2025.08.19
公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ (東京都文京区、チェアマン:島田慎二 以下「B.LEAGUE」) は、株式会社ユーフォリア(東京都千代田区、代表取締役:橋口 寛/宮田 誠 以下「ユーフォリア」)と共同で外傷・障害調査を実施し、りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON Injury Report(以下「レポート」)を公開したことをお知らせいたします。りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON Injury Reportの公開
B.LEAGUEでは、命を守る(Safety)、選手稼働の最大化(Condition)、パフォーマンスの向上(Strength)を目指し、それぞれの専門家を体制化したSCS推進チームを2023-24シーズンに発足し、各領域で専門的かつ科学的な背景・根拠をベースに、リーグの発展を目標とした取組を推進しております。
スポーツテック企業であるユーフォリアは、外傷障害調査研究の領域においてSCS推進チームの発足時より参画しており、B.LEAGUE内の外傷・障害調査は、2020-21シーズンよりユーフォリアのコンディショニング・トレーニングデータマネジメントシステムである「ONE TAP SPORTS」を活用し、継続して実施しております。
その中でも、2022-23シーズンからは統一的な基準の運用とデータの欠損を最小限にするためのフォローアップを行いながら、信頼性の高いデータのもとで外傷・障害調査を行っております。本レポートは、B1B2全38クラブにてシーズン中に発生した外傷・障害を、クラブから報告された情報を基に集計・検証しており、年齢・登録国籍区分・出場時間・各種BOXスコアなど、公式記録も掛け合わせることで、より実態に即した検証を行っております。2024-25シーズン分からはユーフォリア社との共同事業として、調査および本レポートの発行に至りました。
本レポートはSCS推進チームにて分析し、予防のための対策を立て、その知見を各クラブへフィードバックするサイクルを各クラブとの連携によって構築しており、さらに各クラブでの取組を収集しながら、より調査分析の精度を高めていく循環が年々円滑に進んでおります。外傷・障害の実態把握から発生予防へ活用する、あるべき姿を継続して追求しながら、引き続きB.LEAGUEでは選手稼働の最大化へ努めてまいります。
りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON Injury Reportはこちら
【概要】 りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON Injury Report
りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON |
B.LEAGUE 2023-24 SEASON ※参考 |
B.LEAGUE 2022-23 SEASON ※参考 |
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調査対象期間 | 2024/9/30-2025/5/27 | 2023/10/2-2024/5/28 | 2022/9/26-2023/5/28 |
外傷・障害発生件数 | 482件 | 499件 | 513件 |
試合における外傷・障害発生件数 | 393件 | 391件 | 395件 |
練習における外傷・障害発生件数 | 89件 | 108件 | 118件 |
1クラブあたりの外傷障害発生件数 | B1:11.2件 B2:15.2件 |
B1:13.0件 B2:13.3件 |
B1:13.4件 B2:13.7件 |
外傷・障害発生率(/ 1,000athlete-hours) | 49.03件 | 48.78件 | 48.51件 |
足関節捻挫の発生件数 | 83件 | 117件 | 90件 |
大腿 下腿肉ばなれ/筋断裂の発生件数 | 64件 | 39件 | 52件 |
離脱日数合計 | 11,722日 | 11,549日 | 12,547日 |
Player availability | 90.8% | 90.8% | 90.0% |
2023-24および2024-25シーズンは試合に出場する可能性があった全ての選手を対象として、リーグへの登録があった期間の日数を用いてplayer availabilityを算出している。