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【特別インタビュー】B.MAGAZINE編集長・菜波が長崎市役所職員を直撃「オールスター、そして長崎を盛り上げたい」

2026.01.15

選手

 

「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2026 IN NAGASAKI」が1月16日から18日にかけて開催されます。今回のオールスターでは、「地域創生」と「革新性」という2つのコンセプトで、地域からバスケで日本を元気に、笑顔にしていくことを掲げています。開催を前に、B.MAGAZINE編集長の菜波が長崎市役所の林田聖大氏(官民連携推進室)、濱裕介氏(スポーツ振興課)へインタビュー。機運が高まるなか、オールスター、長崎についてのお話を聞きました。

菜波 2023年7月に長崎市でのオールスター開催が発表されました。決定に至るまで、複数の公募があったと聞きました。

濱 我々長崎市はオールスター開催に向けクラブを支援していく立場で、長崎ヴェルカが立候補してくれました。開催にあたって大きなポイントになったのが平和。2025年は被爆から80年という節目の年です。クラブは平和だからスポーツができることを全面的に押し出し、平和の大切さを伝えていきたいと考え手を挙げたはずです。

菜波 アリーナやサッカースタジアム、ショッピングモールなどを取り巻く長崎スタジアムシティの存在もオールスター開催の決め手になったと思います。

林田 はい、そのとおりだと思います。長崎スタジアムシティが誕生したことで、B.LEAGUEやJリーグの試合観戦を目当てに来場するお客さんが増えました。会場の盛り上がりがすごいのはもちろん、これまでユニフォームを着て歩いている人は少なかったですが今ではどこでも見られるようになりました。

濱 先日、V・ファーレン長崎のJ2優勝とJ1昇格がかかった試合のパブリックビューイングを市役所で開催しました。500人の定員に対して1500人以上の方が来てくださって、多くの人でごった返すような雰囲気でした。やはりスポーツの熱が高いなと。今シーズンの長崎ヴェルカは西地区で首位に立っていて、どちらの競技も盛り上がっていると感じます。

林田 その状況で1年に一度のオールスターが長崎市で開催されます。これまで以上に盛り上がることが予想されるので、長崎市としてはその賑わいをいかに街へ広げていくのかに注力してきました。ここまで準備してきて、あまり現実味がなかったのですが、実際に街の装飾を見ると「いよいよだな」と感じます。

 

菜波 オールスター開催発表から2年以上が経過しました。林田さんと濱さんが話してくれたように、長崎ヴェルカはリーグ内でも驚異的な飛躍を遂げているクラブです。この期間における成長をどのように感じていますか?

濱 長崎ヴェルカのホームゲームはチケット完売が続いています。全国的に知名度の高い選手が加入したことによって、さらに注目度やバスケ熱が高まっていると感じます。

林田 長崎市で「スタジアムシティが誕生してどのように思いますか?」というアンケートを実施しているのですが、「楽しみが増えた」とか「スポーツが身近になった」といった回答を多くいただいています。

濱 人気が高まっているとわかるのが、小中学生と彼らの保護者を対象とした招待事業です。長崎ヴェルカのホームゲームに40組80名を招待しているのですが、応募倍率が約25倍となる試合もあるなど、かなり狭き門になっており、注目度の高さがうかがえます。

 

菜波 オールスター開催に向けて行政の皆さんが取り組んできたことを教えてください。

林田 まずは実行委員会を立ち上げました。公共交通機関や経済団体など約30の団体に加盟いただき、意見交換を交わし、どのようなイベントが開催できるのかを検討してきました。具体的には長崎スタジアムシティに来るお客さんを、いかに繁華街に呼び込むかということ。Bリーグ様と一緒に商店街の皆さんに対し、LINEスタンプラリーの参加を呼びかけました。過去最大級に集まったと聞いていますので、皆さんが期待していることの一つだと思います。

LINEスタンプラリーはチケットを持っていない方も参加できます。まちなかエリアの会場ではパブリックビューイングが予定されているので、それを見ながら街を散策してほしいですね。LINEスタンプラリーに加え、街中にバナーや大型フラッグを掲出したり、アーケードに選手の等身大パネルを設置したり、壁画アートを描いたりと、様々なことを実施しますので、B.LEAGUEの方々と一体になり、オールスター、そして長崎を盛り上げていきたいです。

 

菜波 壁画アートは、オールスター開催後もその場所に残りますか?

林田 はい。フォトスポットになると思っています。一過性で終わらせるのではなく、取り組んできたことをどれだけ将来に残せるのかが重要だと考えています。

菜波 オールスターにはどれだけの人数が来ると想定していますか?

林田 アリーナの入場者数が1日5000人だと仮定すると、3日間で15000人。長崎県外でチケットを購入したのは約1600人と聞いています。また、LINEスタンプラリーや出島メッセ長崎でのイベントなどを目的に長崎へ来る方も相当数はいらっしゃると思います。

菜波 前入りや後泊する方も多くなりそうですね。ホテルの予約もいっぱいになっていると聞きました。チケット概要が発表されてからの反響はいかがですか?

濱 様々な方から連絡があって、「オールスターの試合をどうしても観たい」と。あとはプライベートで商店街の方と会話する機会があり、その時にLINEスタンプラリーの話をしました。すごく興味を持ってくれて、すぐに各所へ連絡してくれました。反響は大きいと感じます。

 

菜波 オールスターを通じて、長崎全体がどのようになってほしいですか?

濱 バスケットボールにしても、サッカーにしても、まだファン・サポーターが限られていると思います。個人的には関西でいう阪神タイガースが理想ですね。熱狂的で、試合会場に行けなくても結果を追いかけ続けるというか。市民の皆さんにとって、なくてはならない存在になってほしいです。長崎は若者の人口流出が大きな課題だと言われています。スポーツが根付くことで、地元に残る子どもたちが多くなると考えています。

菜波 家族がテレビやアリーナで試合を見ることで、子どもにも競技が根付くというのもありますよね。

 
 

濱 そうなってくれたらうれしいですね。長崎市では令和4年から小学生以下の子どもを対象とした『はじめようスポーツ体験教室』というイベントを開催しています。長崎市のスポーツ協会に加盟する団体や長崎ヴェルカ、V・ファーレン長崎にご協力いただき、ハピネスアリーナで開催した2025年は14種類の競技のブースを出していただきました。子どもたちに競技を体験してもらい、興味を持ってもらうことを目指しているのですが、近年は長崎ヴェルカの活躍や『SLAM DUNK』の盛り上がりも重なり、特にバスケットボールの人気が高いんですよ。

 林田 オールスター開催はありがたいことばかりです。長崎市内は人口が減少してきているので、オールスター期間中は人で溢れる状況になるとうれしいです。先ほど一過性について触れたように、開催後の1月19日から再び元の長崎に戻るのではなく、我々としては盛り上がりを持続させ、より魅力的な街にしていかなければいけません。

濱 市民が人で溢れる様子を見ることで、これまではスポーツに無関心だった方も盛り上がりを感じて、自分も試合を見に行こうとか、子どもならプレーしてみようとか。そういった雰囲気になったら、長崎市におけるスポーツの普及にもつながっていくと思っています。長崎市は子どもの体力テストの点数が全国平均を下回っていたり、成人も運動する頻度が少ないというデータがあります。その改善に少しでもつなげられればと思っています。同時に長崎ヴェルカが今後も高いレベルで戦っていくなかで、ファンが1人でも増えてくれたらうれしいです。

 

林田 “シビックプライド”と呼ばれるのですが、「自分たちの街にはこういった自慢できるところあるんだ」という市民のプライド。スポーツを通じてそれが育っていけば、課題でもある人口流出を防ぐことにもつながると思っています。

濱 昨年末、V・ファーレン長崎が「ALL NAGASAKI」プロジェクトを始め、J1昇格に向けてTシャツを配布し、企業や窓口に立つ長崎市役所の職員もそれを着て業務に従事し、まち全体でクラブを後押ししました。サッカーに限らずバスケットボールに対しても「ALL NAGASAKI」という気持ちで、長崎全体で盛り上げていきたいです。

菜波 今日は貴重なお話ありがとうございます。私は長崎スタジアムシティが誕生してから4回も長崎に来ていて、今では長崎のことを好きになっています。当日はオールスター、長崎を楽しみたいと思います!

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