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9月10日 理事会に関するメディアブリーフィング レポート 2024年6月期の経常収益は79億6400万円に

2024.09.10

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9月10日、B.LEAGUEオフィスにてB.LEAGUE理事会に関するメディアブリーフィングが行われました。

まずは日本ストライカー株式会社(以下、「日本ストライカー」)によるAED提供が発表され、日本ストライカーの高橋誠佳メディカル事業本部長と島田慎二チェアマンによる贈呈式が行われました。B.LEAGUEのSCS推進チームは安全体制構築を進めており、選手だけでなく来場者など 関わるすべての人の命を守る体制を作ろうとしています。



今回、日本ストライカーからはB.LEAGUE、B1とB2の各クラブに1台ずつ、合計39台のAEDが提供されます。心肺停止時のAED使用率はわずか4.3%(総務省消防庁発表)に留まっており、AEDを使用したが電気ショックのボタンが押されなかった事例もあるといいます。主な要因としては、周囲の音でAEDからの音声が聞き取れなかったというケース、生死に関わるボタンを押すことに恐怖を抱いたというケースが多くなっています。このAEDは心停止状態にある傷病者の心電図解析を行い、救助者がボタンを押すことなく適切なタイミングで電気ショックを与える仕様になっていたり、アリーナの歓声や音響の環境下でもガイダンスがかき消されずクリアに聞こえるようになっており、試合会場でも正しく使用できることが期待されています。

今回の提供に際して島田チェアマンも救護の実態を学び、AED利用のトレーニングを受けました。「AEDの使用が1分遅れるごとに生存率が10%下がると言われており、救急車を呼んでから到着までに要する時間は平均10分強です。一般市民が心肺蘇生を実施した場合の1カ月後生存率は12.8%ですが、AEDを使用すれば50.3%へと上がります。まずはスポーツの現場でアプローチしますが、こういうメッセージを広く届けられれば」と島田チェアマンは語りました。

今回提供されるAEDは持ち運びができるため、各クラブが練習会場や遠征に持っていくことも想定されているとのことです。

また、B.LEAGUEの2024年6月期決算・事業報告も行われました。正式には9月25日の全員総会決議をもって確定となりますが、2024年6月期は経常収益が79億6400万円、経常費用が75億1300万円で、正味財産期末残高は27億7700万円となりました。

「B.革新に伴う体制強化、コスト増や不測の事態への対応に向けて利益を蓄積しています。利益を出すというよりは、未来に対する投資費用を適切に生み出していこうとしています」と島田チェアマンは説明します。

収入増の一番の要因は「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24」が1勝1敗となりGAME3が行われたこと。支出が増えたことについては「試合が増えるのに比例してコストが増えます。無駄な投資をしているのではなく、収入に紐づく支出です。またB.革新に備えて人に投資もしています」と島田チェアマンは言います。「対外的に発表しているものも未発表のものもありますが、今後はB3も加わって56クラブになります。そこで急に人を増やしても何もできないので、それに備える体制を作っています」

経常収益は過去最多の数字になりましたが、B.LEAGUEの事業規模はさらに拡大していく見込みだと島田チェアマンは語ります。「昨年夏のワールドカップの盛り上がりを受けてB.革新への期待値が高まり、シーズンが盛り上がる中で新たなパートナーも加わりますが、その数字が反映されるのは次の決算です。さらにB.革新でまた次の成長があると見ています」

 

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