するのか!?

試合日時 会場  
4月28日(土) 18:05 富山市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
4月29日(日) 13:05 富山市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
琉球vsA東京

チャンピオンシップ出場が決まっている両クラブ。攻撃の起点をピック&ロールにする頻度がTOP2の対戦は互いにチャンピオンシップに向けて精度と状況判断を磨く大事な1戦となることは間違いないだろう。琉球は#14 岸本のドリブルからの3Pシュート成功率に注目。またセンスの塊、伸び盛りの#24 田代もここ4試合連続2桁得点と好調だ。時にA東京の精度の高いピック&ロールの守りに2人が個人で打開せねばならぬ局面もあるだろう。A東京も同様に#24 田中、#3 安藤が琉球のプレッシャーをはねのける強度が求められる。
更に注目したいのはピック&ロールの“スクリーナー”だ。琉球からは#12 マーティン、#30 アームストロング、#33 ブラウン。A東京からは#15 竹内、#31 ウィリアムズ、#53 カークのスクリーンの正確性や、身体をぶつけた後の飛込みのスピードを巡る攻防は必ずや玄人をも唸らせる。敢えて今節は必ずしもボールではなく運動量豊富な“タイタン”達に注目するのも面白いだろう。

試合日時 会場  
4月28日(土) 18:05 沖縄市体育館 →B.LEAGUEチケット
4月22日(日) 13:05 沖縄市体育館 →B.LEAGUEチケット
島根vs西宮

島根は、今節から西宮、滋賀、横浜と残留プレーオフ進出圏内のクラブとの対戦が続く。大黒柱#40 スコットを欠くなか、バスケにある様々な攻撃オプションでリーグ平均に到達しているパターンを見出せずにいる。残りのスケジュールは1発勝負となった場合にどんなパターンを頼れるのか、同レベルの対戦相手に試す試行期間と捉えるべきか。#0 佐藤がノーマーク時に繰り出すキャッチ&シュートの効率はリーグ全体でも十分に胸を脹れる。原点に立ち返ってキャプテンに如何にお膳立てするかを追求する事もアリだろう。
一方の西宮も、苦しい局面で頼れるのはやはり#13 道原と言う事になる。シーズンを通じてB1のフィジカルさにも苦しんだ印象の西宮。原点に立ち返ってスピード勝負とするならば、#13 道原と#2 バーンズのドリブルやピック&ロールからの決定力に期待するべきだろう。チームでなんとかドレイの出場時間を捻出したい。
両クラブとも得点パターンの確立と再認識が残留プレーオフ突破の鍵となるだけに、限りあるレギュラーシーズンの実戦を有効に活用出来るかが今後を左右する。

試合日時 会場  
4月28日(土) 18:35 鹿島総合体育館 →B.LEAGUEチケット
4月29日(日) 13:35 鹿島総合体育館 →B.LEAGUEチケット