【B1CS QF 見どころ】全カード予測困難…8代目王者へ駆け上がるのはどのクラブか

今シーズンのCSは5月9日(金)からスタート【(C)B.LEAGUE】
「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024-25」はディフェンディングチャンピオンが不在。しかし、昨シーズンのCSで広島ドラゴンフライズがワイルドカードから頂点まで駆け上がった姿は、今大会の行方を一層困難にさせている。栄冠までの“あと6勝”をつかみ、8代目王者に輝くのは果たしてどのクラブか。
2年連続でリーグ全体1位の成績を残した宇都宮ブレックスは、ワイルドカード下位のシーホース三河をホームに迎える。昨シーズンは両者ともにクォーターファイナルで敗退。宇都宮が第一関門を突破するには、いかにディフェンスから素速い攻撃を展開できるかが問われる。武器である3Pシュートは水物な面もあるだけに、オフェンスではアウトナンバーを作ることを意識したい。三河はレギュラーシーズン最終戦で18個のターンオーバーを犯して敗戦。まずは宇都宮の守備に屈せず、シュートで終わる攻撃をし続けることが重要になる。ディフェンスではD.J・ニュービル、比江島慎の2大エースの歯車を狂わすことが最優先。チームをけん引する須田侑太郎と西田優大が、守備から流れを引き寄せることができるか。

今シーズンも宇都宮をけん引してきたニュービル【(C)B.LEAGUE】
地区優勝には届かなかったアルバルク東京だが、2年連続でクォーターファイナルのホーム開催権を獲得。今回の相手は、リーグ連覇を成し遂げた2017-18、2018-19シーズンのファイナルでも顔を合わせた千葉ジェッツだ。今シーズンは3度の対戦でいずれもA東京が制しているが、すべて1ケタ点差で決着。最後までもつれる熱戦が予想される中、A東京はリーグNo. 1のディフェンス力を披露して本来の強さを示したい。インサイドの攻防では、自身初のCSとなるスティーブ・ザックがキーマンになりそうだ。千葉Jとしては、やはり渡邊雄太と富樫勇樹のコンディションが気がかり。相手の堅守を打ち破るには、大舞台にも強いクリストファー・スミスの活躍が欠かせない。
今大会の先陣を切るのは、沖縄サントリーアリーナで行われる琉球ゴールデンキングスvs島根スサノオマジックの同地区対決。レギュラーシーズンでは琉球が西地区優勝を飾ったものの、島根には1勝3敗で負け越している。岸本隆一抜きで初のポストシーズンを戦う琉球は、伊藤達哉、平良彰吾、崎濱秀斗のガード陣のゲームコントロールに注目したい。2シーズンぶりのCSに臨む島根は、琉球のストロングポイントであるリバウンド争いで互角に持ち込むことが準決勝進出の条件。オフェンスでは安藤誓哉が執拗なマークをものともせず、コートを支配する爆発力に期待だ。

三遠はヌワバを筆頭に5人が1試合平均2桁得点を記録【(C)B.LEAGUE】
浜松アリーナでは、2年連続で中地区を制した三遠ネオフェニックスとワイルドカード上位の群馬クレインサンダーズが激突する。初出場の群馬を率いるのは、広島を初のリーグ制覇へ導いたカイル・ミリングヘッドコーチ。昨季の三遠はクォーターファイナルで広島に2連敗を喫したため、ミリングHCに再び敗れるわけにはいかない。レギュラーシーズン同様、佐々木隆成とデイビッド・ヌワバを軸とした圧倒的な攻撃力で初の準々決勝突破を狙う。ハードなディフェンスを貫いて下馬評を覆したい群馬は、ヨハネス・ティーマンの奮闘が必須。今シーズン開幕前に三遠から加入した細川一輝の活躍にも期待がかかる。
文=小沼克年
■りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024-25 クォーターファイナル試合日程
・琉球ゴールデンキングスvs島根スサノオマジック(@沖縄サントリーアリーナ)
GAME1:5月9日(金)19時35分~ GAME2:5月10日(土)15時5分~ GAME3:5月12日(月)19時35分~
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・アルバルク東京vs千葉ジェッツ(@有明コロシアム)
GAME1:5月10日(土)13時5分~ GAME2:5月11日(日)13時5分~ GAME3:5月12日(月)19時5分~
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・三遠ネオフェニックスvs群馬クレインサンダーズ(@浜松アリーナ)
GAME1:5月10日(土)17時5分~ GAME2:5月11日(日)17時5分~ GAME3:5月12日(月)19時5分~
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・宇都宮ブレックスvsシーホース三河(@日環アリーナ栃木)
GAME1:5月10日(土)19時5分~ GAME2:5月11日(日)19時5分~ GAME3:5月12日(月)19時5分~
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