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三遠vs仙台|6シーズンぶりの対戦…見どころは両者のファウル数とフリースロー

2023.03.17

見どころ・レポート

Bリーグ 2022-23 B1リーグ戦 第25節

三遠ネオフェニックスvs仙台89ERS

 前々節の試合中に負傷した佐々木隆成が戦列を離れた三遠ネオフェニックスは、その影響もあってか、前節のサンロッカーズ渋谷戦は前半に29得点しか奪えずにリードを許す展開。第3クォーターはカイル・オクインを軸に32得点を奪って逆転したが、第4クォーターはディフェンスでわずかに我慢が足りず、3点差で黒星となってしまった。勝っていれば勝率で並び、順位も入れ替わる可能性があっただけに痛恨の1敗。今シーズンの直接対決を終え、1勝3敗と負け越したことも悔やまれる。

 仙台89ERSは茨城ロボッツと対戦。第1クォーターはわずか6得点に沈んだが、第2クォーターに盛り返し、同点で前半を終えた。競り合いの展開となったなか、第4クォーター開始早々に藤田弘輝ヘッドコーチが立て続けにテクニカルファウルを取られて退場。これをきっかけにリードを奪われたのが最後まで響き、4点差で敗れる結果となった。全体的にファウルが多く、フリースローだけで25点を与えたのも痛かったが、古巣に挑む藤田HCのGAME1出場停止が見込まれることがそれ以上の痛手だ。

 今シーズンの両者に共通しているのはファウルの多さと、逆に被ファウルとフリースロー試投数が少ない点。フリースロー成功率も決して高くなく、ファウルを有効に使う戦術を取ることも考えられる。ファウルの多い試合になるのか、フリースローの少ない試合になるのか、双方のディフェンスの強度や、ファウルを誘うオフェンスの積極性に要注目だ。

文=吉川哲彦

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