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琉球が意地の逆襲で逆王手、勝負はGAME3へ【りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25 GAME2】

2025.05.25

B1チャンピオンシップ

4Qの猛攻で巻き返した琉球、GAME3へ希望をつなぐ一勝

 
【(C)B.LEAGUE】
 

5月25日、「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25」はGAME2を迎えた。昨日のGAME1では、宇都宮ブレックスが3Pシュートを16本成功(成功率41%)させる高精度のアウトサイド攻勢で、琉球ゴールデンキングスに81-68で勝利。3年ぶりの優勝に王手をかけた。対する琉球の桶谷大HCは試合後、「こちらにXファクターを出させないことが、明日の一番の鍵」と発言。ファイナル4年連続進出の経験と誇りを胸に、望みをつなげたい戦いになった。

【(C)B.LEAGUE】
 

琉球は#4ヴィック・ロー、#18脇真大、#34小野寺祥太、#45ジャック・クーリー、#53アレックス・カーク、宇都宮は#6比江島慎、#9遠藤祐亮、#25D.J・ニュービル、#33ギャビン・エドワーズ、#34グラント・ジェレットと共にGAME1と同じ先発でスタート。1Q開始直後、#4ローがハンドラーとなる琉球は、#45クーリー、#53カークと高さを生かしてシュート、さらに#18脇もレイアップで得点していく。対する宇都宮は昨日の試合のように3Pシュートで効率よく得点。 #25ニュービルもバスケットカウントを決めるなどで、わずかにリードを作る。

後がない琉球はボールマンに激しいディフェンスを展開。そしてオープンを作ってシュートを放っていくと、#34小野寺が右ウイングから3Pシュートを射抜く。しかし、宇都宮は#34ジェレットが着実に2Pシュートを沈めると、#25ニュービルが早くも10点目となる3Pシュートを沈めて20-11とした。それでもプレッシャーをかけ続ける琉球は、ターンオーバーを引き出すとリバウンドでも優勢に。#12ケヴェ・アルマ、#45クーリーのフリースロー、#18脇のドライビングレイアップとこつこつポイントを重ね、残り50秒には2点差まで差を詰めた。3分超得点がなかった宇都宮は、終了間際に#6比江島がフリースローを得たが、2本ともリングに弾かれてしまう。すると、終了間際に#47平良彰吾が左コーナーから3Pシュート。20-21と琉球がひっくり返して1Qを終えた。

【(C)B.LEAGUE】
 

2Q前半はリードを奪い合う形に。その中で、宇都宮は昨日ベンチから出場して活躍を見せた#7小川敦也が3Pシュートを射抜く。激しいディフェンスが多くなる中、残り6分半には琉球#10荒川颯にアンスポーツマンライクファウルがコールされると、宇都宮が流れを引き込む。#6比江島のフリースロー、#42アイザック・フォトゥのレイアップ、#25ニュービル、#33エドワーズの3Pシュートで得点し、残り5分で34-23とした。

巻き返しを図る琉球は、#45クーリーが存在感を発揮。ディフェンスで奮闘し、リバウンドを奪い取るとそのキックアウトから#34小野寺が3Pシュートを成功。続けて#18脇が2Pシュートを沈めた。クォーター終盤には、#45クーリーのフックシュート、#18脇のレイアップで追加点。宇都宮は#25ニュービル、#34ジェレットの得点もあってリードを保ったが、琉球#10荒川がブザービーターとなる3Pシュートを成功。宇都宮の43-35でハーフタイムを迎えた。2Pシュートは宇都宮が47%(8/17)、琉球が40%(9/22)、3Pシュートも宇都宮が36%(7/19)、琉球が30%(4/13)と宇都宮がいずれも上回ったが、リバウンドでは琉球が24本と2本上回った。

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3Q初得点を決めたのは琉球。#4ローが3Pシュートを沈めた。しかし、宇都宮は直後の攻撃で#9遠藤が3Pシュートを決め返す。それでも琉球は#34小野寺、#45クーリーのレイアップ、#15松脇圭志の3Pシュートが飛び出し、残り7分強で48-45と3点差に詰め寄った。ここでタイムアウトを取った宇都宮は、#25ニュービルがボールを引き寄せると#33エドワーズの3Pシュートを射抜く。以降、宇都宮は#6比江島、#34ジェレット、#42フォトゥが、琉球は#45クーリー、#18脇、#4ロー、#53カークがシュートを決め合うなどアップテンポなオフェンスが展開される。その中でリバウンド力を見せた琉球は、残り4分、#12アルマのミドルシュートで57-55とすると、残り2分40秒、#4ローのダンクで同点に。逆転は許さなかった宇都宮だが、外国籍選手にファウルがかさんでしまう。同点で迎えた残り40秒、宇都宮は#6比江島がコーナー3Pシュートを成功。3点リードしたが、琉球はクォーター最後のオフェンスで#3伊藤達哉がスクープショットを成功。宇都宮の64-63で3Qを終えた。

【(C)B.LEAGUE】
 

4Q開始20秒、宇都宮はまず#9遠藤がこの試合3本目の3Pシュートを決める。互いに激しいディフェンスが展開され、スコアが動かなかったが、残り7分、琉球は#10荒川が3Pシュートを決め返した。その1分後、宇都宮は#25ニュービルがスクリーンを使ってレイアップを成功させたが、琉球は#10荒川の3Pシュートで69-69とする。そして残り5分9秒、#4ローの3Pシュートも飛び出して70-72とついに逆転した。しかし、宇都宮も簡単にリードを許さず。すぐに#25ニュービルのレイアップで72-72とした。

残り4分半からの琉球のオフェンス、#18脇はペイントエリアに切れ込むとスピンムーブでディフェンスをかわしてバスケットカウント。続けて#4ローの2Pシュート、#12アルマのフリースローで72-78とした。苦しい展開の宇都宮は#33エドワーズが躍動。フェイドアウェイシュート、フリースローで連続得点し、残り1分48秒で75-78とした。直後のオフェンスで琉球は、ボールを#4ローに託す。ここで左コーナーから3Pシュートを射抜く。琉球はさらに#10荒川が連続して速攻を決め、残り51.4秒で75-85と一気に2桁差に乗せた。タイムアウトを取った宇都宮は、3Pシュートに活路を見出そうとしたが奏功せず。琉球が75-87で逆転勝利し、逆王手をかけた。

琉球は最終的にリバウンドで33本-47本と大きく上回り、12点-31点とベンチも貢献。4Qは11-24と勝負どころで流れを掴み、勝利した。

【(C)B.LEAGUE】
 

オンコートインタビュー

■桶谷 大HC

 

――見事な逆転勝利です。

「前半はかなりフラストレーションが溜まったんですけど、我慢しながら1桁差で終われて、その中で颯(荒川颯選手)がXファクターになってくれて試合を作ってくれたので、選手を信じてよかったなと思います」

――ベンチスタートのメンバーの活躍がありましたね。

「スタートと1Qはうまくいかなかったですが、その中でみんなで掴んだ勝利だったと思います」

――優勝がかかるGAME3に向けてコメントをお願いします。

「今日も出だしは(宇都宮を)気持ちよくさせてしまったところがあるので、まずしっかり休んで、GAME3は40分間しっかり集中して戦いたいと思います」

■#45ジャック・クーリー

――今日も10リバウンドをマークしました。どんな思いでプレーしていましたか?

「リバウンドは自分の仕事ですし、自分が一番大好きなことです。。大事なのは、みんながエネルギーを出すこと。だから僕は、とにかくすべてを取りにいくつもりでコートに出ていました。リバウンドの強い宇都宮相手に、リバウンド取れたことがチームを助けられて本当に嬉しいです。」

――ファンの応援はいかがでしたか?

「本当に恵まれています。彼らは世界一のファンです。沖縄から横浜まで応援に駆けつけてくれる。僕たちがすべてを出し切らないといけなかったように、ファンも同じ気持ちでいてくれました。どんな大会でも、彼らは必ずそこにいてくれる。本当に世界一のファンです。ありがとう。また会いましょう」

――優勝を狙うGAME3に向けて意気込みをお願いします。

「残りはあと1試合です。今シーズン、84試合を戦ってきましたが、85試合目は間違いなく一番ハードに戦う試合になります。だからすごく楽しみです。持っているすべてを火曜日に出し切ります。本当にワクワクしています」

■#4ヴィック・ロー

 

――19得点、特に4Qはエネルギー全開の素晴らしいプレーでした。

「チームが勝つことができて本当にうれしいんです。本当は、ここに立っているべきなのは、颯(荒川颯選手)だと思います。彼は終盤にかけてチームを引っ張ってくれたから、自分としても力を出すことができた。本当に運が良かったと思います。」

――チームはどんな存在ですか?

「このチームは、非常に大きい存在です。僕たちは、あなたたちファンのためにプレーしています。だから、毎試合全力を尽くして戦っています。だから、試合がうまくいくことを願っていますし、ファンの皆さんにもできる限りの応援をしてほしいと思っています。僕たちが強く立ち上がって、勝つためには、その力が必要です」

■#18脇真大

 

――すべてを出し切った試合でしたか。

「はい。本当に今日勝ててよかったです。火曜日に繋げられたので、しっかり全員で準備していきたいなと思います」

――逆転に繋がったポイントはどこでしょうか?

「1人1人が集中力を切らさずに、しっかりディフェンスしてリングにアタックしていたので、そこは自分たちの強みだと思っているので、そこが逆転に繋がった理由だと思います」

――チームで一番若い選手が引っ張っていきましたね。

「若さとかは関係なく、チームのためにやることをやったので、また火曜日、しっかり準備をしたいと思います」

――最後にチャンピオンに向けた思いお願いします。

「チームとしても個人としても去年悔しい思いをしているので、皆さんの前でしっかり優勝をして、また沖縄にチャンピオントロフィーを持って帰りたいと思います。皆さん、火曜日もよろしくお願いします」

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