宇都宮が3季ぶり3度目の優勝…ファイナルで躍動した小川敦也「ブレックスという素晴らしいチームでプレーできて幸せ」

5月27日、横浜アリーナで「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25」GAME3が行われ、宇都宮ブレックスと琉球ゴールデンキングスが対戦しました。1勝1敗で迎えた運命のGAME3。宇都宮が大激戦を制し、3シーズンぶり3度目の優勝を飾りました。

1Qから琉球の3Pシュートが好調。#34小野寺祥太選手が2本、#15松脇圭志選手が1本を沈めるなど、7点のリードを奪いました。2Q以降も琉球リードのまま推移し、残り14秒には#18脇真大選手の得点で試合最大となる12点差。後半に入ると宇都宮が反撃を開始し、3Q終了時点で7点差まで詰め寄りました。最後の10分間も猛追を仕掛け、試合終了残り1分15秒に#25D.J・ニュービル選手の3Pシュートで逆転。再びビハインドを背負って迎えた同33秒に#6比江島慎選手が決勝点となる長距離砲を射抜き、宇都宮が73-71で勝利を収めました。

琉球の#3伊藤達哉選手は「勝機はありましたけど、ブレックスさんの底力にやられた」と敗戦を認めつつ、「ただ、誰もキングスがここまでこられると思っていなかったと思います。誰が抜けても全員がステップアップして、この舞台に立てたことが僕たちの自信にもつながったと思います」と、ロスター11人で開幕戦を迎え、琉球の象徴でもある#14岸本隆一選手がシーズン終盤に離脱しても戦い抜いたことに言及。言葉を詰まらせながら「選手だけではなく、スタッフ、キングスファン、沖縄全員が団結してここまでこられたと思います」と続け、チームとして掲げる『団結の力』を体現できたことを明かしました。

#14岸本選手を欠く状況でチームを引っ張った#18脇真大選手は「悔しいですね。もうそれだけです」と一言。「最後の最後の3Pシュート2本。(D.J・)ニュービル選手と比江島(慎)選手のところが勝敗を分けたと思っています。あそこで止められなかった。僕たちの甘さだったと思っています」と、試合終盤を振り返りました。

GAME1で3本の3Pシュートを含む15得点を挙げ、GAME3でも4Q開始4分25秒に貴重な3Pシュートを決めた宇都宮の#7小川敦也選手は「ブレックスという素晴らしいチームでプレーできて幸せです」と喜びを口に。拮抗した4Qの雰囲気について「ワンポジション、ワンポジションの重みが大きかったです。去年はそこに多く(の時間)立てなかったという思いがあったので、今年は楽しかったです」と話しました。

ベンチから出場し、4Q終盤にもコートに立った#18鵤誠司選手は「シンプルで、自分がやるべきこと、チームがやるべきことをただやるだけ。『これをやってやろう』、『あれをやってやろう』とかを考えず、必要なことだけをやろうということだけです」とコメント。前半に無得点ながら、後半だけで17得点を記録した#6比江島選手について「コーチ陣が計算している活躍を前半にできていないわけですよ。だから、それぐらいしてもらわないと。計算しているぐらいの活躍をしてもらわないと、それは勝てないよという話です」と、先輩へ愛のある厳しい言葉を送りました。