B.LEAGUE・日本財団 スポーツ×地域課題解決のまちづくりモデル事業スタートのお知らせ
公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(東京都文京区、チェアマン 島田慎二 以下「B.LEAGUE」) と公益財団法人日本財団(東京都港区、会長 尾形武寿)は、双方での更なる連携を強化。地域課題解決を推進する取り組み(総額約2.8億円)の2025年度の第一弾として、「まちづくり」をテーマに全国10クラブ約1.1億円となる事業開始と今後の展開について発表いたしました。
1.連携強化の背景
2017年1月に連携協定を締結した両者はこれまで、B.LEAGUE Hopeの「PEACE/PEOPLE/PLANET」の領域において、共に社会課題解決に向けて取り組んでまいりました。具体的には震災復興の支援や新型コロナ拡大に伴う支援募金活動、難病児や経済的に困窮している家庭へのスポーツ体験の提供、試合観戦及び選手との交流機会の創出等様々な領域で協働し、各々の強みやリソースを活かした社会的な取り組みを推進してきました。これまでの「PEACE/PEOPLE/PLANET」の領域でさらに連携を強化していくことに加え、この度まちづくり事業でも連携をスタートいたします。
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2.今季開始事業
連携強化の第一ステップとして、2025年度では「PEACE」と「まちづくり」の領域で事業を開始いたします。「PEACE」では、防災意識向上を目指しバスケットボールの楽しさを活用したプロジェクトをスタートさせ 、全国のクラブ約30クラブ超を巻き込みながら、地域の学校や試合会場などでの防災意識向上の取り組みを推進いたします。「まちづくり」では、スポーツ×地域課題解決を掲げ、クラブの実施するまちづくり事業の活動支援をスタートいたします。
3.2025年度 まちづくり事業採択クラブ発表
今年度開始される「B.LEAGUE×日本財団まちづくり助成」事業は、参加を希望するB1、B2全てのクラブから事業提案を募集。審査の結果、「B.LEAGUE×日本財団まちづくり助成」の2025年度の第一弾として、全国10クラブの事業が採択されました。採択されたクラブと事業名は以下の通りです。
■採択クラブ一覧
・レバンガ北海道 レバンガこどもBASE ~プロチーム練習場を活かした地域共育拠点づくり
廃校を改装したプロバスケットボールチームの練習場に併設された家庭科室を活用し、地域の子どもたちと保護者を対象とした「子ども食堂」を運営する。
・秋田ノーザンハピネッツ スポーツチーム型こども居場所モデルの構築
こども食堂「みんなのテーブル」の経験を基に、レシピアプリの開発を実施。さらに新しく食と遊びの居場所を、常設・移動型で提供し、地域の子ども支援を多角的に推進。
・茨城ロボッツ ロボッツがつなぐ「みんなで育てるまち」プロジェクト
水戸の商店街の中心にあるM-SPOでのパブリックビューイングを中心にまちなかの交流拠点として、商店街や地域と連動したウォーカブルなイベントを企画。地域住民と共に運営チームを立ち上げ持続的で自走可能な組織づくりを目指す。
・川崎ブレイブサンダース THE LIGHT HOUSE KAWASAKI BRAVE THUNDERS Global Connect
ザ・ライトハウスに外国人スタッフを配置。英語に触れる機会を創出し、グローバル社会に貢献できる人材育成を支援。外国人家庭のこどもの利用も促進し、多様な人々の共生を目指す。
・名古屋ダイヤモンドドルフィンズ バスケコミュニティがハブとなる持続的な地域コミュニティ形成
持続可能な地域コミュニティ形成を目指し、部活動地域展開を起点に社会課題の担い手を育成。様々な地域課題活動を支える財源を生むサイクルを創出する「共生型まちづくりプラットフォーム」を構築する。
・大阪エヴェッサ つなぐプロジェクト ~地域×スポーツ×働く~リアルお仕事体験in商店街
「バスケットボールで大阪を元気に!」の考えのもと、地域コミュニティ強化につながる取り組みで大阪の商店街を元気に!そして、「働くとは何か」を伝え、社会課題である「働き手不足」の解決につながる職業体験プログラムに取り組む。
・福島ファイヤーボンズ ~放課後のインフラをつくる~郡山まちづくりビジョン連携型スポーツコミュニティー
開成山地区体育施設を拠点に、常設型運動プログラム“スポコミュ!” を提供。スポーツを通じて誰でも継続的に通える居場所を創出し、地域ぐるみで子どもの育成とウェルビーイングを支えるまちづくりモデルの確立を目指す。同時に「まちづくりビジョン」策定、将来的な公共連携の基盤形成を進める。
・信州ブレイブウォリアーズ レガシー(ホワイトリング)を活用した「地域交流拠点事業」
「長野冬季五輪レガシーの有効活用」や「アリーナの地域交流拠点化」を目指し、ホワイトリングにてアートワークショップ等を開催。現状アリーナの課題や解決の方向性を検討する。
・ベルテックス静岡 VELTEX ART GALLERY スポーツ×アートが推進する共生社会
スポーツ×アートの取り組みを通して、主に知的障がいをお持ちの方々とワークショップを展開し、その過程で制作したアート作品をホームゲームのほか県内各所にディスプレーすることで、「共に生きる社会」のメッセージを届ける。
・熊本ヴォルターズ 熊本ヴォルフェスタ~ともに 熱源で街を一つにする~
熊本城周辺の観光・文化拠点と連携し、バスケ、音楽、熊本グルメを融合した複合イベントなどを実施することで、スポーツを超えた"熱源"になる、地域を盛り上げ周遊を促すまちづくりビジョン構築を目指す。
※詳細は、各クラブのリリース等をご覧ください。
4.代表コメント
■B.LEAGUEチェアマン 島田 慎二
B.LEAGUEと日本財団は、今回の事業を通じて、スポーツ×地域課題解決型の「B.LEAGUE×まちづくり」のモデルケースを創出し、その機運を全国へ醸成していくことを目指します。
B.LEAGUEのクラブは、「ヒトを動かすチカラ」「企業を巻き込むチカラ」「行政と共に突破するチカラ」「つなぐチカラ」というまちづくりにも貢献できるチカラを有しています。しかし、まちづくりに取り組めているクラブは限られております。
B.LEAGUEは、今回の本協定強化と本事業の推進を契機に、より一層、クラブのまちづくりに対する取り組みへの後方支援を強化し、拡大させてまいります。 最終的には、全国でクラブがまちづくりに貢献することで「感動立国」の実現を目指してまいります。
■公益財団法人日本財団 理事長 笹川 順平
地方における子どもたちの体験格差は、私たちも是正したいと考えている社会課題の一つです。B.LEAGUEは、全国に40のクラブと約500万人の熱狂的なファンを有する、地域に根ざしたプロスポーツリーグですし、バスケットボールのファンは、野球やサッカーなど他のスポーツと比べて、20代・30代の若年層が多いことがわかっています。当財団としましては、この連携を通じて、若い世代をはじめ多くの方が社会的な取り組みに関わるきっかけを創出したく思います。
【HP情報】
B.LEAGUE×まちづくり事業の特設サイトを公開いたしました。
https://www.bleague.jp/town-project/
【関連情報】 「B.LEAGUE×まちづくり委員会」における報告書を公開 ~感動を日常に、地域創生を目指すビジョンを策定~
https://www.bleague.jp/news_detail/id=532554
B.LEAGUE Hope
https://www.bleague.jp/b-hope/
令和6年能登半島地震災害支援寄付 活動報告と寄付贈呈のご報告
https://www.bleague.jp/news_detail/id=388840